アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Nov

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2014

怪我の巧妙 (落馬)

先日、9年ぶりに落馬をしてしまった。

乗馬を始めた頃は、
「落馬は上達するための関門で通っていかなくてはならない。」
「落馬の数だけ上手くなる。」なんて言ってた人もいた。

そんな環境下で乗馬をしていたため、
若いころは落馬をしても、「また落ちちゃった。」とケソッとしていたものだ。

落馬はしないに越したことはない。
私の場合は、怖いというより怪我の度合いによっては作業ができなくなるのが心配だ。

とくに今は一人で馬の世話をしているので、
最低、日常作業の飼いつけと馬房掃除、放牧ができなくなるのは困る。
そんな訳で、落馬と病気だけは気を付けよう、と自分に言い聞かせてきた。

グリーンウェイランチを始めたころはバイトを雇ったこともあるが、
来る人たちは馬を相手にするには、やることが危なっかしくて見ていられない。
その上、仕事は中途半端で逆に気を揉むことになり意味がないと分かった。

そんな状況なので若馬に乗り始めたときは慎重に行動し、
馬にも自分にも危険のないよう再三確認することを怠らなかった。
ところが、順調に馬たちが人に乗られることを覚えていくにつれ、
私はホッとしたためかミスを犯してしまった。

こんなことはなにも乗馬だけでなく、
なにかに取り組むとき、教訓として心しておくべきことだが、
私はこの日、あってはならない心理状態で仕事をしていた。
・・・急いで事を進め、そのうえ慣れから油断をしており、集中していなかった。

2頭いる3歳馬の内、この日は比較的おとなしい馬にまたがった。
最後に乗った時から3日があき、
少しうるさい(元気)かな、と思ったけど、
騎乗前の調馬策ではそんな様子は見せずいつも通りだった。
(調馬策:馬にロープを繋ぎ人は地上から馬にコンタクトをとりながら運動を促す方法)

時間を気にしていた私は、これなら大丈夫と調馬策を早めに切り上げ、
馬の背にまたがった。
常歩でいつもの通りゆったりと落ち着いていたので、
早々に速歩を求めた。

そしたら半周もしないうちに、馬はハミに抵抗し速歩をしながら顔を左へ右へと向けるのだ。
私は馬の姿勢を真っ直ぐに保つため、
脚で追いながら拳を左右でバランスさせ軽いコンタクトで馬を動かしたが、
馬の執拗な抵抗に、こちらも躍起になり力で制しようとしたためけんか状態になった。

馬も私と同様で、きっとアドレナリンがパッパと出たためだろうか、
たまに物見(何かに驚く)をする場所でポンと跳ねたのだ。
大した跳ね方ではなかったが、
私はバランスを崩し右上半身でドスンと地面に着地してしまった。

幸いどこも痛いところがなかったので、すぐに起き上り
もう一度調馬策をして乗り直した。

一部始終が起こっていた時は、自分自身も勢いがついていたので無心で行動できたが、
ほとぼりが冷めた時、ショックの感覚がジワーと襲ってきた。

以前だったらこれくらいの馬の動きで落馬をしていただろうか・・・。
あれほど注意をしていたのに、この時の読みの甘さはどこからきたのだろうか・・・。

想像がつかない判断ミスと足の衰えを実感し、
夕方の飼いつけの後、まだ興奮が収まらない私は、
ジミーおじさんが木の切り株をパワーシャベルで取り除いた後に残った根を
暗くなるまでノコギリで切り続けた。

どうしても落馬の事実を受け止めることができず、
体を動かすことで心の整理ができるのではないか、
というような感覚になっていた。

そうしているうちに、なにか右の肋骨あたりに違和感を感じた。
シャベルで穴を掘って根っこが見えるようにする作業を続けていたら
その違和感はビリッと電気が走るような痛みに変わった。

ずっと昔にも経験したことのある痛み方。
落馬の衝撃を受けた肋骨にさらに負荷をかけたため
ひびが入ったようだった。

夜には、咳やくしゃみをするたびに顔をしかめ、
ベッドに横になると痛みはさらに増した。





















2014/11/07 4:19:46 | リンク用URL

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