![アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ](../img/head.gif)
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Jul
31
2011
子猫がハナに襲われた翌日は、ココちゃんのお休みの日だった。
普段は彼女が子猫に気を配っているが、今日は私の番だ。
馬の飼い付けをすませ、一段落して様子を見に行く。

(野性味の強いハナ)
怪我をしてないことは分かっていたが、
心配なのはあの事件が子猫の精神にどう影響したかだった。
やっと環境に慣れ始め、行動範囲も広くなってきたのに
またこもったような状態になるのではないかと思った。
餌を用意してスノコの下を覗いてみる。
「キティキティ、キティキャット。 ご飯だよ・・・」
と静かに呼びかける。
警戒して出て来ないのではないかと思ったら、
薄暗い奥のほうから白い毛並みがこちらへ動いてきたのが見えた。
最初のころは、呼ぶとスノコの縁まできて躊躇したりしたが、
餌をあげだして数日経つとすんなり出てくるようになってきた。
そしてこの日もためらうことなく外へ出てきてくれたのでホッとする。
「きのうは大変だったね・・・、可哀想に・・・。」
体をそっとなでながら声をかける。
子猫はそれに返事をするかのように、
「グルル〜、グルル〜、グルル〜、・・・」
と喉の奥から音を出してる。
それがどのような意味なのか分からないが、
リラックスしてなければ出さない音だというくらいの知識はある。
手のひらで頭をなでると、
すっぽり手の中に入ってしまう小ささがなんとも言えなかった。
ハナや馬をなでる力加減だと子猫の体がゆれてしまう。
なでる時は指先を使った方がやりやすい。
大きな動物ばかりと接している者にとって、
手に伝わる子猫の感触は新鮮なものだった。
そっと抱き上げると手をそえてる部分で、胴体がグニャっとしなる。
この柔らかさはなんとも不思議な感覚だ。
腕の中に抱くと、モゾモゾと勝手悪そうに動いてスルッと降りてしまった。
ちょっとガッカリしながら、
「キティキャット、またあとでね。」
と、大きな動物相手の作業のために気持ちを切り替える。
子猫の先行きはまだ決まってなかった。
もらい手を早急に捜さなければならないが、
この時点でしなければならない事はハナとの関係を改善させることだ。
もしかしたら不可能な事を考えているのかも知れないけど、
試みもせずに諦めることだけはしたくなかった。

(干し草の中でウトウト)
ラリーに猫を飼っている友人がいるので
ハナと子猫の経過を説明し意見を聞いてみた。
猫用の使ってないケージがあり今度それを持ってくるので、
それで慣らしてみてはどうかというアドバイスだった。
ここでは繁殖牝馬を初めて一緒に放牧するとき、
馬房を隣り合わせにして2〜3日様子を見ることがある。
お互いの反応を観察し、相性が悪そうだったら一緒にしなかったりする。
また、隣り合わせで何日か過ごすとお互いの存在に慣れることもある。
そうした段取りを経て放牧しても、
どちらが上かとの多少の悶着はあるがまずは安全である。
大きな囲いに何頭も繁殖牝馬を放牧する大牧場では、
このような悠長なことはしないが
ここは一つの放牧地で2頭あるいは3頭までの放牧と決めているので
この方法は役に立つ。
果たして馬で経験してきたことが猫と犬にどのように役に立つのか、
新しい挑戦に興味が湧いて少しワクワクする。

(繁殖牝馬たち、なるべくゆったりと)
2011/07/31 22:04:24 | リンク用URL
Jul
24
2011
一時的に子猫を飼うと決めたは良いが、あれやこれやとハナとの折り合いが心配になった。
だけど休む間もなく馬屋の作業に追っかけられる日常で、
四六時中2匹の行動を見張っているわけにはいかない。
気にはなるが、見ないふりして経過に任せることにした。
1週間以上ハナに襲われずにいたのだから、
「何とかなるさ」
とポジティブに考えるようにする。

(ハナに追いかけられて高いところに避難)
子猫をココちゃんは 「ニャン太」、私は 「キティキャット」、「キティキティ」、
などそれぞれ思うがままに好き勝手な名前で呼ぶようになった。

(まだ少し警戒モード)
餌はハナが馬小屋を留守にしている間を見計らって与える。
子猫は最初の数日間、餌の時だけスノコの下からでてきていたが、
体をなでたり声をかけたりしている内に心を許すようになってきた。

