![アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ](../img/head.gif)
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Oct
03
2015
延々と10日間におよび雨が降ったりやんだりの日が続いている。
この地域では、このような長雨はとても珍しく、皆うんざりしているようだ。
わたしは、日本の梅雨のようだと思ったが、
聞くところによると日本の梅雨は近年変化しつつあるとのこと。
各地でお天気の逆転劇が起こっている。
たしか春先にもこんな空模様がしばらく続き、
季節が夏に変わると今度は、
「牧草が育たない」
とジミーおじさんが嘆くほど乾燥した時期があった。
そして今は異常な長雨・・・極端から極端へ走るお天気のパターンはまだそのままのよう。
自然は、時に大勢の死者を出すような災害をもたらすが、
ノースカロライナに地震はなく、竜巻やハリケーンの発生くらいが心配の対象で、
天災、人災ともに疎遠な環境下で私は毎日平和な生活をしていると思っていた。
ところがそれは妄想なのではないかと思う悲惨な事件が、
また先日アメリカで起こった。
オレゴン州にある短大で起きた発砲事件。
単独で学校に乗りこんだ男が生徒など9人を射殺。
自分で命を絶った犯人を含むと10人が死亡し、負傷した人も多い。
こういった銃を使用する無差別殺人だが、
アメリカではなぜか流行のように、頻繁に起きているのが心配だ。
その背景にある原因は? 犯人の目的はなんなのか?
このような事件が報道されると、
そう思うのは普通の感覚を持った人のリアクションだと思う。
私もそう思いながらニュースを見ていたが、まだ犯人の動機は分からず、
事実として伝えられたことは、犯人がクラスルームにいる生徒に
「お前はクリスチャンか?」 と聞き、
「イエス」 という答えが返ってくると、
「今すぐ神に会えるようにしてやる。」
と言ってその人達に銃を発砲したそうだ。
様々な国で、
宗教など思想が絡む殺人、個人的な恨みつらみによる殺人、
人種差別に関係する殺人、精神異常者による殺人、
そして殺しを正当化する最も不可解な戦争による殺人、
挙げてみるときりのない色々な理由で人が人を殺す。
幸いなことに、私はこのいずれも身近で経験したことはないけど、
こういった現実は、世の中で日常茶飯事起きている。
それは自然災害のように、受け止めるしかなすすべがない様なものではなく、
人が殺しを選択しなければ避けられることなのに。
昔々のそれこそ有史以前の昔に、まだ動物レベルだった私たちの祖先が、
食べ物の取り合いや、縄張り争いで相手を殺してしまうのは仕方のないことだったのかもしれない。
自然界ではよくあることで、それらの殺しはまだ理解の範疇におさまるが、
今日、豊かになり、法というものがある国で人殺しの惨事がなぜ頻繁に起こるのだろう。
そんなことを言ったって、
理由や原因は様々でこれは終わることのない現実なんだよ。
・・・と、どっかから聞こえてきそうな気がする。
だけど、アメリカにも国家をそしてそこに住む人たちを守るべく法律というものがある。
命というものを重視し、ボランティア活動も盛んで正義について強く主張するアメリカが、
なぜ銃を制限しないのかと、とても不思議に思うことがある。
私はアメリカ市民ではないのでその法律に意見するのは、
「よけいなお世話」 と怒られてしまうかもしれない。
だけど身近にいるアメリカ人が、
それもとても善良で常識的な人たちがみんな銃を持っているのに驚かされる。
もちろん護身用としてだが、銃を保持している事がなぜか自慢げでもあるので
ちょっとしたステータスのような感覚なのかもしれない。
「今、銃を持ってるの?」
と冗談ぽく聞くと、わざわざ車や引き出しから取り出して見せてくれる。
日本ではありえない、この行為だけでニュース沙汰になってしまうようなことが普通なのだ。
その人たちと話をするとき、銃の所持反対みたいな事は言わないが、
私は誇りをもって日本の銃刀法の話をする。
もちろん日本でも様々な犯罪は起こるが、
日本がいかに安心して暮らせる国であるかをつい言葉にしてしまう。
大国アメリカは、やはりすごい国だと思う。
大好きだし、自分にない感覚や発想豊かな考え方を学べるところであり、
また自由奔放でマイペースな私としては暮らしやすい国でもある。
だけど、最近は日本人として生まれてきて良かったと思うことが多い。
日本を離れてずいぶん年月が経ってしまって、今の日本は分からないが、
いつまでも日本人としての優しさや礼儀正しさ、
