アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Nov

14

2015

メンテナンス 4  ( 拳の感覚)

過去に経験したことが原因で問題を抱えてしまった馬を私は沢山見てきました。
前回のブログでは、そういう馬たちに効果的だと思う運動をご紹介しました。
もしこの運動が功を奏して馬がリラックスし乗り手を信頼するようになったら、
次のステップとして柔らかくハミに譲る状態を作ることができます。

前のブログで、
乗り手の拳の使い方によっては馬と不協和音を生じる可能性を書かせてもらいましたが、
乗馬中、手綱の操作は馬と会話をする大切な手段の一つで、
人はそれを握る拳を使わないわけにはいきません。

また、脚と同様に拳は馬の姿勢を作っていく上でとても大事な役割をします。
拳と脚の両方を乗り手が的確に使うことによって、馬体のアライメントがしっかりと保たれ、
馬は規律のある美しい動きができるようになります。

ここで大切なのはそのような重要な拳の作用を、
馬が納得した状態で人と調和しながら活かされていくことです。

よく理想的な拳を「柔らかい拳」と表現することがありますが、
柔らかい拳をレイニングの観点で考えた場合、2つの要素が考えらると思います。

1つは、
乗り手が、馬にハミ受けを要求するときに使う拳の強弱の度合いと必要性、
そして使う時のタイミングを判断できるということ。

2つ目は、
馬がハミに譲ったときに、乗り手はそれを目と拳で認識して、
直ぐにリリースを与えられる感覚を持っているということです。

上記の2つのポイントは、鞍数をこなした人でも確実に行うのはなかなか難しいことです。
ましてや、馬上で馬が動いているときにバランスがままならない段階の乗り手では、
その繊細な感覚を感じるのは困難と言えます。

そのような場合でも、人と馬に優しいやり方でこの感覚を理解しやすくする、
グリーンウェイランチ流の運動を紹介したいと思います。

馬は停止した状態で行う作業なので、
乗り手のバランスは安定していて拳に神経を集中しながら、
馬上から馬の様子がつぶさに観察できます。

馬は人から伝わる扶助をピンポイントで感じられるため、
乗り手の余分な作用(たとえばバランスをくずしたときなどの動き)
から生じる混乱をさけることができます。

これからご紹介する運動にあたって乗り手は鞍数100位からそれ以上の経験があり、
馬上でリラックスする余裕があることと、

練習に使う馬は、ハミに慣れている必要があります。
まだ顎をたたんで運動を継続できるところまで進んでいなくても
ある程度のハミ受けができる調教レベル、あるいはそれ以上が好ましいです。

馬は静かに停止していられるというのが条件となります。
停止していても落ち着かずにすぐ動いてしまうような状態の馬には、
まだリハビリやバックオフの時間が必要と判断してください。

この運動は、乗り手の拳の感覚を養うのが一番の目的です。
馬の立場では、乗り手の拳と脚の動きでハミが口に作用したとき、
顎を譲る事によってプレッシャーはリリースされるという関連性を記憶させます。

DSC02360.JPG


(写真の騎乗者はようやく駈歩を続けられるようになった段階です。 
そのためベテランの馬をパートナーに選び、スプリットレーンは使用していません。)


乗り手は、柔らかく鞍に座り騎座をリラックスさせた状態で行って下さい。
左右の手綱を同じ長さに保ち、まず馬の背峰に置いた拳をゆっくりと上げて、
軽いひっかかりを感じたところで停止させます。

馬が顎を譲らなくても、それ以上手綱は引かないように気を付けます。
拳の位置を変えないように注意して、両脚のふくらはぎを軽くバンプさせながら
馬が顎をゆずるまで待ってあげて下さい。

この時に馬がバックしてしまうような場合は、
手綱を張りすぎているか、バンプの度合いが強すぎる可能性があります。

また、馬が前進してしまうようであればバンプが強すぎるので軽減します。
感覚としては、ふくらはぎが馬体に触れるか触れないくらいの加減でゆっくりとバンプします。
それでも馬が前進する場合は、拳の位置をほんのわずか自分の方へ持っていきます。

前回のブログに書いた 「押しと引きのバランス」の接点が合うと、
絶妙なタイミングで馬は頭を下げる時があります。
ほとんどの馬は、カクッと言う感じで下げます。
そのタイミングに合わせて拳を完全に馬の背峰に戻すとともにバンプをやめます。

バンプを蹴ることと勘違いする人がいますが、これはあくまでも脚を使った馬への合図です。
必要に応じて強弱はつけますが、ここではふくらはぎだけをソフトに使ってください。
拍車は当たらないように気をつけます。

