アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Mar

19

2014

嘘のようなできごと

今日、不思議な体験をしました。
少しだけその事を書かせて頂きます。


この前、「もう一度原点に戻って」のブログを書きながら、
乗馬を始めた頃のことをとても懐かしく思い出しました。

そして、色々思い出しながら、
自馬のように可愛がっていた種馬の姿をもう一度見てみたいと、
しんみりした気持ちになったのですが、
’99年より前に撮った写真は、
すべて日本に置いてきたため手元にはありませんでした。

ところが、ここからが不思議なのです。

私のいま使っているコンピューターは、
Windows XP なのでマイクロソフトのサポートがもうすぐ終了します。
友達からは、買い換えた方がいいと言われました。

仕方なく、Dellのコンピューターを注文してそれが今日届き、
いざ、箱をあけて机の上に置いたらなんとすごく大きい。


DSC01553.JPG


(今使っているコンピューターが右側で、左が新しいもの。)


机に向かっていると圧迫感がかなりあるので、
机の上にあるものをなるべく引き出しに入れて、
新しいコンピューターのためにスペースを作る事にしました。

いい機会なので不要な書類は、
思い切って処分しようと、必要な物と捨てる物を仕分けしていたら、
あるものを見つけて、とても感動しました。

なぜ、それがここにあるのか、
経緯は思い出せないのですが、
引き出しの中から、むかし日本で勤めていた会社の社内報が出て来たのです。
‘86年10月のものでした。

そこに、
「健康を守る秘訣」をテーマにして
コラムを書くようにとの上司からのお達しがあり、
乗馬に夢中だった私は、
迷うことなく乗馬をトピックに書いたものが、掲載されました。

そして、そのコラムには、
ブログに書いた種馬と私が一緒に写っている写真があったのです。
この写真のことはすっかり忘れていたので驚きでした。

私は、神秘論者ではありません。
けれど、2日前に公開したブログの中に登場した馬が、
今度はひょこり写真で出て来たのは不思議に感じました。

こんな事、書いたら笑われそうですが、その種馬から
「思い出してくれてありがとう。」
って言われたような気がしました。

DSC01549.JPG










2014/03/19 4:34:24 | リンク用URL

Mar

09

2014

ネズミとポッサム

皆さん、誰しも苦手な動物っていますよね。

別にそれが居たからと言って命の危険があるわけではないし
過去にトラウマを持つような体験もなかったのに
「ゴキブリ、くも、ヘビ、ネズミ、等々。」
ある特定の種類の生き物は、なぜか人から毛嫌いされます。

ちなみに私は、この2種類がすごく苦手です。

一つ目は可愛いキャラ、ミッキーマウスのモデルになった
ネズミさん。


100_3536.JPG




馬小屋によく出没しますが、それはなんとか平気になりました。

今はしっかりと、駆除対策をしているので出て来ませんが
ここへ引っ越してきた当初は
家の中を占領されそうなくらい沢山のネズミが出没して
毎日ホラームービーの世界でした。

チョロチョロっと壁伝いを走っているのを見かけると
身の毛がよだつのです。
頭の毛まで立つような感覚で、満身の恐怖感を味わいました。


そして、二つ目は、ポッサムです。
写真では分かりにくいですが
ちょうど2〜3キロの小型犬くらいの大きです。

DSC01510.JPG


DSC01513.JPG



これはたまに馬の餌を狙ってバーンに入ってきます。
この前、乾草を積むスノコの下を掃除したら、
ポッサムの死骸がありました。

今朝は、飼い付けの時に繁殖牝馬の放牧地で
じっと動かずにうずくまっているポッサムがいました。

人を見かけたら逃げるはずなので
変だと思って怖々と近くへ行ったら尻尾がちぎれていて
具合が悪そうでした。

DSC01512.JPG



ちょっと可哀想になって

「だいじょうぶ?」
って声をかけたら

「シャー!!」 
と不気味な声を上げて歯をむき出しにしました。

なすすべもなくそっとその場を離れましたが
お昼にはいなくなっていたので
少しは元気になったのかな・・・。






2014/03/09 0:42:36 | リンク用URL

Mar

04

2014

天使の降臨 (工事の思い出)

水道管修理の部品を買うためにジミーおじさんと一緒に行ったLowe‘s は、
大工道具から建築材料まで、そこで調達すれば家が一軒建てられるくらいの、
あらゆる物がそろっている。

家の骨組みを作る木材、内外用の壁の材料や屋根に張る材料。
ドアにウィンドウ。 室内に不可欠な照明器具。
冷蔵庫、調理台といった台所用家電。 バスタブにトイレ、ボイラー、等々、
こまごまとした物もあげればきりがないほど豊富な品揃いだ。


