![アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ](../img/head.gif)
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2013
馬小屋の掃除をしていたら携帯が鳴って、
「みどりさん、今こっちを出たからね〜。」
と英子さんの元気な声。
その日は牧場で、彼女がプランしたパーティーが
開かれることになっていた。
パーティーのメインイベントはなんと、
11月22日で88歳になられたお義母さまを馬に乗せる、
というものだった。
1時間後に、3台の車に分乗してご一行が到着した。
出迎えた私に、英子さんが次々と3ファミリー、12人を紹介してくれる。
一人ずつ握手をしながら名前を教えてもらうが、
次の人と握手をしている内に前の人の名前は忘れてしまう。
もの覚えの悪いのは毎度のことだが、
名前がラテン系で聞き慣れないせいもあった。
英子さんのご主人、ホルヘさんはキューバ出身で、
紹介された人達は英子さんのおばさんを除き、全員ホルヘさんの身内だった。

(ホルヘさんと英子さん)
握手が終わるか終わらないうちに、
「それじゃぁ、グリルの組み立てやってもらおうよ。」
と英子さん。
事前にグリルの件は打ち合わせをしていたが、
ここでは挨拶の後にちょっと世間話をするのが通常の流れなのに、
今回はすごいアップテンポだ。
バーンの工具部屋に、買ってから何ヶ月も箱に入ったまま放置してあるグリルを、
男の人達が引っ張り出してくれた。
すっかり英子さんからグリルのことは説明されているようで、
みんな仕事をしに来たようにテキパキと動く。
あっという間に、グリルはあるべき姿になっていた。

説明書には、初回使用の時にグリルを3時間ほど空焼きしなくてはならないと書いてある。
それで、今回のBBQにはグリルを持参してもらうはずであった・・・。
ところが、
「・・・ったく、日本人はくそまじめなんだから・・・。そんなの必要なし!」
・・・そう言った?言わない?は別として、空焼きの案は一笑に付され、
新品のグリルで即調理ということになった。
(う〜ん、これはまた違う国民性を知るチャンスがきた・・・。)
これからなにが起こるか分からない流れに、内心ハラハラしながらも、
馬を観察する習慣から、人間ウォッチングも癖になった私は密かに思う。
こうなったら、みんなに任せて余計な口は出すまい、と決め込んだ。
英子さんに、
「今日、ここは英子さん達の貸し切りだよ〜。」
と伝える。
このご一行は乗馬をする人が多く、ほとんどが経験者と聞き、
一度に3頭を馬場に出して、各個乗りで楽しんでもらうことにした。
洗い場には馬2頭繋いで馬装ができるので、
手始めに、準備の終わった2頭を馬場で若い人にまたがってもらい、
無事を見届けてから洗い場に戻る。

そしたらなんと、洗い場の1つはグリルに占領されていて、
すでにグリルの煙突からは、サツマイモを焼く煙が立ち上っていた。
そのすぐ側には台がセッティングされ、
皿やナプキン、つまみなどが綺麗に並んでいる。
暖かい地域で育った人はのんびりしている、
と勝手に決め込んだ自分の考えは、偏見であるということに気がつく。
それにしても、なんという手際の良さ。
みんな一見好き勝手に行動しているようにみえるが、
実はアウンの呼吸で動いていて、
そのリズムの良さに私も引き込まれていった。
今日は楽しい1日になるぞ・・・、そんな予感がした。
2013/11/28 7:40:49 | リンク用URL
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