時にくそ真面目と思えるほど、どこかぶきっちょな遠慮深さ、
そしてなにより精神性や道徳観念の高さをしっかり持ち続けていって欲しいと思う。
そんなことをつらつらと感じた秋雨の1日。
どうしても「動」 の部分が多く占める私の仕事に
「静」 をもたらせてくれるシトシト雨は時に良いものだ。
2015/10/03 22:47:44 | リンク用URL
Sep
24
2015
なんとなく秋めいてきたある朝のこと。
夏の疲れがでてきたかなぁ・・・、
と気だるい体に気合を入れて朝の飼いつけをしていたら覆い馬場に、
見慣れない黒い塊があるのに気がついた。
なんだろう・・・、と近づいた瞬間ぼんやりしていた頭に一撃をくらう。
一生に一度目撃できるかどうか分からない光景にいっぺんに目が覚めた。
その黒い塊は、鳥を口にくわえて丸まっているヘビだった。
ヘビの黒いうろこで覆われている体の隙間から鳥の黒い羽がのぞいている。
鳥の頭はすでにヘビの口の中に飲み込まれていた。
その一塊に絡まった黒いものが微動だにしないので、
屋根と断熱シートの間で鳥を捕らえたヘビがそのまま落下し、
両方とも死んだのだと思った。
ところが、ドキドキしながら近づくとヘビの滑る胴体がズルズルと動くではないか。
小走りでバーンに置いてあったカメラを取りに行き、
被写体にするには躊躇する光景を思わず撮影した。
腕には鳥肌が立っているのにそこから目が離せない。
固唾をのんでその成り行きを観察していると、
ヘビは頭を左右にゆっくりと振りながら、
口を開けたり閉じたりして獲物を飲み込もうとしている。
ヘビが自分の胴体よりかなり大きな獲物を飲み込めるのは知っているが、
どう見ても悪戦苦闘しているように見えた。
飲み込めるのか、飲み込めないのか・・・、
好奇心から何が何でも見届けたくなった。
野生動物のドキュメンタリーフィルムの記憶から、
ヘビは、きっと執拗に時間をかけて自分より大きな獲物を飲み込むのだろうと想像する。
結果が出るには時間がかかると思い、作業をしながら数分置きに見に行くことにした。
ところが2回目に見に行ったときには、ほとんど真っ直ぐな姿勢で、
それも相変わらず細い体のままでヘビが地面を這っているのが見えた。
体のどの部分にも膨らんで見えるはずの、鳥の痕跡はなかった。
想像していたのとは違ったあっけない結末を意外に思いながら、
地面に転がっている息絶えた鳥を埋める。
野生動物の営みを垣間見た小さな瞬間だった。
2015/09/24 0:07:53 | リンク用URL
Aug
05
2015
日本から届くたよりは、みんな 「暑い!!」 の一言です。
中には、「凶暴な暑さ」 という表現まであって今年の夏のすごさが伝わってきます。
こちらノースカロライナは、
6月の猛暑からくらべると今は平年よりわずかに高めの気温ですが、
それは兎も角として、雨乞いをしたくなるほど雨が降りません。
もっと深刻な水不足を経験しているカリフォルニア州では、
節水制限と、20カ所以上の自然発火による山林の火事で大変なことになっているので、
それに比べればまだ幸運です。
放牧地にいる馬たちの餌の食べ方をみていると、
少しでも雨が降った後は、途端に配った乾草は残すようになります。
ほんのわずか伸びた青草を無心につまんで、それで満足するみたいです。
青草の方が美味しいし、栄養があるのを知っているのでしょうね。
ところがここしばらくは、草も伸びなくなり気温と湿度は真夏なのに、
外の風景だけは初秋みたいな感じです。
体が大きく力のある馬たちも、心身は人間のように実に繊細です。
犬や猫ほどに表現方法を持たない彼らは、
夏休みということもあり、お客様相手に運動量が増えるので、
管理者はオーバーワークに注意を払うと良いですね。
飼育下にいる馬の健康はほとんどと言ってよいほど、人が頼りです。
清潔な水、質の良い飼い、十分な休息を与えて、
無事に 「天高く馬肥ゆる秋」 を迎えさせてあげたいものです。
私個人は、情けないことに軽い熱中症になりました。
水分補給と食事には注意していたのですが、
汗を大量にかきながらの外の仕事が、
どれほど体にストレスを与えるのか身をもって知りました。
どうか皆様も過労にならないように気を付けて、
ご自身の体調にも十分に留意なさり、
夏バテとは無縁のまま厳しい時期を乗り切ってくださいますように。
2015/08/05 23:43:00 | リンク用URL
GREENWAY RANCH
7875 Brogden Road Smithfield NC 27577 U.S.A
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