馬の反応があるまで根気よく待つように働きかけるのがコツです。
馬によって時間差はありますが、必ず顎を下げる瞬間がありますから、
そのタイミングに合わせて馬体にかけていたプレッシャーをリリース(解除)します。
リリースのあと優しい声をかけて、愛撫をするとなお効果的に馬は理解していきます。

乗り手からプレッシャー(ハミの作用と両脚のバンプ)を受けたとき顎を譲ることによって、
そのプレッシャーはリリースされると馬が理解し、人との約束事が確立されてくると、
今度は常歩や速歩、駈歩などの動きの中でもこの運動を活かせるようになります。

DSC02364.JPG


(乗り手は、手綱をピックアップしふくらはぎで軽くバンプすることにより、
馬が顎をゆずる様子を体感しているところです。)


ただここで注意したいのは、馬の動きが大きくなればなるほど(スピードが上がる歩様)
調教途中の馬は顎を譲ったまま運動を継続するのは困難なため、
調教を手掛ける人はそれを理解して鞍数を重ねながら完成させることが大切です。

この段階で乗り手が性急になると、
せっかく築き上げた連帯感が失われ、馬はまた以前のイライラした状態に戻ってしまいます。

人馬間で手綱を通じてスムースなコンタクトが取れるようになると
馬の姿勢をコントロールしやすくなるため、
サークルで馬の肩がドロップしたり外へ逃げたりすることがなくなります。

次回のブログでは、
肩のドロップに関係した馬の姿勢について書いてみたいと思います。








2015/11/14 0:53:25 | リンク用URL

Nov

08

2015

メンテナンス 3 (伸び伸びと運動する)

今回は、前のブログに書いたリハビリの必要な馬に乗る場合、
私が何を工夫するかを書いてみたいと思います。

馬も人と同じように様々な性格を持ち合わせています。
中には競技馬として調教される段階で、強い刺激(調教)に上手く対応できず、
人が騎乗するとき神経をとがらせる馬がいます。
そのほとんどの原因は、人がすることへの恐怖心や不快感から生じていると私は思います。

運動中に前回のブログに書いた症状を見せるリハビリの必要な馬に対して、
私がまずするのは、馬を伸び伸びと運動させる事です。

どうしても調教中にしたくなるような、顎をたたむ作業や
サイドステップなどの横の運動も馬が神経を使うのでやりません。
レイニングのマニューバーも同様です。

やらなくてはならないと思ってしまう運動は全て忘れ、
ひたすらルースレーンで馬を伸び伸びと動かすことに集中します。

この時に注意したいのは、ダラダラとした動きをさせるという事ではありません。
忍耐強く、そうなってしまった馬に対しての理解と思いやりを心に持ちながら、
馬が首や背中、腰をリラックスさせてしっかりと前に進んでいることが大事です。

乗馬して最初はルースレーンのまましばらく歩かせ、
常歩で馬が同じリズムでリラックスして動いている様であれば、
ルースレーンのまま速歩にして馬の様子を見ます。

そして、速歩が常歩の時と同じようにリラックスしたリズムで継続できるようであれば、
ルースレーンで駈歩に移行します。

運動中に馬の動きが速すぎると感じた場合は、手綱を引いてスピードコントロールしないで、
小さなサークル(直径10メートル位)を何回もルースレーンで描き、
馬がリラックスするのを待ちます。
強い調教を受けた馬はある動作になると慌てて速度が速くなることがよくあります。

もし、移行の時に馬が頭を上げるなどして(駈歩に移行するときに起こりやすい)、
脚に抵抗する場合は、
拳を下げた状態で柔らかく手綱を持ってバランスさせて下さい。 
馬が移行したらルースレーンにすることがコツです。 

直ぐに移行が行われなくても蹴らないで、馬体から脚を離さず更に脚の圧迫と舌鼓を続けて、
移行の動作があるまで待ってみます。
移行が行われたら、全ての作用をやめて移行した運動を継続させます。

この作業で重要なポイントは、
馬が本来持っている独自のリズムを運動中に生かしてあげるのと、
その時乗り手は、穏やかな気持ちでそのリズムを感じる事です。
馬の状態によっては、その日は速歩で終わらせる位の気長な心持ちでやってみます。

乗り手は五感で、馬の一歩一歩に注意を払い、
心では馬の精神状態に耳を傾けてみます。

両肩と肘から力を抜き、柔らかい騎座でまたがり、
拳は必ずホーンより下げた位置を保ちます。
そして、馬が伸び伸びと全身を使って動くことに専念し、
もし馬が怠慢な場合は、脚で必要に応じて推進を促してあげます。


