アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

2026.January

Sun

Mon

Tue

Wed

Thu

Fri

Sat

    

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

Backnumber

Image Index

みどりのThat’s録・(馬旅2020年 No. 05号) みどりのThat’s録・(馬旅2020年 No. 05号) みどりのThat’s録・(馬旅2020年 No. 05号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)
みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat's 録 (ウィリー)
みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー)
ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター)

Jan

21

2013

フチュリティーの裏側 (中 II)

年が明け1月になると、レイニングホースを生産している牧場は早々と2歳になった馬達のブレーキング(初期調教)を開始した。
その若馬たちは来年のフチュリティーを目指してトレーニングされることとなる。

サラブレッドと違い中間種のレイニングホースは管理が比較的楽なのと人手不足も関係して、仔馬の頃は病気怪我でもしない限り、予防的治療をする以外はほとんど人の手にかかることなく2歳まで放牧地で育つ。
ある程度のホルターブレーキングはするが、そのあとはほっておかれるので半野生馬のような状態だ。

2歳といっても、仔馬は春に生まれるようタイミングを計りながら生産されるため、実際には生後20ヶ月前後である。
グリーンウェイランチにもその年齢に達した仔馬が今年は2頭いるが、まだあどけなく体は小さい。
そんな仔馬達を見ていると、放牧地でのんびりと育っているものをいきなり馬房という狭い環境におき、落ち着く間もなく乗るための調教を始めるのは可哀想な気がする。

DSC01340.jpg


(まだ体つきが華奢な2歳馬たち)


当然、人間と密に接してきた時間が少なく慣れてないため人の動きにいちいちビクッとし、その様な状態で翌日から円馬場での調教が慌ただしく始まるのだ。
この時期、馬房からは2歳馬の不安ないななきが聞こえてなんとも騒々しくなる。

グリーンウェイランチでは他のレイニング牧場とは違う育成方法を選び、仔馬達をゆっくりと慣らしながら育てることにしているが、一般的には上記のような流れが毎年繰り返される。

そして、その流れはとても速く、馬の性格にもよるが扱いやすい性質だと鞍付けから乗り手が騎乗した状態で動かすまでを2〜3日でやってしまう。

通常、馬のブレーキングは若手トレーナーの基本的な仕事である。
彼らのほとんどは、レイニングホースの調教を覚えるために牧場へ就職してくるが、それは武者修行にも似ていて技術が伴わないと首にされ、またそこに自分の求める物がないと辞めていく。
人の出入りを見ていると、短くて数ヶ月、長くても2〜3年で他へ移動してしまう。
1箇所の牧場で2〜3年勤め上げられるような乗り手はそれなりの技術も身につき信用も得るので、たいがい引き抜きにあって他へ移ることが多い。

新米のトレーナー達はたいがい子供のころから馬に乗っているため騎座がしっかりしていて、馬が暴れても落馬せずに乗りこなすので私は感心しながら見ていたのを思い出す。
彼らは未調教の馬は乗りこなすが、レイニングはまだ未知の分野なので先輩トレーナーのやることを見ながらテクニックを学ぶ。

初期調教で仔馬がおとなしく駈歩までするようになるとハミや脚にゆずることを教えたり、スピンやストップなどマニューバーのとっかかりの部分を教えながら自分の技術も磨いていく。
若手トレーナーによって馬が安定してくると、能力のある馬はヘッドトレーナーへと渡される。

レイニングホースの調教は時間との勝負で、馬達は驚くほどに早く様々な動作を教え込まれる。
2歳馬のトレーニングを開始した時点で、最初の目標としてローカルのフチュリティーが翌年の夏頃から始まるのでそれに間に合わせるためである。
また、フチュリティーの出場を目指しているノンプロや投資目的の人が、有能な若馬を求めるので、より仕上がっているほうが売りやすいためでもある。

若い馬達には気の毒な状況だが、フチュリティーという競技会は大きくお金の動くマーケットなのでレイニングホースの生産牧場はそこにフォーカスする。

レイニングの競技を見た人には演技中の馬の動きがどれだけ激しいものか分かると思うが、当然その様な動きを可能にするためトレーニングはかなり厳しいことを馬に要求していく。

拳や脚の使い方はブリティッシュ馬術をする人からは考えられないほど強く過激である。
乗り手の意志を理解するのに鈍い馬などは、お腹からは拍車によって、口からはハミにより受ける傷で血を流す事もある。
トレーナーは調教中のその一鞍で馬が良い動きをするまでやめることはしないので、見た目にはほとんど馬との戦いのような状態になる。

そしてやっと納得できる動きを馬がするとその場で下馬をして、他の人が連れてきた次の馬の調教にとりかかる。
トレーナーにしごかれる羽目になった馬は調教が終わると、頭から足に流れるほどにビッショリの汗をしたたらせながら、息荒く洗い場へと引かれていくのだ。

グルームによって洗い場で馬装を解かれた馬はシャワーで汗を流してもらうと馬小屋へ入れられる。
グルームも同様でひっきりなしに運ばれてくる馬の手入れに慌ただしく対応するため、その様子は機械的で生き物への暖かい感情は伝わってこない。

大きな牧場は様々な作業が分担されるので日常の飼い付けや馬房掃除はほとんど馬のことは知らない、そのような作業だけをする人達によって行われる。

馬達は調教が開始されると沢山の人に囲まれるが、牧場で仕事をしている人からは優しい愛撫や言葉はなく仕事の対象物として扱われている。
唯一、馬が優しくされるときはオーナーと巡り合うことができた馬くらいだろう。

