アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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2014

本物への道 〜初めの一歩 (津田綾)

私がこのグリーンウェイランチに来たいと思った動機は、レイニングホースをトレーニング出来るようになりたいと思ったから。 それが1年前で1か月の滞在でした。 1か月では本当にかじるだけ。 今回は3か月、前回よりもう少し踏み込ませてもらっている。 それがゆえに、私は日本との違いに今、苦労しているところです。 そして、本物のレイニングホースを育てトレーニングしていくことの大変さをかみしめています。

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まず、真っ直ぐ馬を進ませることことすら今の私には難しいのです。それだけ馬に遊びが少なく、私の中途半端な体重のかけ方、脚の使い方、手の使い方に馬が反応して真っ直ぐ前に進めないのです。
私自身は直進していると思っていても、肩がドロップしていたり、腰を逃がしているのを指摘されます。 このほんのちょっとのズレを逃がさないことが大切で、その馬の動きを感じ取る感覚の鋭さも必要なのです。

そして、今私が1番苦労していることは馬を前進させること。
ただ走らせれば良いのではなく、しっかり顎を入れ、馬の肩を持ち上げ、後肢を踏み込ませ、後肢に体重を乗せて前に進ませること。
しかもそれは馬がリラックスした状態でこの形に持っていくこと。
私は日本では、脚、とくに膝から下を叩くような使い方をしていたけれど、そうではなく足全体で包み込むようにして、馬の邪魔にならないように腰と内腿で押し続け、必要な時は膝から下をギュッと挟み込んで使う。
私の場合は腰と内腿での押しが足りず、なのに手を使い過ぎて馬の前進気勢をそぐことばかりをしてしまっているのです。

それにプレッシャーとリリースの違い。
プレッシャーは馬が乗りての意に反すると感じた時にハッキリ的確に伝え、その後はもう何も言わない。 この何も言わない「ほっとく」ことがリリースなのだ。 そうあるべきリリースの行為が私のはリリースではないのだ。
私は馬が良い時にもほっておくことができずにいつも何かを中途半端に指示し続けてしまう。 そうすると馬はそのうちに聞く耳を待たなくなってしまうのです。
それと待つことも大事だ。 馬に指示をした後少し待ってあげて、その指示通りの行動をしたらリリース。 なのに、この待っている間を持てずに次々に指示を出したり、さらに強いプレッシャーを与えてしまうと馬がイライラしてしまう。

手の使い方も速すぎると注意を受ける。 ゆっくりジワーっと持ち上げプレッシャーを与えていき、良かったらゆっくり手を下げリリース。 それでも馬に伝わらない時にはコンコンとノックするようにバンプする。
感覚のするどいレイニングホースは、人が速い動きをしてしまうと馬はリラックスできずイライラしてジャンピーな馬になってしまうのだ。

ここまで書いたことはレイニングのパターンでの入場から発進前の段階のまだほんの一部。
入場から発進という何気ない動きの中でも馬がどのような動きをして、何を感じているのか自分の体の使い方が馬にどう伝わっているのか、常に感覚を働かせ、馬を感じ、馬と会話していかなければいけない。

あと2か月で私は本物のレイニングにどこまで近づけるだろうか。 1か月が過ぎたところでようやく初めの一歩を踏み出すことができたのです。

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2014/05/10 20:32:54 | リンク用URL

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