100_1356.jpg


両手を使う場合は、左右の拳が馬の背峰から等間隔になるようにしてください。
拳はいかなる時も背峰を越えないように注意します。そうすることによって方向を変えるとき(ガイドするとき)手綱で馬を振り回さすことなく乗り手には脚を使う練習にもなります。

IMG_0062.jpg


ワンハンドにすると、馬の状態がよく分かります。 できる限りワンハンドで乗るようにしてください。必要な時だけ両手を使い、馬が安定したらまたワンハンドに持ち換える、そのような動作を繰り返すことによって乗り手はレイニングの感覚を養っていけるようになります。 ワンハンド、ダブルハンドに関係なく、拳はホーンより低めに保ちます。


この運動は馬に良いばかりでなく、
乗り手が馬から伝わるリズム感を養うのにも効果的です。
乗り手にコントロールされてない、馬の自然なリズムに身を任せてみる練習です。

なぜ、このような運動方法をとるかというと、
私はレッスン中に大勢の乗り手が共通してやっているあることが、
馬との不協和音を作り出しているのに気がついたからです。

それは、乗り手が馬の操作に拳を使いすぎているために
馬は脚の作用より拳(ハミ)の作用を多く感じている状態で運動しています。

人は日常、手を使う事が多いため仕方のないことですが、
乗馬をする時は手より足を使う事に意識を向けると、拳と脚のバランスが取れてくると思います。

レッスンで私がよく使う表現で、
「押しと引きのバランス」というのがあります。

その押しと引きのバランス感覚が乗り手にないと、
手綱を引く(手綱を持つ)力に対して、
脚で押す力(馬を前に出す、推進を促す働きかけ)が不足する乗り方になり、
馬の動きと調和するのが難しくなります。

別の角度から考えた場合、まだ脚を充分に使えない乗り手は、
なるべく手綱を引っ張らないように心がけて乗ると、
そのレベルにあった馬との調和ができてきます。

調教の概念から考えた場合、
馬をまとめる前に(ハミ受けを作る前に)体を大きくしっかり伸ばした運動を怠ると、
馬の動きは窮屈になり、マニューバーなど様々な動きをする上で
妨げになると感じています。

また、ハミ受けにこだわる馬の口のいじりすぎは、
馬をイライラと神経質にさせるので注意が必要だとも言えます。

馬と乗り手が互いを信頼して連帯感を持つには、
その馬が以前人から受けてきた影響の度合いに関係するので、
時間差はありますが、前回のブログで書いた
「好ましくない反応をする馬」を伸び伸びと動かす運動は、リハビリにとても有効的です。

乗り手は気長に辛抱強くこの運動を続けることによって、
馬が乗り手に安心感を抱き、自信を取り戻してくるのを感じることができます。
その段階に来たとき、初めて次のステップに進めると感じられるはずです。





2015/11/08 22:50:17 | リンク用URL

Nov

01

2015

メンテナンス 2 (馬の気を感じる)

前回のブログで、
乗り手と馬の間に生じる連帯感の大切さと、
連帯感を持つための馬との気のやりとりの重要さを書きました。

ただ、「気のやりとり」といっても、
何をもって気のやりとりなのか、
どうすれば馬の気を感じる事ができるのか、
今回はそれについて、私が普段注意していることを書いてみたいと思います。


馬の気を感じる。

馬と気のやりとりする時、大切なことは乗り手が馬の気(その時の気持ち)を分かる、
あるいは分かろうとする心がけだと思います。
簡単に言えば、自分のやり方や考えばかりを押しつけないで、
馬の言い分にも耳を傾ける姿勢だと思います。

馬にも個体差があり、ストレートに自分を表現するものもいれば、
たまに何を感じているのか分かりにくい馬もいるので、
乗り手はその様な違いもあるということを踏まえて、
馬に接する必要があると思います。

馬と気のやりとりをしながら、連帯感を築いていく過程で、
私が目安にする馬の反応があります。

これらは、馬を試乗するときや人をレッスンするときに
馬の心理状態を判断するポイントになります。
また、調教を手がけている馬からは自分の乗り方を改める機会をもらえます。


まずは、私が思う運動中の馬の好ましくない反応として:

◎神経質に口を開け閉めする、極端な場合はハミを受けずに頭を上げる
(まだハミになれない若馬はよくこのような動作をします。
ずっと続く様であれば原因を考えた方が良いと思いますが、
鞍数とともに少なくなれば心配はいりません。)
◎耳を背負う
◎尻尾をパサパサとふる
(アブやハエなど刺す虫が出てくる季節もよくこの動作をするので、
虫が原因の場合はフライスプレーなどを使用すると良いでしょう。)
◎首や背を緊張させている。 馬の頭の位置が高く、乗り味が固いのが判断基準です。
(ブリティッシュスタイルで馬が収縮して頭の位置が高くなっているのとは違います。)
◎歩様のリズムにムラがあり、スムースな流れがない

