![アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ](../img/head.gif)
2026.January
Sun | Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | Sat |
|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
2 |
3 |
||||
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
Backnumber
Recent Articles
Sep
24
2015
なんとなく秋めいてきたある朝のこと。
夏の疲れがでてきたかなぁ・・・、
と気だるい体に気合を入れて朝の飼いつけをしていたら覆い馬場に、
見慣れない黒い塊があるのに気がついた。
なんだろう・・・、と近づいた瞬間ぼんやりしていた頭に一撃をくらう。
一生に一度目撃できるかどうか分からない光景にいっぺんに目が覚めた。
その黒い塊は、鳥を口にくわえて丸まっているヘビだった。
ヘビの黒いうろこで覆われている体の隙間から鳥の黒い羽がのぞいている。
鳥の頭はすでにヘビの口の中に飲み込まれていた。
その一塊に絡まった黒いものが微動だにしないので、
屋根と断熱シートの間で鳥を捕らえたヘビがそのまま落下し、
両方とも死んだのだと思った。
ところが、ドキドキしながら近づくとヘビの滑る胴体がズルズルと動くではないか。
小走りでバーンに置いてあったカメラを取りに行き、
被写体にするには躊躇する光景を思わず撮影した。
腕には鳥肌が立っているのにそこから目が離せない。
固唾をのんでその成り行きを観察していると、
ヘビは頭を左右にゆっくりと振りながら、
口を開けたり閉じたりして獲物を飲み込もうとしている。
ヘビが自分の胴体よりかなり大きな獲物を飲み込めるのは知っているが、
どう見ても悪戦苦闘しているように見えた。
飲み込めるのか、飲み込めないのか・・・、
好奇心から何が何でも見届けたくなった。
野生動物のドキュメンタリーフィルムの記憶から、
ヘビは、きっと執拗に時間をかけて自分より大きな獲物を飲み込むのだろうと想像する。
結果が出るには時間がかかると思い、作業をしながら数分置きに見に行くことにした。
ところが2回目に見に行ったときには、ほとんど真っ直ぐな姿勢で、
それも相変わらず細い体のままでヘビが地面を這っているのが見えた。
体のどの部分にも膨らんで見えるはずの、鳥の痕跡はなかった。
想像していたのとは違ったあっけない結末を意外に思いながら、
地面に転がっている息絶えた鳥を埋める。
野生動物の営みを垣間見た小さな瞬間だった。
2015/09/24 0:07:53 | リンク用URL
Sep
01
2015
この前久しぶりに獣医さんを呼んだ。
・・・と言っても、馬の具合が悪くなったわけではなく、
若馬の歯を抜いてもらうためだった。
馬の口の中には、ハミを入れても上手い具合に歯に当たらない隙間があるが、
ちょうど調教を始める頃、上の奥歯の手前に生えてくるウルフティース(wolf teeth)
という歯がある。
それは、他の歯と比べるととても小さなものなのに、
ハミ受けを作る時に馬によってはウルフティースにハミが当たり嫌がることがある。
馬にしてみれば、金属製のハミがカチカチと歯に触れるので気持ち良いはずはない。
そのため馬がいつまでもハミを受けることに抵抗することもあり、調教は先に進まなくなる。
可哀想だけどこのウルフティースを抜歯するのが人と馬にとって得策というわけだ。
この日は、4頭を抜歯してもらうことにした。
なにか緊急の事態が起こった時のために、3件ほど馴染みの獣医さんがいるが、
最近では同じ獣医さんばかり来てもらうことが多い。
この先生は、往診専門で主に大動物を相手にしている。
とても良識的で腕も良く、馬を熟知していて余分な薬は処方しないし、
必要ない処置もしないので、フィーリングがよく合う大好きな獣医さんだ。
何よりも助かるのは、助手にいつもレスラーのような大きな男性を連れてきてくれるので、
私が馬を抑える必要がないため安心して任せられる。
今回もその先生に会えると楽しみにしていたら、
車から降りてきたのは、初めて見る若くてスラリと背の高い女医さんだった。
体格の良い男性と、研修医のような女性を伴ってきた。
彼女と話をしているうちに、私の好きな大先生は
最近クリニックを立ち上げてすごく忙しいということが分かった。
難しい処置ではないので、新入りの女医さんをよこしたというわけだ。
私は、その女医さんの前にまず一頭目を連れてきた。
手慣れた様子で、鎮静剤を馬に打ったあと口の中を見て一言。
「超巨大だわ!!」
女医さんは、1頭目の馬のウルフティースを見るなりそう叫んだ。
助手を務める男性が馬の口を開けて女医さんのサポートをする中、
