アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター)

Jun

22

2015

みどりのThat's 録 (猛暑・朝の騒動)

毎日、天気予報の予想気温を上回るような厳しい夏日が続行中。
ちょっと異常な6月だ。
そんな中、また仔馬が騒動を起こしてくれた。

1日の最初の仕事として、
繁殖牝馬たちにグレイン(ペレット状の餌)と牧草を配った時のことだ。

餌は2輪車に積んで運ぶが、
その取っ手を修理するために張り付けたガムテープがわずかに剥がれかかっていた。
チビはなぜかそのガムテープの剥がれかけている部分に興味を示したことがあった。

私が2輪車から餌を降ろしていると、
いつの間にか来ていて、小さな口で取っ手をまさぐりその感触を楽しんでいる。

数週間前は顎の力も弱く、歯が生え始めていたものの軽くくわえる程度だったので、
チビが取っ手に近づくとそれ以上の事はしないようにそっと追い払っていた。
しばらくしたら飽きたようで、2輪車にはいつの間にか何もしなくなっていたのだが・・・。

今朝のチビは違った。
ビリビリっと音がするのでそっちを見ると
見事に10センチほどガムテープを引きちぎり、それを食べようとしている。

「あああぁー、ダメ!それ食べちゃダメよ!」
予期せぬチビの行動に慌てた私は、
まだ口からはみ出しているガムテープを掴もうとしたものの、
さっと身をひるがえされ手は空を掴む。

逃げたチビは、今度は私の真正面に立ち人の顔を凝視しながらモグモグ。
なんか得意気ですらある。
これ以上近づくとまた逃げるぞと言わんばかりに
立ち尽くしクチャクチャ、モグモグと何回も咀嚼している。

「ねっ!ねっ!ベタベタしていて美味しくないでしょう。ペッて出しちゃって・・・、お願い!!」
と懇願するような気持ちでチビに声をかけた。

捕まえられるものなら羽交い絞めにして口をこじ開けガムテープを取り出したかったが、
それは無理な話。

もう飲み込んだのか、それともガムテープはまだ口の中にあるのか、
私の心配をよそにずいぶんと長い間口を動かしながら、
今度は乾草を数本食べたかと思うと、次は母馬のおっぱいを飲んでいる。

あれから7時間が経過し、度あるごとにチビの様子を見ているが今のところ異常なし。
どうかこのまま何事もなく、立派なボロ=う〇ちに交じって外へ出てきますように。

DSC02113.JPG


カメラにも息でレンズが曇るほど近づくのに、顔を触られるのはまだ嫌がるチビです。








2015/06/22 2:37:01 | リンク用URL

Jun

16

2015

みどりのThat's 録 (初夏・夜の騒動)

先週後半から気温が上昇し、
いよいよ夏の到来かと思わせる気候になってきた。

気温が高くなると動作が緩慢になってくる馬たち。
放牧地では、草を食んでいない時はボーっとしているばかりで、
たまに走ることもあるが、それはアブから逃げ回っている時くらいだ。

先月生まれた仔馬もゴロっと横になっている姿をよく見かける。
寝る子は育つ、とはいうものの幼い体には気温の上昇は疲れるようだ。


9時を過ぎてもまだ薄っすらと明るいこの時期、
汗をしたたかかいて8時近くに作業が終わると、
さっと冷たいシャワーを浴び、冷えたビールを飲むのが楽しみになっている。
シュワーッと喉を通る炭酸の刺激に、頭がパッとリフレッシュできる。

よほどの猛暑でない限り、私はエアコンは使わない。
涼しくて快適な室内に慣れてしまうと、
作業をするために、外へ出たときの温度差はさらに厳しいものになるから。

昨晩は、夜になっても気温が下がらず、
さすがにうちわで顔を仰ぎたい衝動にかられた。

その感覚は、当時まだ中村勘九郎を名乗っていた歌舞伎役者、故中村勘三郎の
ニューヨーク公演を脳裏に浮かばせ、また見てみたいと思う。

中村勘三郎の追悼番組として放映したものを、友人が録画して送ってくれたことがあった。
「夏祭浪花鑑」 という演目で、
話は夏の暑い盛り、祭りが催されている最中に
義父を殺めてしまうという婿の話がハイライトとなっている。

古典芸能には無関心だったが、
里心からかアメリカに来てから歌舞伎に興味を持つようになった。
この演目鑑賞をきっかけに面白いと感じたのが始まりだ。

歌舞伎を知らないアメリカ人にも楽しめるようにと、
芝居にニューヨーク公演のためのアレンジがいくつも組み込まれていて、
見ていくうちに引き込まれていった。

歌舞伎のセリフは初心者の私には分かりにくかったが、
物語が夏の時期というのを印象付けるため、
多くの登場人物が、色々な形のうちわや扇子を見事な所作で扱い、
物語の流れより役者のその動きが妙に記憶に残る舞台だった。