これらは乗り手の五感で確認できる馬の様子です。
馬がこのような動作をするときは、乗り手を信用していない、
あるいは乗り手の作用(扶助)を不快に感じているときです。

その反対に馬の好ましい状態とは:

◎リラックスして口を閉じている(唇をぎゅっと結んだ状態とは異なります。)
◎両耳が柔らかく乗り手に傾いている
◎尻尾は静かに下げた状態
◎頭と首が自然に降ろした位置でハミを受けている
◎馬体がリラックスしているので、乗り心地が柔らかく感じる
◎動作のリズムが安定していて、流れるような動きがある

この様な状態の馬に騎乗すると、乗り手は安心して馬の動きに身を任せることができ、
操作も楽に感じます。

後者の場合は次のステップに進めますが、
もし前者のような状態の馬に乗ったときは、調教途中の馬の場合はバックオフした方が良く、
また完成された馬にはリハビリが必要になります。
(バックオフとは調教を先に進めず前の簡単な段階まで戻すことです。)

少し時間のかかる作業ですが、馬との連帯感を持つのにとても重要なことなので、
ぜひこのリハビリやバックオフという段階を踏んでから、次のステップに進むと良いでしょう。

馬が乗り手の扶助を不快に感じている、あるいは乗り手を信用していない状態の時、
当然のことながら相互の意志の疎通は難しくなるからです。

また、前者のような馬は、乗り手の指示に協力して動いているのではなく、
強制的にその動作をやらされているため、人が油断すると意に反した動きをする可能性があります。


少し脱線しますが、今回のブログを書くきっかけになった経験を書かせて下さい。

私は、渡米して1年後の2000年に、
レイニングの競技会にデビューする機会を持つことができました。

競技会初挑戦のパートナーは、Bobby Dough Badgerという、
カッティングのトレーナーに調教された4歳の馬でした。
栗毛の美しいゲルディングでしたが、反応が軽くて落ち着きのない馬でした。

DSC01336.jpg


(Bobby Dough Badgerを絵にしました。)

Bobby が手元に来て、競技会までは2ヶ月もなかったと記憶しています。
その頃は、競技会に向けて馬をどう調整していってよいのかまったく分からず
雲をつかむような思いで乗っていました。

アメリカでも、技術は見て覚えろ、みたいな感じがありますから、
馬の操作が悪いと怒られることはあっても、教えてはもらえません。
そもそも、みんな忙しくてそれどころではないというのが現状です。

ただ、1つ分かっていたことは、
Bobby が運動中にリラックスしないということでした。
またがればすぐに速歩になってしまい、
ロープオフ(駈歩発進)1つにしても体を固くして唐突に動きました。

馬がこの状態でパターンを廻れば、
なにか起こりそうな気がしてそれが一番の心配でした。
 
Bobbyはたえず緊張していて乗り手を怖がっているのが伝わってきたので、
私がやったことは、競技会までただひたすら運動中に馬がリラックスできるよう専念しました。
腫物に触るような乗り方とは違いますが、私はあなたを傷つけないからね、
と馬に理解させ安心して運動できるように心がけました。

競技会までマニューバーはほとんどしませんでした。
馬を確認するためにしたスピンやサークル、ストップなどは、
スピードは求めず、正確にすることだけ注意しました。

そして、結果は・・・、というとリミテッドオープンに優勝してしまったのです。
ペナルティーはありませんでした。

その頃のリミテッドオープンのクラスは、男性ばかりでそれもトレーナーの卵たちです。
彼らは私よりもずっと経験が豊富で、運動神経もバツグンな乗り手たちです。
そのクラスで優勝できたことは夢のようでした。

DSC01332.jpg


(初のウイニングピクチャー)

1回目の走行では、結構Bobbyを走らせましたが、
翌日のリミテッドオープンでショーイングした時も
馬は安定していて2位につくことができました。

好成績の理由はなにかというと自分でもハッキリ分かりませんが、
今回テーマにしている、馬との連帯感が関係していると思います。
馬が私を怖がらずにやるべきことに集中してくれたわけです。

もちろんBobby にそれだけのスコアを出せる能力があってのことですが、
それを人馬互いに心を通わせることで、馬が結果を出してくれたのだと思いました。

この状態を作るのに実際になにをするか、私流を次回のブログで綴ってみたいと思います。






2015/11/01 23:18:03 | リンク用URL

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