アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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2011

ゴン太のはなしE 負けてたまるか

ハナと子猫の至近距離の対面を試みて4日ほどが経過した。

子猫はハナに吠えられても動じなくなり、
ケージを使っての目的は達成したので次の段階を踏むことにする。

リハーサルを終えていよいよ本番だ。
不安ではあったが、子猫をケージから解放してみる。

まるで、円馬場で人を乗せることに慣れた若馬を
初めて広い馬場へ出すときの緊張感とでも言うべきだろうか・・・。

最初は、ハナが馬小屋にいる間に子猫を放してみた。
知らないときに両者が鉢合わせをして、
成り行きを観察できないのは危ないと思ったからだ。

結果は・・、というとやはり以前と対して変わらないように見えた。
いつものパターンだ。
ハナは子猫を追いかけ、子猫はスノコの下へ逃げる。
新しい試みは効果なし・・・、ガッカリである。

・・・けれど、ただ一つだけ小さな変化が見られた。
ハナはスノコの下へ潜り込んだ子猫に対してワンワンと吠えてはいるが、
その合間に鼻をクンクンと鳴らすような声が加わったことだった。

何を言ってるのか分からないが、
「一緒に遊ぼうよ〜!」
と声をかけているように見えた。

DSC00952.jpg


(追い詰められて緊張状態。 だけどじっとしていられるようになった)



ハナに対しての説得? は諦めずに根気よくやった。
子猫を追いかけたときは、馬小屋中に響くような大声で「ノー!!」と叫び、
その動作を辞めた次の瞬間に思いきり優しい声をかけた。

とにかく両者をお互いに慣れさせる為に思いつく事は全てやった。

あるときは、子猫を腕に抱きハナの近くに行く。
「ハナぁ、ネコちゃん可愛いねぇ・・・。 優しくしてあげようねぇ。」
と子猫を間近で見せる。

ハナと子猫の間に自分の腕で壁を作りながら
「ハナも可愛いよ。 よしよし・・・良い子ちゃんだねぇ・・・。」
とハナの頭をなでた。

子猫がそばにいる時=優しくされる
雲をつかむような気持ちで、ハナの頭にインプットを試みる。
ダメもとでなんでも挑戦してみた。

そんな事を絶え間なくやっていたときのことである。

今までハナに追いかけられて逃げるばっかりだった子猫が、
ある日逃げてる最中にくるりと向きを変え、
「シャーッ!!」
と歯をむき出してハナの顔に猫パンチをくらわせたのだ。

ハナは思いがけない反撃に一瞬たじろいだ。
子猫のすごい成長ぶりにみんなビックリ。

研修生から、
「ガンバレー!」
とエールが送られる。
 
子猫はじっとハナをにらみつけ
「ウゥゥゥ〜・・・」
とうなった。

その後、逃げたのでまた追いかけられる羽目になったが、
以前と比べるとかなりの進歩だ。

これをきっかけに、子猫は猫パンチの思わぬ効果に味をしめたようである。
2度3度のパンチをあびせるようになり、
ハナはその勢いにピョンピョンと後ずさりをするようになってきた。

そんないたちごっこをしばらく続けて2ヶ月ほどたったある日。
なにをきっかけに子猫とハナ、
両者の平和条約が結ばれたのかは定かでないが、
こんな光景を目にすることが多くなった。

100_3733.jpg


(馬小屋の出入り口をハナにブロックされて遠目に様子を伺っている)


100_3521.jpg


(休憩室の中から撮影。 ハナは中へ入ってはいけないことになっていて
これ以上近づかないと分かった子猫がハナへの接近を試みる?)








2011/08/15 23:40:18 | リンク用URL

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