![アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ](../img/head.gif)
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10
2014
私がこのグリーンウェイランチに来たいと思った動機は、レイニングホースをトレーニング出来るようになりたいと思ったから。 それが1年前で1か月の滞在でした。 1か月では本当にかじるだけ。 今回は3か月、前回よりもう少し踏み込ませてもらっている。 それがゆえに、私は日本との違いに今、苦労しているところです。 そして、本物のレイニングホースを育てトレーニングしていくことの大変さをかみしめています。
まず、真っ直ぐ馬を進ませることことすら今の私には難しいのです。それだけ馬に遊びが少なく、私の中途半端な体重のかけ方、脚の使い方、手の使い方に馬が反応して真っ直ぐ前に進めないのです。
私自身は直進していると思っていても、肩がドロップしていたり、腰を逃がしているのを指摘されます。 このほんのちょっとのズレを逃がさないことが大切で、その馬の動きを感じ取る感覚の鋭さも必要なのです。
そして、今私が1番苦労していることは馬を前進させること。
ただ走らせれば良いのではなく、しっかり顎を入れ、馬の肩を持ち上げ、後肢を踏み込ませ、後肢に体重を乗せて前に進ませること。
しかもそれは馬がリラックスした状態でこの形に持っていくこと。
私は日本では、脚、とくに膝から下を叩くような使い方をしていたけれど、そうではなく足全体で包み込むようにして、馬の邪魔にならないように腰と内腿で押し続け、必要な時は膝から下をギュッと挟み込んで使う。
私の場合は腰と内腿での押しが足りず、なのに手を使い過ぎて馬の前進気勢をそぐことばかりをしてしまっているのです。
それにプレッシャーとリリースの違い。
プレッシャーは馬が乗りての意に反すると感じた時にハッキリ的確に伝え、その後はもう何も言わない。 この何も言わない「ほっとく」ことがリリースなのだ。 そうあるべきリリースの行為が私のはリリースではないのだ。
私は馬が良い時にもほっておくことができずにいつも何かを中途半端に指示し続けてしまう。 そうすると馬はそのうちに聞く耳を待たなくなってしまうのです。
それと待つことも大事だ。 馬に指示をした後少し待ってあげて、その指示通りの行動をしたらリリース。 なのに、この待っている間を持てずに次々に指示を出したり、さらに強いプレッシャーを与えてしまうと馬がイライラしてしまう。
手の使い方も速すぎると注意を受ける。 ゆっくりジワーっと持ち上げプレッシャーを与えていき、良かったらゆっくり手を下げリリース。 それでも馬に伝わらない時にはコンコンとノックするようにバンプする。
感覚のするどいレイニングホースは、人が速い動きをしてしまうと馬はリラックスできずイライラしてジャンピーな馬になってしまうのだ。
ここまで書いたことはレイニングのパターンでの入場から発進前の段階のまだほんの一部。
入場から発進という何気ない動きの中でも馬がどのような動きをして、何を感じているのか自分の体の使い方が馬にどう伝わっているのか、常に感覚を働かせ、馬を感じ、馬と会話していかなければいけない。
あと2か月で私は本物のレイニングにどこまで近づけるだろうか。 1か月が過ぎたところでようやく初めの一歩を踏み出すことができたのです。
2014/05/10 20:32:54 | リンク用URL
May
07
2014
グリーンウェイランチは、
アメリカのノースカロライナ州にある日本人によって立ち上げられた乗馬施設です。
主な業務内容は、
・牧場へ訪れる方への乗馬レッスンとおもてなし。
・競技会参加のサポート。
・ご依頼者のニーズに合った馬の購入のお手伝い。
・馬具購入のお手伝い。
・優秀なレイニングホースを生産し、子馬の育成、調教、販売をしています。
82000平方メートルの敷地に、今現在14頭の馬が飼育されています。
バーンは馬房数11馬房、放牧地が大小含めて8つに、円馬場と覆い馬場があります。
乗馬用の馬場は50メートルx120メートルで広々としていて、
乗馬を思いっきり楽しむことができます。
宿泊を伴うゲストの滞在や、研修を目的として長期滞在する方のためには、
ゲストハウスが用意されています。
ゲストハウスは、3ベッドルーム(各部屋クローゼット付)、
2つのトイレとシャワールーム、キッチンとダイニングルームに居間があります。