(ココちゃんと)
なにか音がすると敏感に反応して、脱兎のごとくスノコの下に隠れてしまうけれど、
日が経つにつれ行動範囲が少しずつ広がっていく。
乾草を束ねてあるヒモを目の前で動かすと、それを追っかけてじゃれるようにもなった。
牧場があるところは、スミスフィールドとゴールズボロという町の狭間にあり、
ちょっと買い物をするといっても近くのお店まで20q近く離れている。
郵便局や銀行もしかりで、1週間に1度のペースで出かけて
買い物やその他の用事を一回の外出で済ますことにしている。
そんな状況なので子猫にはしばらくあり合わせの食べ物で我慢してもらった。
いざお店に行って猫の餌を買うときは、なにやら興奮したのを覚えている。
なんせ初めての体験なのだ。
犬用に比べて袋は小さく、オシャレな物が棚一杯に並んでいてウキウキした。
スーパーの2つの棚には様々なペット用品が豊富に陳列してある。
棚といっても日本のサイズと比べるとかなり大きくて長い。
1つの棚に犬用、もう1つの棚は猫用と分かれ、
餌の他に首輪、リード、クッション、健康管理用品、おもちゃ、おやつ、etc.etc.
ペット産業の勢いを痛感させられる。
沢山ある餌の種類にさんざん迷ったあげく、
包みの絵が子猫に一番似ているものを買った。
「あっ、この顔○○ちゃんにそっくり、かっわいぃ〜!」
なんて、買い物客の心理はそんなものなのかもしれない。
餌をあげ始めて10日ほど経ったある日のことだった。
事務作業をしていたところに、ココちゃんから電話が入る。
慌てた口調で、子猫がハナに襲われたと伝えてきた。
話を聞いてみるとやはり同じパターンだった。
子猫はハナに見つかり、追い詰められたところで、
首をくわえられ、左右に振り回されたのだ。
振り回されている間、子猫は四肢のツメでハナの顔にしがみついていたため、
大事に至らずにすんだが、間に入ってハナの攻撃を止めさせたココちゃんは
指に深いひっかき傷を負ってしまった。
やっぱりだめだ。
時間の経過に任せるなんて、甘い考えをした自分が愚かだった。
子猫が生活に加わってほんわかとした気分を味わったのもつかの間、
今後の対策を考えなくてはならなくなった。
2011/07/24 21:38:34 | リンク用URL
Jul
17
2011
馬小屋へある日突然 居座ってしまった猫を
とりあえずもらい手が見つかるまで一時的に飼うことにした。
ココちゃんによって探し出された子猫は雄だった。
想像していた姿とは違い、以外に綺麗で可愛い。
これだったら新たな飼い主も早く見つかるのではないかと
ちょっと安堵したのを覚えている。

多少おびえていたが、短い間だったら抱かせてもくれた。
どうやら飼い猫だったようだ。

牧場の周辺を大きな畑と林に囲まれている環境で、
どうやってこの小さな猫はここにたどり着いたのだろう。
想像を巡らせながら、
さて何を食べさせたらいいのか迷ってしまう。
猫のことはほとんど分からない。
何も食べていないはずだと思い、
とりあえずすぐに与えられる物として、
ミルクとハナのドッグフードをあげる。
よっぽどお腹が空いていたのか、
おすわりをしたまま小さな舌を上品に使って
あっという間にミルクを飲み干してしまった。
犬のガツガツとした食べ方とだいぶ違うのが不思議だった。

子猫はお腹がいっぱいになると、
警戒しているのかまたスノコの下へ入ってしまった。

この子はここにいる間ずっとスノコの下を住まいとするのだろうか。
まだ小さいからなんとか地面とスノコの隙間にしゃがんでいられるけど、
成長とともに、窮屈になる。
もらい手がすぐに見つからない場合、
どうしたものか・・・。
ハナの攻撃から逃れるにはここが一番安全だけど・・。
でも、こんな生活を毎日させるには忍びないし・・・。
工事であまった木材を使って、
犬が登れない高さに居場所を作ってあげようか・・・。
オシッコはウンチは・・・、どうするのだろう。
水だって自由に飲めるようにしなければならないし・・・。
ハナは牧場の外へよく出かけるので、いない間は安全だが、
突然戻って来て鉢合わせになったら大変だ。
様々なことを考えすぎて、神経がすり減ってしまう。
こんなんだから他の動物を飼いたくなかったのである。
でもいったん餌をあげて、短い間でも飼うと決めたら責任も出てくるし・・・。
(あぁ〜、この心配性の性格なんとかならないものだろうか。)
またもや眠れない夜が続く。
2011/07/17 22:46:18 | リンク用URL
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