2006年にグリーンウェイランチの本格的な工事が始まると共に、
それまで土地探しと、知人の牧場に預けていた馬の運動をしに行く以外、
他にすることがなく時間をもてあましていた私の生活は一変した。

敷地内にある3つの建物の中で、
最初に建った母屋は、Modular House といって、
別の場所でほぼ完成させた家を2つのパーツに分けて運び、
最終地で組み立てるというものだ。

そのため別の業者が動いてくれたので、
実際に引っ越すまで母屋に関しては、
口だけ動かしていればそれですんだ。


MVC-026S.JPG


(離れている母屋を一つに繋ぐところ)


ところが、ゲストハウスとバーンはまったく違う工程で建設が行われた。

この2つの建物を手がけるメインの大工が、契約した工事期間が始まっても、
なかなか動かず焦りを感じていたところに、
やっと重い腰を上げてくれ、
ゲストハウスとバーンは同時進行で工事開始という急展開をした。

私はまだ内装が完成されてない母屋に引越し、荷物の整理もままならない状況で
ほとんど毎日、大工がリストアップした材料をトラックとトレーラーで奔走しながら
買い求めることになった。

20090606-R0011811.jpg


(トラックとトレーラー。馬運をするために買ったトラックだったが、工事の時に大役を果たしてくれた。)


柱や梁に使う材木や、
バーンの壁や屋根に使うメタルなど、大がかりなものを買うときは、
Lowe‘s より値段が安く、それ専門で販売している店に出向いた。


建物を造るとき、
コントラクターという総指揮者のような役割をする人をやとう場合もあるが、
私は牧場建設のコストを少しでも安くするために、
融資を受ける銀行の書類には、自分自身をコントラクターとして掲げた。

コントラクターを雇えば、
工事に関する全ての事をやってくれるのでその分気楽だ。

自分はお金を払って、
あとは建物ができていく様子を、高みの見物をするだけでいい。
やっかいな、工事に関する多くの手続きもしなくてすむ。

例えば、工事開始の最初の段階では、
役所に行って建物の設計図を提示し、
建築許可書なるものを申請しなくてはならない。

晴れて許可が下りると、工事の進み具合にそって
建物の基礎、骨組み、電気関係、水回りの配管など、
各段階が終わるごとに役所に報告することになっている。

そして、役所の担当官の実地検査を受け、
それにパスしなければ工事を先に進めることはできない。

検査にパスしない場合、コントラクターは、
それを解決するという面倒な作業もしてくれる。

その他にも、
建物そのものを作る大工、水道の配管などに関係する作業人、
電気配線の技術者、浄化槽の設置をする人、等々、
各分野で免許を持った人を雇い、
工事が順調に進むように監督をする。

牧場建設にあたって経費をできる限り安くする目的もあったが、
私は、自分の牧場が作られるという大切なプロセスに身をもって関わっていきたかった。

この時は、この先何が待ち構えているのか見当もつかなかったので、
無謀にもコントラクターの役目を買って出た。

「家(建物)を作るというのは人生で大変な仕事だ。」 と聞いたことがあるが、
私の場合も例外ではなく、
今の形に牧場がなるまでには、
書いても書き尽くせないほど沢山の山や谷があった。

忘れることのできない事件としては、
工事の最中にバーンに設置した Truss (和訳では腕木) が突風で崩れた事があった。
これはちょっとしたできごとで、近所の話題となり、見物人が入れ替わり立ち替わり来た。

scan0002.jpg


(Truss をクレーンで持ち上げて設置している様子。)

scan0001.jpg


(突風で Truss は見事に崩れ落ちた。)



あと馬鹿げた話としては、
メインの大工が、自分で呼んだ助手 (しかもそれは自分の弟)の仕事のやり方が気に入らないという理由で、弟とケンカをした挙句いきなり辞めてしまった。

この2つの事件は、工事の終了を大幅に遅らせる結果を招き、
知らず知らずのうちに、私のストレス許容のリミッターを振り切ってしまった。
2007年の夏に、工事が一段落したときは、気が抜けたせいもあったのか、
大腸に潰瘍ができ、入院、手術という状態まで自分を追い込んでいた。


ブログを書きながら今更になって不思議に思うが、
どうやって工事にまつわる多くの逆境を1人で乗り越えることができたのか・・・、
あの時の私は正気でなかったような気がする。

ただ一つ言えることは、この時期はほとんどなにも考えずに、
・・・というか、考える余裕すらなく、目の前に提示された用事を果たすため、
何かに憑かれたように動いていたことを思い出す。

大変な経験だったが、今となっては懐かしく感じたりもする。

もう一度同じ事をやれと言われたら、
間違いなく 「No!」 と答えるが、
この経験から、
「人間、やれば何とかなる。」
と思えるようになった今の自分があるような気がする。








2014/03/04 8:46:38 | リンク用URL

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