アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

2025.November

Sun

Mon

Tue

Wed

Thu

Fri

Sat

      

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

Backnumber

Image Index

みどりのThat’s録・(馬旅2020年 No. 05号) みどりのThat’s録・(馬旅2020年 No. 05号) みどりのThat’s録・(馬旅2020年 No. 05号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)
みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat's 録 (ウィリー)
みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー)
ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター)

Mar

27

2015

みどりのThat's 録 (学びの機会が訪れた)

昨晩もポール(仮名)が若馬を調教するのを見学して帰宅は9時近かった。

最近のポールのグリーウェイランチの日課。
彼が預かっている馬の仕事を終わらせて、だいたい7時近くにグリーウェイランチへ戻り、
自分の助手が来るまでのあいだライダー(4歳のゲルディング)を馬場で調教。
そのあと、助手と一緒に円馬場、あるいは覆い馬場で若馬たちを馴致する。

ライダーは売りに出すため、調教をどんどんと入れていく必要があり、
今年1月に入って、私の手からポールへと引き継いでもらった。

最近では、
サークルでのストップ、ロープオフ、スピンなど良いテンポでステップアップしてきている。

この馬はハミに重く寄りかかる傾向があるので、
現在ポールは、ツイストビットにマルタンガールを使い、
馬の体のポジショニング(馬の姿勢を作る)を熱心に行っている状態だ。

11年前のまだ若かったころのポールを知っているが、
ともすると性急で馬を痛めてしまうような乗り方をしていた。
だけど30歳を過ぎて、今はずいぶんと精神的に落ち着き、
丁寧にレンガを積んでいくような様子で馬づくりをしてくれるため、
安心して任せていられる。


DSC01965.JPG


(今年の1月のライダー。 ポールが手掛け始めたころ)

DSC01986.JPG


(昨日撮影したもの。 馬の姿勢がだいぶ丸くなってきている。)

ポールは、馬乗りとしてとても良い年齢に差し掛かってきたと思う。
何人ものトップトレーナーの元で下積みの経験をし、
馬を押して良い度合いと、引き際を理解してきたように感じる。
あのビビリ馬だったライダーがリラックスして調教を受けているのには感心する。

何年にも渡って、ポールの変化を見ていると、
このまま今の道を挫折せずに更に精進しながら歩き続ければ、
きっと名の通る調教師に成長していくことと思う。
今後、とても楽しみな乗り手の一人だ。

そんな毎日の中、
私にはもう一つ楽しみがある。

牧場を建ててからというもの、指導する立場になり、
以前のように実践で馬を勉強できなくなったのは悩みの種だった。

どのような仕事でも、技術を体得するのは一生を掛けてやることなのに、
私にはそれをする機会がなかったのだ。
ところが、最近その問題を解決するチャンスに恵まれた。

自分自身が移動することなく、目前で毎日繰り広げられる光景を見るだけで、
ここ何年となかったとても充実した時間を過ごすことができている。

若馬にかけては百戦錬磨のポールが、初期調教をする場面を見学できるだけでなく、
準備の出来た馬たちに、助手を騎乗させる経過を見ることもできるからである。

ポールの助手は、
馬が暴れても乗っていられるバランスとソフトな騎座は持ち合わせているが、
拳の感覚、若馬に対する運動内容の知識など未熟なところがある。

その彼に、ポールが指導するのを見るのがすごく勉強になるのだ。
週末を除き、毎日真っ暗になるまで馬に関わる日常となってしまっているが、
この宝のような時間は8年ぶりに経験するもので、日々の新しい発見が嬉しくてしょうがない。

DSC01992.JPG


(ポールが助手を指導している様子。)

お詫び ・写真を撮影する時間が薄暗いため、画像が鮮明でなく申し訳ありません。










2015/03/27 0:53:32 | リンク用URL

Page Top