セントラルヒーティング、洗濯機、衣服用ドライヤー、冷蔵庫、電子レンジ、調理器具、
TVにオーディオなど室内はすべて完備され、快適な滞在ができます。
グリーンウェイランチの環境は、とても穏やかでノンビリとしています。
牧場の周辺には美しい風景を眺めることができ、
空はパノラマを見るような広がりがあって開放感を満喫できます。
滞在中には、よくトレーニングされた優秀な馬をパートナーに、
初心者から上級者まで、その人に適したカリキュラムと分かりやすいマンツーマンの指導で、
乗馬の技術は驚くほど速く上達することができます。
乗馬レッスンのお相手をする馬たちは、
全頭レイニングホースの血統で、レイニングの調教を受けています。
将来トレーナー、あるいはプロとして身を立てるために
乗馬技術のレベルアップを目標に掲げている方、
また、レイニングが本場のアメリカで競技の経験を積んでみたい、
そのような挑戦したい気持ちをお持ちの方にも、かならずや満足して頂ける所です。
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(研修生による競技会出場です。 その時のブログがありますのでご覧になってください。)
http://www.greenway-ranch.com/blog/?id=256
Youtube 動画: http://youtu.be/4BqD_wM7kAQ
今までこちらへいらした多数の方からは 「目からウロコが落ちる」 とコメントを頂き、
グリーンウェイランチ滞在中に、アメリカでしか経験できないことを通して、
様々な見識を得ることができます。
また、乗馬は初めてという初心者の方にもマンツーマンの丁寧なレッスンにより、
ビギナーに優しい乗馬の第一歩を踏み出すお手伝いをします。
日本から来る方には、グリーンウェイランチを楽しんで頂ける方法として、
いくつかのプランがあります。
1.ゲストとして:
日帰りから1ヶ月以内の滞在。
2.短期研修生として:
1ヶ月以上、3ヶ月未満までの滞在。
日本からアメリカに入国する場合、ESTAを取得して、
最長90日間の滞在ができます。
3.研修スタッフとして:
研修ビザを取得して、1年間の滞在が可能になります。
ビザの申請は、グリーンウェイランチが受け入れ先となり、
ビザ取得までのプロセスを最初から最後までお手伝いします。
研修ビザを取得するには、アメリカ合衆国によるいくつかの条件があります。
ビザについて、またグリーンウェイランチに滞在するにあたっての質問や費用など、
詳細についてはホームページの 「お問い合わせ」 の画面から、
または、下記のアドレスへ直接メールを頂ければ幸いです。
アドレス: greenwayranch06@gmail.com
ここでの経験は、必ずや貴方の「馬人生」の素晴らしい1ページになることと思います。
2014/05/07 3:12:07 | リンク用URL
Apr
26
2014
アラジンの魔法のランプ・・・。
ドラえもんのポケット・・・。
多少の機能は違うかもしれない。
でも、私がグリーンウェイランチに持つイメージには、
そんな言葉が頭に浮かぶ。
牧場には、必要な時に必要な人間、必要な動物、
そして必要な物が登場する不思議なところだと感じることがある。
グリーンウェイランチが今のようになるまで、
大まかな流れをブログに書く試みはしたものの、
それはほんの一部でいくら書いても書き尽くせない様な、
偶然の出来事の重なりでここは成り立ってきた。
ここはまだ完成されたわけではなく、
人の人生に例えるのであれば、
ちょうど小学校に入ったところという段階。
一人前になるには、これからまだまだ成長しなくてはならないが、
よくここまで育ってくれたと思う。
土地探しをして、ローンを組むのに銀行と掛け合っているときは、
起業ということに対して実感が湧かず、
私の中では理想と夢ばかりが大きく膨らんでいた。
いざ、工事が始まると乗馬施設を作る行程は、
毎日が厳しい現実と向き合うものになる。
牧場が徐々に形になっていくのを見る喜びはあったものの、
疲労と精神的ストレスで私は自分がボロボロになっていくような感じで、
建物が完成した時点でエネルギーは使い果たされ、
その先へ進む余力は、もうないだろうと工事のさなかに思った。
本来だったら起業する人は、
もっと綿密な計画を打ち立て、しっかりと周囲を協力体制に持っていってから
行動に移すのだろう。
ところが、私の場合はあまりにも唐突の出発。
