アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

2026.January

Sun

Mon

Tue

Wed

Thu

Fri

Sat

    

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

Backnumber

Image Index

みどりのThat’s録・(馬旅2020年 No. 05号) みどりのThat’s録・(馬旅2020年 No. 05号) みどりのThat’s録・(馬旅2020年 No. 05号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)
みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat's 録 (ウィリー)
みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー)
ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター)

Jun

16

2014

命という不思議

今年は2頭の牝馬に種付けをしようと決め、
遅いスタートだったが、5月初めからブリーディングをしてくれる牧場へ
何回も繁殖牝馬を運んでは発情状態を検査してもらっている。

DSC01331.JPG


(モニターに接続してある小さなカメラを手のひらに持ち、牝馬の肛門から手を入れて中の様子を映し出す。)


競技馬として繁殖、育成をするレイニングホースは、
ほとんどすべての生産をアメリカでは人工授精によって行う。

ガナーズモール とその娘の デューリンウィズガナーズ が今年の繁殖候補だが、
この2頭、こちらの都合よく発情のサイクルが合うことを望むのは難しいのが分かり、
両方同時に種付けという浅はかな希望を持つことはやめにした。
タイミングが合えば2頭一緒に馬運できるときもあり、また1頭ずつという時も多い。

観念して週に3回くらいのペースで馬運を淡々とすることになった。
これが結構な時間を要し、また診察の結果を知る度にドキドキしたりで
何年やっても慣れることはなく、種付け時期は緊張から心身を消耗する。


100_4410.JPG


(馬の輸送は、馬の積み下ろしや運搬の最中など神経を使う仕事だ。)


先日、デューリンウィズガナーズ はやっと種付けをできる段階までこぎつけた。
ケンタッキーにいる Rowdy Yankee の精子を Fedex で取り寄せ、
種付け後には無事に排卵もあったのでやれやれと思っていたら、
2週間後の検査で妊娠は否。

精子を遠方から取り寄せるのは絶妙なタイミングを計らなければならず、
牝馬の排卵直前に種付けをして、翌日にまた種付けをする。

その間に牝馬の排卵が起こればしめたもので、
24時間以内に卵子が精子に出会うとオメデタという運びになり
一応大成功とみなされる。

種オスが遠方の牧場にいて精子を取り寄せる場合、
種オスの精子を採取するのは1日置きなので、
牝馬の発情の具合と精子の発送が可能な日(日曜日は不可)もそのタイミングの重要なポイントとなる。

そして、これらの全てが見事一致しないと仔馬は宿らないという、
とても繊細なプロセスだ。

デューリンウィズガナーズに関しては、
妊娠検査前から勝手にうまく行ったと思っていて、
期待に反した結果に私の落胆は大きかった。

繁殖を手掛ける牧場によって作業代の請求の仕方はさまざまだが、
私が依頼するところは1サイクルごとに請求されるので、
一度の種付け作業で妊娠しない場合は、さらに費用がかかる。

おまけに種馬が遠方にいるためその馬の精子の郵送料も加算される。
精子は「生もの」なのでゆっくりと普通郵便というわけにはいかない。
そのため、Fedex か精子採取したその日のうちに飛行機で飛ばし、
それを空港まで受け取りに行かなくてはならない。

この輸送は Counter to counter と言って繁殖牝馬に精子を届ける一番早い方法になるが、
1回につき万という金額がかかる。

ガナーズモール を6月12日に検査に連れていったとき、
排卵が近いという診断で翌日も要検査となった。
毎日の馬運は大変なため馬を繁殖牧場へそのまま預けることにした。

そして、13日の検査で精子の注文をする段階だと判断され、
種オスの繋養牧場へ連絡。
精子は14日の飛行機で運ばれることになった。

私は、その晩の8:50pmで到着する便に合わせて空港までカーゴで運ばれる精子を受け取りに行き、
その足で ガナーズモール を預けてある牧場へ直行。

牧場で待機していたブリーディングの作業をしてくれる人に小包を渡したときはホットした。
・・・・が、それもつかの間で、
検査で ガナーズモール はすでに排卵をしていたのが判明。

