アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat's 録 (ウィリー)
みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー)
ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター)

Jul

05

2016

ウエスタン ブレーキングA (長峰 彩子)

ブレーキング(馴致、初期調教)とは、簡単に言うと、
「馬がその背に人を乗せ、騎乗者の合図に従って行動できるようにすること」だと思います。
昔々なら、裸馬にまたがり、暴れ馬を乗りこなす・・・なんてワイルドなこともしていたんでしょうが、危ないので私はやめておきます(笑)

いきなり馬に乗るのではなく、乗った時に困らないようにいろいろ準備をしておきます。
まずは、ラウンドペンの真ん中に人が立ち、追いムチ(馬を追うための長いムチ)と
舌鼓(チッチッという舌打ち)と声を使って、舌鼓をしたら走る(舌鼓だけで足りないときは追いムチも使う)、
「ウォー」と声をかけたら止まる、という約束を作っておきます。

これは、初めて乗る時 馬は手綱や脚での合図を知らないため使えないので、
音声での指示に従うようにしておくためです。

これと平行して、馬が背中に物を乗せられるのに慣らしていきます。
まずはパット(馬の背中と鞍の間に敷く座布団のようなもの)を乗せます。
馬が嫌がってトコトコ歩いてしまっても気にせず、でもパットが落ちてしまわないように支えながら馬が落ち着くのを待ちます。あきらめて立ち止まったらパットを降ろしてあげます。
これをくり返し行います。

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パットに慣れたら次は鞍でも同じことをします。
初めは乗せるだけで腹帯(鞍を固定するための帯)は締めません。
なので、落とさないように注意しながら 馬が「鞍」というものを受け入れるのを待ちます。
チビちゃんはパットも鞍もすぐに慣れてしまいました。
のほほんとした子です(笑)

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さて それでは、走ることと鞍を乗せることを同時に行います。
(まだ 人は乗らない状態です)。
鞍を乗せ、鞍がずれたり落ちたりしないように腹帯を締め、放します。

すると・・・。やはりチビちゃんはのんびり歩いたり、立ち止まったり・・・。
普通の馬(?)は、ここで跳んだり跳ねたりダッシュしたりして鞍を落とそうとするものなんですが・・・。
ま、いいでしょう。おとなしいのは良いことです。

次は 舌鼓と追いムチを使って走らせてみます。これも素直に指示に従って走ります。

うん。良い子だなぁ。・・・と思ったら!
突然の猛ダッシュ!
今頃 背中に鞍が乗ってることに気づいたようです。・・・遅ッ。
これは人が乗ったときもやる可能性が高いので要注意です。

馬にも色んなタイプがあるのですが、チビちゃんは何かから逃れようとするとき 
ダッシュするタイプのようです。

ここでも 慌てず急がず、馬が納得して落ち着くのを待ちます。
馬が落ち着いたら声をかけて止め、手前(回る方向)を変えてまた走らせます。
これを何回か繰り返し、落ち着いて走るようなら終わりにします。

100_3822.jpg




ブレーキングをしてて面白いと思うのは、馬が慌てたときになだめないことです。
走っても暴れても黙って見てるだけ。馬自身が納得するまでほっておく。

私は自分自身があわてんぼうなので ついつい声をかけて落ち着かせたくなってしまうのですが、「馬」と「試練」の間に 人間が入らない方が事はスムーズに運ぶようです。

たくさん勉強して チビちゃんと一緒に成長したいと思います。







2016/07/05 0:45:55 | リンク用URL

Jun

26

2016

ウエスタン ブレーキング@ (長峰彩子)

120_1993.JPG



「こんにちは。アインシュタイン、通称チビちゃんです。
お姉ちゃんのウィリーといつも一緒に昼夜放牧されています。2歳の女の子です。
ヨロシクおねがいします。」

はい。チビちゃん ご挨拶どうもありがとう。
というわけで、これからはチビちゃんのブレーキング(馴致)のことも書いていきたいと思います。

私はウエスタンのブレーキングにとても興味があり、そのためにアメリカに来てしまったくらいです。

思い起こせば半年程前、ウィリーに乗るようになってから、ウィリーを放牧場に迎えに行くついでに必ずチビちゃんにも声をかけ、なでまわしていました。

「ブレーキングが始まったら、私も手伝わせてもらおう!」という野望(?)のため、少しでも
チビちゃんと仲良くなっておこうと思ったからです。

ヒマなときに・・・いやいや!忙しい仕事の合間に、ブラシを持って放牧場に行き、チビちゃんにブラシをかけ、抱きつき、背中に寄りかかり、横でぴょんぴょん跳びはね、私が何をしてもビックリしないように慣らしておきました。自分に害が無いと分かると比較的すぐにおとなしくなるようです。