しかも単独行動で、一緒に力を合わせて事を進める人もなく、
牧場建設の旅路は、あまりにも無謀な態勢のスタートだった。
それでも、立ち上げから早や8年が経過し、
カメのような遅い歩みで、グリーンウェイランチは、
ゆっくりと、でも間違いなく育ってきている。
怒涛のような騒ぎの工事以来、
初めて経験した動きのない静かな2013年、
私は、たくさんの出来事を振り返る時間を持つことができた。
そして、振り返りながら、
優しく澄み渡る青い空を眺めているような清々しい気持ちになった。
安らかな時間の流れの中で、馬たちが放牧地で草を食む景色を見たとき、
グリーンウェイランチが歩いた年月は奇跡のようだったと気がつき、
深い感慨に浸った。
その感情は、決して自分がやってきたことに対しての満足感とは違う。
牧場がまだ成長過程でも、ここまでに成れたという、
どこからか知れずにもたらされたサポートに対しての
感謝の気持ちが溢れ出たためだった。
一つ一つ、ここで起きたことを思い出すと、
なんと大勢の人たちの助力を受けたことか。
間接的に、そして直接的に助けられてグリーンウェイランチはここまで来ることができた。
何件も土地を見て歩いていたとき、ポッと灯台元暮らしのような感じで現れた今の場所。
海のものとも山のものとも分からない私を相手にしてくれた銀行の責任者。
大工が突然工事から身を引いた後に、日本から来てくれた2人の男性。
男性ならではの力でたくさんの大工仕事を手伝ってもらい、
最終工事を終わらせた。
それ以降、研修で訪れるのはいつも女性なので、これも不思議なめぐり合わせだった。

(写真の平山君は帰国後、九州阿蘇山のふもとで、「阿蘇うま牧場」という乗馬クラブを
立ち上げ、いつの間にかグリーンウェイランチに研修で来ていた女性とめでたくゴールイン!)
2011年2月14日のブログをご覧ください。http://www.greenway-ranch.com/blog/?id=211)
そして、ジミーおじさん。
グリーンウェイランチのことをとても親身に考えてくれる近所の農家さん。
ジミーおじさんは惜しげもなく、長いファーマー人生から得た知識を分けてくれ、
私がやりこなせない作業は手助けしてくれる。
(バーン内で大きな乾草を動かす作業。これが簡単そうでなかなか難しく、ジミーおじさんについ甘えてしまう。)
それとジミーおじさんと同じように、祖父母の代からこの地域に住んでいるジョニー。
ジョニーは去年の秋口、馬房で作業していたら突然、ひょっこりと訪ねてきた。
隠居生活が退屈で、郵便局を退職した後は 「Handyman(便利屋さん)」
として自宅の近辺で水回りや電気関係の仕事をしていると、自己紹介をしに来た。
絶妙なタイミングで思わぬ助っ人の出現。
防犯用にバーンを照らす外灯を電気会社から供給してもらっていたが、
料金が高い割にはあまり明るくないので、
それをキャンセルして、バーンには直接入り口に外灯を取り付けようと考えていた矢先だった。
その作業をしてくれる人を探していたら、なんと向うから来てくれたのだ。
ジョニーには、入り口のほかバーン側面にももう一つ外灯を取り付けるのをお願いし、
母屋でショートして使い物にならなくなった天井のライトの交換も頼んだ。
3か所の電気工事が終わって、ジョニーに支払いをしようと金額を聞いたら、
「あんたは大丈夫だよ。いらないよ。 またなんかあったら電話しなよ。」
と意味不明なことを言いながら、工賃を受け取らず帰ってしまった。
日本から訪れた人たちや、地元の人たち・・・、
グリーンウェイランチを作って今までに巡り合ってきたたくさんの人たちを思い出すとき、
それと一緒に、あるイメージが心に浮かぶ。
それは、まるでここに来るそれぞれの人の上に天使が飛んでいて、
その天使が、グリーンウェイランチの上を飛んでいる天使と申し合せたように集まり、
一緒に出来事を楽しんだあとに、また別の場所へと移っていく。
そんな光景が見えるような気がしてならない。
2014/04/26 20:16:28 | リンク用URL
GREENWAY RANCH
7875 Brogden Road Smithfield NC 27577 U.S.A
TEL:1-919-915-1088 | FAX:1-919-934-5837 | E-mail:midorifjmtpc2@gmail.com
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