アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Apr

23

2020

みどりのThat's 録 (コロナとグリーンウェイランチ)

新型コロナウィルスが世界を揺さぶりだして
4ヵ月が経過しようとする現在も
明るい見通しを耳にする事はなく
地球上はグレーのベールに覆われているような感覚に捉われます。

自宅勤務の大変さを友人たちから知り
牧場で働く私としては、その苦労は想像上ですが
いくら楽観主義といえども、ずっと家にこもっているのが
どれほどのストレスになるのかは容易にイメージできます。

グリーンウェイランチの日常は、
馬にエサを配り、飲み水の補充と
馬房掃除が朝のルティーンとなっています。
その他、夕方馬を取り込んだ時に備えて馬房内のセッティング、
仕上げにバーン通路の掃除をブロワーで行って一段落です。

昼食の後は、馬の運動と調教がメインですが、
必要であればその合間に道具や機械の修理と手入れをします。
気温が上がってきた3月下旬あたりから
ファイアーアントの駆除と草刈りが加わりました。

このように、やらなければならない作業を並べると
毎日が労働の連続なのだと実感します。

牧場の対外的な流れとしては、自馬を預けている人たちが
連日のように訪れて愛馬と一緒に過ごす時間を楽しむかたわら
お馴染みさんとおしゃべりをして帰っていきます。

去年は、ギルがトレーニングする馬の出入りが頻繁でしたが
今年になって人間の動きの方が活発になり
牧場には心地よい賑やかさがあります。

馬と自然の中での身体活動は、精神もほぐれるのか
この混乱したご時世でも不思議と人々の間では冗談が飛び交い
深刻な顔をしてコロナ関係の事を話題にする人はいません。

ここ数か月、世界中多くの人達がコロナ感染対策に縛られ
生活パターンを変えざる負えない境遇に反して
グリーンウェイランチでは穏やかで自由な時間が過ぎてます。

政府から要請される行動規制に加え
食料や日常品の備蓄を余儀なくされますが
私個人に関しては、牧場を始めた頃からついた知恵と習慣から
不便やストレスを感じることはありません。

それでも、食料の買い足しのため久しぶりに外へ出ると
今まで映画でしか見たことのないような別世界を目の当たりにして戸惑います。
もし、パラレルワールドが存在するなら
そこへ移動したような違和感でしょうか・・・。

田舎なので車の交通量が減ったようには思えませんが、
街に入るとショッピングモールの駐車場はガラガラ・・・
テイクアウトのサービスをしないレストランも同様です。

運転中に、後ろには付きたくない黄色いスクールバスも見ません。
スクールバスは頻繁に停止して、子供を下車させると
その子たちが安全な場所に移動するのを見届けるまで発車せず、
後続車は追い越さずに待つことが義務になっているため
急ぎの時はイライラするのですが・・・。

実際に見る街の様子や、ニュースで各国都市の無人化した映像を見ると
これが本物で、牧場の環境はまやかしにも思われ背筋がゾクッとします。

今まで気にも留めなかった日常の行いが、
日単位で出来なくなる不安定な状況でも
ここを訪れる人たちが、馬と一緒の時間に癒されるのを見ると
私自身も癒され、心にポッと温かいものが溢れます。

地味で素朴で、時に淡々とし過ぎる日常だと思うこともありますが
コロナ事象から起こるストレスが牧場では抑えられ
訪れる人たちも同じ気持ちになってくれる・・・、
それは贅沢な事なのだと、そしてそれは幸せな事なのだと
そう感じるようになれたのは、私の中の大きな変化でした。

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2020/04/23 23:29:09 | リンク用URL

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