牧場で働く人達は、みんな馬が好きだからその仕事を選んだはずだ。
それなのに馬達はその人間から愛情を持って扱われてないように見えるのは何故なのだろう。




2013/01/21 9:08:16 | リンク用URL

Jan

04

2013

フチュリティーの裏側 (中 I)

私は1999年に長期的展望でレイニングの馬社会に関わるため渡米し、最初にテキサス州にある牧場に滞在した。
そこは、種馬と牝馬を所有し繁殖から育成、競技馬の調教など牧場運営を大規模なレベルで行っているところだった。

その頃、その牧場には去年の6月に27歳で天寿をまっとうしたあのスーパー種馬のスマートチックオリーナ(Smart Chic Olena)がいた。
スマートチックオリーナはファイブミリオンダラーサイヤーとしてNRHAに殿堂入りしている名種牡馬で、レイニング界ではこの馬の血統を受け継いだ種馬はスマーティーというあだ名でみんなに親しまれている。
ちなみに多くのスマーティー達はカッティングの世界でも大活躍している。

個人的な人生の流れによるものだったが、渡米していきなりこのようなオペレーションの牧場を見る事ができたのはラッキーとしか言いようがなく、レイニングはビギナーという立場の私にはもったいないようなレイニング界への入門遍を体験できた。

スマートチックオリーナがいた牧場で6ヶ月間過ごした後、ニュージャージー州に引っ越してまた幸運にもすごい牧場に滞在することとなった。

その場所もテキサスの牧場同様、種馬と繁殖牝馬を所有し、育成、調教、そして競技会出場という多方面の業務を精力的に行っていた所だった。
その牧場のオーナーはNRHAのプレジデントを務めたこともあり、完全にレイニング主体の牧場で、運営方法としては高い水準を極めていた。

幸運なことに、私はここでまたスーパーホースに巡り合う機会があった。
レイニングをやる人ならスマートチックオリーナ同様、この馬を知らない人はいないあのガナ−だ。
今、ガナ−のこども達は破竹の勢いでそのレイニングの能力を世間に知らしめている。

(以前のブログにガナ−の事を公開したので、ぜひ訪ねてみて下さい。)
http://www.greenway-ranch.com/blog/?ymd=2010%2F12%2F20

ガナ−がいた牧場には2年間滞在し、そこでの経験はアメリカのレイニング社会の構造を知る機会を私にもたらしてくれた。
あらためて振り返ってみるとその頃は自覚できなかったが、この2年間は自分の基礎を作る事ができたもっとも重みのある時間でもあった。
そして、その流れはここ(グリーンウェイランチ)へ到達するためにあったような気がする。


長い前置きになってしまったが、前述したこれらの由緒ある牧場を通して2003年にノースカロライナに引っ越すまでに見てきたこと、またノースカロライナの新たな状況下で知るレイニングに関する様々な事柄は、皮肉にも私に大きな疑問を投げかけることとなった。
それは、牧場運営をやっていく限り私にとって永遠のテーマとなる「(理想的な)馬との関わり方」に関係することだった。

わずかだったがレイニングに関する知識があった渡米前の私は、本場が見られると思いワクワクしたものだ。
そして、実際に本場を見てすごい、と思ったことも沢山ある。
なにより映像でしか見る事の出来なかった、超一流のレイニングホースを見る事ができ、また多くのトレーナー達と知り合える機会があり、技術の勉強ができたのは嬉しかった。

だが、その反面日一日とアメリカ生活をしていく中で見たくない実体を目にすることがあったのも事実だ。
それは私の観点が馬を中心に考えるからなのだろうが、実際に見る牧場はレイニングホースの生産工場というような有様でワクワクと浮き立つ気持ちを妙に冷静にしたものだ。

的確に表現できないが、馬という人と同じように多種多様な感情を持っている生き物を相手にしているのに、妙に殺伐としていて事務的かつ機械的で、馬達はまるで物として飼われているような場面を見ることも多かったからだ。

牧場運営はビジネスであり利益をあげなければ成り立たない。
そしてほとんどの収入は(願わくば優秀な)馬を売ることで成り立っている。
そこまではとかく馬に感情移入してしまう私でも理解できるが、問題はその行程だと思う。

そして、フチュリティーがある度に思うのだが、私が勝手にレイニングに対してスッキリとしない気持ちになるのは、この競技会が大きな要因を持っているような気がしてならない。





2013/01/04 8:47:13 | リンク用URL

Dec

24

2012

A Merry Christmas!

早いもので、もうこの時期になってしまいました。
皆様にとってはどのような1年でしたか。

一部で騒がれたアセンションは何事もなく過ぎていきましたね。
これから地球の時代は愛と平和の時代に入って行くと言われています。

それが実現していくには時間の経過が必要なのでしょうが、なによりもこの地球に住んでいる人間の意識が変化していくことが大事だと感じます。

生きとし生けるものたちが、平和で安らかな気持ちで時を過ごせるようになりますように。
ちなみに私の来年の目標は、毎日の一瞬一瞬を優しく、尚かつ一歩一歩力強く歩んで行けるようにしたいと思います。

皆様にとって美しいクリスマスでありますように。
そして希望に満ちた2013年をお迎え下さいますようにお祈りしてます。

DSC01149.jpg



追伸。
今年はホワイトクリスマスです・・・、と言いたいところですがここノースカロライナのスミスフィールドではイブの日中の気温は摂氏12度と過ごしやすいです。
写真は2010年12月26日にこの辺では珍しい大雪が降ったときのものです。

2012/12/24 1:20:10 | リンク用URL

Page Top