チビちゃんの性格はというと・・・、遊び好きで甘えん坊で賢い といった感じです。
私が放牧場にウィリーを迎えに行くと、必ず先に近寄ってきます。
挨拶してなでてから私がウィリーの方に行くとついてきて、ウィリーに無口(馬を連れて歩くときに顔に付けるホルター)を付けていると間に割り込んできます。
どうやら遊んでると思っているようで、仲間に入りたいみたいです。
やはり まだまだお子様です。

せっかくなので、引き手(馬を連れて歩くためのヒモ)をチビちゃんの首や背中やおしりに
放り投げたりしてみます。
すると最初は何事かとトコトコ逃げたりするのですが、ウィリーが
微動だにせずされるがままになってるのを見てか、別に痛くも痒くもないのがわかるとじっと
していられるようになります。
むやみに暴れたりせずに物事を判断しているようです。

そんなこんなとしている間に、ブレーキングの時期になりました。
まずは、ブレーキングの舞台となるラウンドペンにチビちゃんが慣れるようにします。
いつもウィリーと一緒なので、ひとりで知らない場所に行くのは不安です。
最初はラウンドペンでブラシをかけたり裏堀り(足をあげ、ツメの裏に詰まった土などをほじくる作業)の練習をして、引き馬をしたら放牧場に帰します。

1日目はそわそわして、ウィリーを呼んで啼いたり、私の存在には見向きもせず落ち着きがなかったのですが、
2日目にはもうラウンドペンに慣れた様子で、私の存在をきちんと認識して落ち着いていられました。
新しいことをして、落ち着いてできるようになったらまた新しいことをして、
とラウンドペンにいる時間も少しずつ長くしていきました。

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さぁ、ここまでは順調な様子です。
これからどんな風にブレーキングが進んでいくのか私もすごく楽しみです。
乞う、ご期待!!









2016/06/26 0:26:07 | リンク用URL

Jun

10

2016

ウィリー日記 I(長峰彩子)

遅ればせながら・・・
明けまして おめでとうございます。
年が明けて 3歳になったウィリーです。

100_3809.JPG



さてさて、私は今まで 障害馬術メインのクラブや、外乗メインのクラブ、障害・馬場・グループレッスン等
何でもこなすクラブ、競走馬の牧場などで働いてきました。
例えば障害なら、高さを変えたり 障害の数や障害を飛ぶ順番を変えて練習・調教することが
当たり前でした。
例えば競走馬なら、たいてい3頭前後の集団で調教に出るので、横並びなら 内・外の並び順を
変えたり、縦並びなら 先頭・中間・最後尾の順番をしょっちゅう変えたりします。
これは 馬がどのポジションになっても冷静に自分の走りを出来る様にするためです。
つまり私は今まであまり「マンネリ化」ということを考えずに馬に乗っていたのです。

ところが、です。
レイニングの場合、基本はサークルです。
サークル運動できちんとフレームに入れる(アライメントを保つ)こと、ガイドにしっかり従うことに重点を置いて調教します。
すると・・・・・。サークルばーーーーーーっかりになってしまって、ついつい運動内容がマンネリ化
してしまうのです。
前にも「運動内容のマンネリ化」によって ウィリーが外に逃げる馬になってしまったことを書きましたが覚えておいででしょうか?
またしても 似たような状態に陥りそうでした・・・(汗)
前進気勢(馬が前に向かって走ろうとする勢い)が失われてしまったのです。
サークルでいつも同じペースで走っていたためと、脚の使いすぎのため レイジーになってしまったのです。
今回は馬の変化に気がつくのが早かったのと、みどりさんの指導のおかげでなんとか持ち直しつつあり、ホッとしています(苦笑)

私は、良く言えば「うるさい馬(暴れ馬)をおとなしくする」のが得意なのですが、これは悪く言えば
「馬をボケさせる」という事なのです。
レイニングでは「馬が自ら動いている」ように見えることが大切なので、軽い扶助で指示に従う敏感さと
人への注意力(集中力)も養わなければなりません。
・・・なかなか 大変です。

でも、問題を一つクリアするたびに、ウィリーも私も成長できると思うと とても楽しいです(問題に
立ち向かっているときは苦しいんですけどね・・・)


新年になり だいぶ日が経ってしまいましたが、今年の皆さんの目標は何でしょうか?
なにはともあれ、ウィリー共々 今年もよろしくお願いいたします。
(下の写真はGreenway Ranchから見た初日の出です!)

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2016/06/10 3:40:53 | リンク用URL

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