時は11時近く。
役者をまねてうちわでパタパタと仰ぎながら
クライマックスに向けて盛り上がってきた画面に見入っていたら、
遠くの方で、 「ピュイヒヒヒィーン」 と馬の鳴き声が聞こえた。
少し高音でまだ幼い声に仔馬のものだと分かった。

「お馬の親子は仲良しこよし〜♪」 と童謡のごとく
たまに仔馬が母馬から離れてしまうと、
仔馬は鳴きながら一目散に母馬の元へ駆け寄る光景を目にすることがある。

今夜もそんなことだろうとあまり気に留めずまた画面に見入っていると、
また 「ピュイヒヒヒィーン」。
そしてそのあとすぐに 「ピュイヒヒヒィーン」 と何回も連呼している。

今まで聞いたことがないような仔馬の必死な叫び声に、
なにかあったのだと胸騒ぎがした。

すでに寝間着姿だったのを作業用の服装に着替え、懐中電灯を手に外へ出る。
空には満天の星が輝いていたが、お月様は見当たらず周囲は闇だった。

外を照らすには力不足の懐中電灯を放牧地の方向へ向け歩いていくと、
仔馬が走り回って立てた砂埃が淡い光に照らされて霧のように見えた。

そこには、母馬を含めて3頭の繁殖牝馬がいるはずなのに、
埃の中で動き回っているのは小さな仔馬のシルエットだけだった。

電柵をくぐって放牧地に入り懐中電灯を四方へ向けてみるが、
大人の馬はどこにも見当たらない。

「チビちゃん、どうしたの。 ママたちはどこへ行ったの。」
と仔馬に声をかけたら、聞きなれた声に反応して珍しく私の後を付いてくる。

一人にされてよっぽど心細かったのか、
頼りになるのはこの人しかいない、と言わんばかりに後を追う様子が可愛かった。

それにしても仔馬がこれだけ騒いでいるのに、誰も仔馬の元へ駆けつけないのは変だ。
広い放牧地を奥へと進みながら、良からぬことばかりを想像してしまう。

(もしかして柵が壊れ、遠くへ行ってしまった馬たちが帰ってこられないのでは・・・)
平常心なら浮かばない、そんな馬鹿なことを考えながら、
(これは車のヘッドライトを使って馬たちを探すしかない。)
と、家に戻って車に乗り込みハイビームのライトで徐行していたら、
ドドドドドドドドッーと数頭が走る足音ともに、すごい砂煙が上がった。

その中に探していた3頭の馬の影を認めることができ、
馬たちは双方めがけて走りめでたく合流した。

私は放牧地の奥まで車で移動し、
柵の破損がないか確認したあと馬たちの様子を改めて照らしてみた。
仔馬は母親から乳をもらい、そのそばに他の2頭が立っている、
それは、いつもと変わらぬ風景だった。

仔馬の母親はいままで7頭の仔馬を立派に育て上げたベテランである。
とても賢く、仔馬を守る本能は抜きんでている。
まだ生後1か月の仔馬を置き去りにして遠くへ行ってしまったのは解せない。

想像するなら、他の2頭と一緒に草を無心に食べていくうちに距離が開いてしまったものと思う。
仔馬は、グッスリと寝込んでいて母馬が移動したのに気が付かず、
お腹が空いて眠りから覚めたときにハタとたった1頭で残されたのが分かったのだろう。

冷静に考えれば笑えるような出来事だが、夜に心配させるようなことは止めてほしい。
でも後になって、私も子供のころ同じようなことがあったのを思い出した。

買い物好きの母親とデパートを一緒に歩いていて、
迷子になったことは最低でも2回は記憶にある。
確か、まだ幼稚園にも通ってなかったような年齢だ。
その時の恐ろしくパニックになった時の心境は、この夜の仔馬も同じだったのだろう。

DSC02107.JPG























2015/06/16 9:34:36 | リンク用URL

Jun

11

2015

馬を通して学んだこと、帰国して(竹内美月)

お久しぶりです、竹内です。

先日無事に日本に着きました!
コンビニの便利さと、町行く人の忙しさをしみじみと感じます笑
そして早くもグリーンウェイランチが恋しいです。
社会人になってちゃんと自分でお金が稼げるようになったら、またぜひ乗馬がしたいな、と思います。

この一年間を振り返ると、たくさんの出会いがありました。

大学の友達、教授、地域の人から旅行先でできた友達など、様々な人たちに会いました。
これまでに知り合うことの出来た人、これから知り合える人の記憶に少しでも残れる存在になれたら嬉しいなあと思います。


グリーンウェイランチで過ごしたのは10日間でしたが、
ここでの経験、新しいことに挑戦した記憶はきっといつまでも残ります。
みどりさんからもたくさん刺激をいただきました。
いつか 愛情深く、優しくて、一本筋の通った、
みどりさんのようなかっこいい女性になりたいです!
(一生のうちに達成できるかは分かりませんが…)


稚拙な文章で恐縮ですが、読んで下さって本当にありがとうございました!
いつかどこかで、皆様にお会いできる日が来ることを願っています(^^)

DSC02086.JPG




2015/06/11 3:31:12 | リンク用URL

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