いずれにしろ、精子はすでに手元にあるので、
わずかなチャンスにかけて11:00pmに人工授精を行った。

がっくり肩を落としている私を見て、
排卵後、最長で8時間くらいまでは受精可能と作業をしてくれた人が慰めてくれたが、
前日の検査は朝行われているため、馬がいつごろ排卵したかは全く不明なのだ。

ガナーズモール に聞いたところで、
もちろん返事が返ってくるはずもなく2週間後の検査まで気を揉むこととなった。

生命を誕生させるまでのその神秘は、
人工的に操作されていても不思議を感じずにはいられない。

100_4037.JPG


(のんびりと草をはむ2頭には、人の苦労など分からない?)












2014/06/16 10:01:07 | リンク用URL

Jun

11

2014

本物への道〜ダイヤモンドとのつながり (津田綾)

この3か月の研修で、今回は3歳馬のブレーキング(鞍つけ)のトレーニングもしている。
いまブレーキングをしているのは、ライダーとダイヤモンド。

100_4436.JPG


ダイヤモンドと同じ歳のライダー


私はライダーよりも少し体が小さく、少し控えめな性格のダイヤモンドとコンビを組むことになった。
今までの私のブレーキングのトレーニングといえば、助手的な役割はしたことはあったが、
今回のように一からというのは初めての経験。
「ダイヤモンドのこれからが私にかかっている!」と緊張のスタート。

まず初めはラウンドペンでの追い運動から。
人の合図でしっかり常歩、速歩、駈歩ができるようにして、
「ウォー」という掛け声で止まることを教える。

ダイヤモンドは落ち着いていて真面目な子なので、合図はすぐに覚え走ってくれるようになった。
彼の真剣さが走りながらもすごく伝わってきて「真面目に走るなぁ。」と感心していた。
でも、最初はダイヤモンドの相棒、ライダーと一緒に放牧地から連れてきて何日かトレーニングをしていたが、
徐々にライダーとは距離をおき、相手が見えない環境でトレーニングをするようになると
ダイヤモンドは外を気にするようになり、ライダーの姿を探すようになっていった。

私もそんなダイヤモンドの行動が気に障り、より一層走ることに集中させようと躍起になる。
でも効果はなく、ついにはダイヤモンドはいななきながらライダーの姿を探すようになってしまった。

そんな私たちの姿を見てみどりさんが、
「ダイヤモンドとちゃんとつながりを持っているの?」と聞いてきた。

「つながり?毎日一緒にやっているのだから、あると思います。」
その時はそう答えたが「つながり」と聞かれた私はいまいちピンとこなかった。
私自身がピンとこないのだから、ダイヤモンドは「つながり」なんてもっと感じてはいなかったはず。

それでも毎日トレーニングを続けて、真面目な性格のダイヤモンドは鞍をつけるところまで難なくクリアしてしまった。
だから私も「つながり」をそこまで重視していなかったように思う。
だけどその「つながり」がきちんとできていなかったと実感される出来事が起こった。

ラウンドペンで調馬索をつけて綺麗に回れるようになり、広い馬場に出して回すようになると、
ダイヤモンドは自分の放牧地のある方に行こうとして、私からは遠ざかるばかり。
しまいには回らなくなって逃げ出してしまった。

みどりさんからは、
「ダイヤモンドにしっかり走れという要求ばかりを小言のように言い続け教育ママみたいだ。」
と言われた。
そして「まだまだ若い馬なのだからグレーゾーンを多く」「もっと遊ぶように」「馬との会話を大事にしなさい」と。

ダイヤモンドは控えめで我慢強く、真面目な性格だから私の言うことを一生懸命受け留めていてくれた。
なのに私はそれに気づかず「もっともっと」と押し付けてしまい、ダイヤモンドは耐え切れなくなってしまったのだ。

ダイヤモンドにとって鞍をつけるということは初めての経験で、
最大級の緊張の場面なのに私は、リラックスをさせてあげること、
人を頼れば大丈夫だと信頼させてあげることをどこかに置き忘れてしまったようだった。