金属でできている管を馬の歯にあてがい何やら揺すぶったり、
グギグギと押している。
見ている私まで痛くなるような荒治療だ。
かなり手こずりながら、
「こんなに大きなウルフティースは見たことがないわ。」
と繰り返し、唸りながらやっと1本抜いた。
そしてもう片方の抜歯に取り掛かったが、
器具の管の直径が小さすぎて歯の根元まで届かない。
「これ以上大きな道具は持ってきてないので今日はこの馬は無理だし、器具が必要であればオーダーということになります。」
と言われてしまった。
そして次に連れてきた2頭目は、歯が1頭目と同じように大きいばかりでなく、
その隣の奥歯にピッタリくっついていて管の壁が入り込む隙間すらない。
イメージ通りの処置ができないため、
新米の女医さんの焦りが伝わってきて気の毒に思ってしまったが、
大先生だったら何とかしたのではないかと内心ガッカリ。
2頭目を諦めた女医さんは、次の3頭目を診て、
「そうそう、これが普通なのよ。でもこれでも大きい方よ。」
とつぶやきながら左右とも難なく抜歯することができた。
そして最後の4頭目はというと、
「ウゥ〜ン、この馬も歯が巨大過ぎる。2頭目と同じ状態で抜くとしたら寝かせなきゃならないし、器具もないので、今日は無理だわ。」
と残念そうに言った。
「もしかしてこの馬たち血筋が同じなんじゃない。」
と女医さんが言うので、
「確かに4頭の内3頭は、お母さんが母と娘という形でつながっているけど、
以前、大先生が抜歯してくれた兄弟はなにも問題はなかったんですけど・・・」
とちょっと不満気につぶやいてしまう。
いずれにしろ、この女医さんの判断に従い諦めるしかなかった。
そして、助手を務める男性と女医さんの、
「ウルフティースが奥歯に触るほど奥にあるのならたぶんハミの邪魔にはならないだろう。」
という意見に同意するに至った。
確かにこの馬たちは、ハミに不慣れな様子は見せたが、
強く抵抗することはなかったからである。
支払いを済ませて獣医さん一行が帰った後、
鎮静剤から覚めた馬を放牧しながらふと気が付いたことがあった。
(そういえば、巨大なウルフティースを持っている3頭は、同じ種オスの子供たちじゃない。)
母親サイドのことばかり考えていたので、女医さんに質問された私は、
父親が同じだとはその時は思いもつかなかった。
ちょっと辛口な言葉を女医さんに言ってしまったことを反省しながら、
遺伝とはまか不思議なものだと感心した出来事だった。
抜歯されたウルフティース。 左がスーパーサイズで右はアベレージサイズ(笑)
2015/09/01 10:45:50 | リンク用URL
Aug
05
2015
日本から届くたよりは、みんな 「暑い!!」 の一言です。
中には、「凶暴な暑さ」 という表現まであって今年の夏のすごさが伝わってきます。
こちらノースカロライナは、
6月の猛暑からくらべると今は平年よりわずかに高めの気温ですが、
それは兎も角として、雨乞いをしたくなるほど雨が降りません。
もっと深刻な水不足を経験しているカリフォルニア州では、
節水制限と、20カ所以上の自然発火による山林の火事で大変なことになっているので、
それに比べればまだ幸運です。
放牧地にいる馬たちの餌の食べ方をみていると、
少しでも雨が降った後は、途端に配った乾草は残すようになります。
ほんのわずか伸びた青草を無心につまんで、それで満足するみたいです。
青草の方が美味しいし、栄養があるのを知っているのでしょうね。
ところがここしばらくは、草も伸びなくなり気温と湿度は真夏なのに、
外の風景だけは初秋みたいな感じです。
体が大きく力のある馬たちも、心身は人間のように実に繊細です。
犬や猫ほどに表現方法を持たない彼らは、
夏休みということもあり、お客様相手に運動量が増えるので、
管理者はオーバーワークに注意を払うと良いですね。
飼育下にいる馬の健康はほとんどと言ってよいほど、人が頼りです。
清潔な水、質の良い飼い、十分な休息を与えて、
無事に 「天高く馬肥ゆる秋」 を迎えさせてあげたいものです。
私個人は、情けないことに軽い熱中症になりました。
水分補給と食事には注意していたのですが、
汗を大量にかきながらの外の仕事が、
どれほど体にストレスを与えるのか身をもって知りました。
どうか皆様も過労にならないように気を付けて、
ご自身の体調にも十分に留意なさり、
夏バテとは無縁のまま厳しい時期を乗り切ってくださいますように。
2015/08/05 23:43:00 | リンク用URL
GREENWAY RANCH
7875 Brogden Road Smithfield NC 27577 U.S.A
TEL:1-919-915-1088 | FAX:1-919-934-5837 | E-mail:midorifjmtpc2@gmail.com
©GREENWAY RANCH. All RIGHTS RESERVED.