今まだブレーキングのトレーニングは続いている。
私は今回の出来事に臆病になりすぎず、大胆にでも慎重にダイヤモンドと接することをし、
彼が今何を語りかけているか耳を傾けることを心掛けて、もっとダイヤモンドと上手く会話をできるようにしたい。
そして、つながりをきちんと持ち、彼から信頼されるよう、
一緒に楽しみながら共に成長出来るようにとトレーニングに日々励んでいる。

100_4447.JPG


100_4443.JPG


100_4452.JPG







2014/06/11 10:20:27 | リンク用URL

May

25

2014

本物への道〜ショーイングのオーラ (津田綾)

今回のグリーンウェイランチ来場時の目玉行事が本場での競技会観戦。
そして先日「Calolina Classic Derby]の観戦に行きました。
ドキドキ、ワクワクで当日は早く目覚めてしまいました。

この競技会に行く前からみどりさんからは「競技会観戦のレポートをブログに書くように。」と言われていたので、
「どんなものかじっくり見なくては!」なんて意気込んでいました。 
が、いざ現地に到着すると、メインコロシアムは大きくて立派で、中にはたくさんの観客席。
練習馬場も大きな覆い馬場。厩舎も何棟もある。
それを見ただけで舞い上がってしまいました。

100_0133.JPG




その日はプロクラスが夕方から開始されました。
勝った人馬は153点。2位は151点。それ以降は148点前後が均衡していた。

何人馬かを見ていき、私なりに感じた点数の伸びる馬のポイントは、スムーズでリラックスしていて、メリハリがあること。

当たり前と思われるかもしれないけど、勝負を挑みながら1つ1つのマニューバ、もっと言えば1歩1歩の肢さばきに注意しながら、このポイントを押さえているかがどれだけすごいことかを肌にとって感じた。

ある馬は技の1つ1つはキレがあるのに、馬自身から鬼気としたものを感じたり、またある馬は技と技の間が落ち着かない感じであったりして、そんな馬は点数が伸びていなかったことが印象的だった。
それと、勝負に挑むというライダーの気持ちもものすごく肌身に感じた。

このプロクラスの前のクラスはユースのクラスだったが、日本のプロも顔負けのショーイングだった。
ユースクラスだからと言って手加減はなしの真剣勝負。

みどりさんは競技会に出ていたころは他人と競う気持ちは無く、馬がショーイングでどれだけ良い結果が出せるかだけを考えて挑んでいたと言っていた。
その気持ちがどのライダーからも感じられた。

「私の馬を見て!」「私の馬に良い評価をちょうだい!」そんな気迫のこもったショーイングをプロでもユースでもしている。
私が見てきた日本のショーイングはミスを恐れて勝負に出ずに無難にまとめようとしていたり、反対にライダーが気合を入れ過ぎているのか、頑張らせようとしているのか馬がいらいらしてしまったり、怯えたように萎縮してしまったりしているように感じることが多い。
馬からもライダーからもワクワクするものが感じられないのだ。

今回の競技会での点数が伸びる人馬と伸びない人馬の私の個人的な率直な気持ちを言えば、その馬のショーイングを見てワクワクするオーラを出せるか出せないか。
そこが一番のポイントなのかもしれない。

馬がリラックスして、自ら楽しむようにマニューバをこなしていき、ワクワクしながらショーイングする。 
その人馬のワクワクのオーラが見る者にも伝染したとき、良いスコアが出るのだろう。
このオーラはここでしか味わえない。 
この現地でしか味わえない。

私自身がこのオーラの感染源となって日本のウェスタン界に伝染させたいと思う。 
私一人ではまだまだ力不足なので、もっともっとみんなが身をもって本場の競技会の雰囲気を味わい、オーラを感じ、感染して、日本での感染源がもっと増えたらと思う。

いつか私も本場のプロにも負けないオーラを出したショーイングをしたいな!

DSC01583.JPG






2014/05/25 8:15:44 | リンク用URL

Page Top