アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Aug

07

2011

ゴン太のはなしD 幸先良し

ラリーの友人が持ってきてくれた
ペット用のケージは充分な大きさだった。

これならしばらく子猫を入れておいても、窮屈には感じないだろう。
ケージの方がスノコの下よりうんとスペースがある。

馬房に使うオガでケージの中を居心地良いようにフカフカにし、
子猫にその中で餌を与える。
いきなり長時間は入れず、
最初のうちは餌の時だけケージに入れた。

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(ハナも好きなオガの山)

なるべくストレスを与えないように環境に慣らしていくやり方は、
馬に対するのと同様にした。

子猫にはケージの中へ入ったら餌が食べられる
というように覚えてもらい、
囲いの中の環境にプラスの印象を持ってもらいたかった。

何回か出し入れをして、
閉じ込められることに抵抗なくなったらいよいよ本番。
気の毒だが、しばらくケージの中で生活してもらい
ハナとの接近に慣れてもらわなければならない。

それと同時にハナには子猫への
対応の仕方を徹底的に覚えてもらおうと思った。

外から馬屋へ戻って来たハナは案の定、
囲いの中に入ってる猫を見つけると襲わんばかりの勢いで走っていく。
そして、子猫の背丈に顔を下げケージに密着して吠えたてた。

当然、子猫は慌ててケージの中で逃げようとバタバタするが
どこにも行くことができない。

怖い思いをしているのがよく分かるので可哀想だったが、
逃げるからハナは追いかけるのである。

逃げずにじっと我慢できるようになれば、
ハナの子猫に対しての行動も変わると見込んでの試みであった。

吠えているところを見ると、牙はむき出していない。
ワンワンと吠えながらシッポを振っている。
遊び感覚?で猫をかまっている。

「ハナ、ノー!」
低い声で呼びかけ、
反応がないので、もう一度更に大きな声で、
「ハナっ、ノー!!」
ハナは夢中で吠えてはいたが、声のする方へ注意を向けた。
少し希望が見える・・・が、すぐまた子猫に向かって吠え始める。

「ハナーっ!!、ノォー!!!」 
更に思いっきり大きな声を出す。
今度はこちらへ注意を向けたところで、
「ハナ、カモン、クッキー! クッキーあげるよ。 カモン、ハナ!」

ハナの好物を 「クッキー」 と呼んでいて、
ハナはこの言葉に良く反応する。
実際に犬用のクッキーを手に持ち、
こちらへ来ればすぐに与えられるようにした。

子猫に対して吠えれば、強い口調でたしなめ、
その行為をやって欲しくない意思表示をハッキリと伝える。
人間の声に注意を向けた時や、
子猫から遠ざかった時は思いっきり優しい声をかけた。

他人が見たら大げさで奇妙に思えるこの作業をくり返し懲りずにやった。
犬にどこまで通用するのか分からなかったが、
馬を調教する時の感覚を駆使した。

とにかくこちらの要求を明確に伝えることと、そのタイミングが大事だと思った。
(以前のブログ、「馬が悪さ?を覚えるメカニズム」 
を参考にしていただくと分かりやすいかもしれない。)

ハナは執拗で、何回でも同じ事をしたが、
こちらも負けじと工夫をしながら、しつこく対応したら、
ハナの行動にわずかな変化が見られるようになってきた。

ケージの中の子猫に吠えるのは相変わらすだが、
ちょっとだけ吠えて、その場を離れるようになった。
その様子がまるで儀式か、子猫への挨拶のように見えてきたのでおかしい。

子猫がハナの至近距離の接近に動じなくなり、
ケージの中で静かにしていられるようになったのが、
ハナの行動を変化させるのに一番効果があったようだ。

100_3487.jpg


(くるりと回ってネ〜コの目♪)

DSC00958.jpg


(自信が出てきたのか凛々しい姿で)



2011/08/07 22:29:12 | リンク用URL

Jul

31

2011

ゴン太のはなしC 挑戦

子猫がハナに襲われた翌日は、ココちゃんのお休みの日だった。
普段は彼女が子猫に気を配っているが、今日は私の番だ。
馬の飼い付けをすませ、一段落して様子を見に行く。

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(野性味の強いハナ)

怪我をしてないことは分かっていたが、
心配なのはあの事件が子猫の精神にどう影響したかだった。
やっと環境に慣れ始め、行動範囲も広くなってきたのに
またこもったような状態になるのではないかと思った。

餌を用意してスノコの下を覗いてみる。
「キティキティ、キティキャット。 ご飯だよ・・・」
と静かに呼びかける。

警戒して出て来ないのではないかと思ったら、
薄暗い奥のほうから白い毛並みがこちらへ動いてきたのが見えた。

最初のころは、呼ぶとスノコの縁まできて躊躇したりしたが、
餌をあげだして数日経つとすんなり出てくるようになってきた。
そしてこの日もためらうことなく外へ出てきてくれたのでホッとする。

「きのうは大変だったね・・・、可哀想に・・・。」
体をそっとなでながら声をかける。

子猫はそれに返事をするかのように、
「グルル〜、グルル〜、グルル〜、・・・」
と喉の奥から音を出してる。

それがどのような意味なのか分からないが、
リラックスしてなければ出さない音だというくらいの知識はある。

手のひらで頭をなでると、
すっぽり手の中に入ってしまう小ささがなんとも言えなかった。
ハナや馬をなでる力加減だと子猫の体がゆれてしまう。
なでる時は指先を使った方がやりやすい。

大きな動物ばかりと接している者にとって、
手に伝わる子猫の感触は新鮮なものだった。
そっと抱き上げると手をそえてる部分で、胴体がグニャっとしなる。
この柔らかさはなんとも不思議な感覚だ。

腕の中に抱くと、モゾモゾと勝手悪そうに動いてスルッと降りてしまった。
ちょっとガッカリしながら、
「キティキャット、またあとでね。」
と、大きな動物相手の作業のために気持ちを切り替える。

子猫の先行きはまだ決まってなかった。
もらい手を早急に捜さなければならないが、
この時点でしなければならない事はハナとの関係を改善させることだ。

もしかしたら不可能な事を考えているのかも知れないけど、
試みもせずに諦めることだけはしたくなかった。

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(干し草の中でウトウト)

ラリーに猫を飼っている友人がいるので
ハナと子猫の経過を説明し意見を聞いてみた。
猫用の使ってないケージがあり今度それを持ってくるので、
それで慣らしてみてはどうかというアドバイスだった。

ここでは繁殖牝馬を初めて一緒に放牧するとき、
馬房を隣り合わせにして2〜3日様子を見ることがある。
お互いの反応を観察し、相性が悪そうだったら一緒にしなかったりする。
また、隣り合わせで何日か過ごすとお互いの存在に慣れることもある。

そうした段取りを経て放牧しても、
どちらが上かとの多少の悶着はあるがまずは安全である。

大きな囲いに何頭も繁殖牝馬を放牧する大牧場では、
このような悠長なことはしないが
ここは一つの放牧地で2頭あるいは3頭までの放牧と決めているので
この方法は役に立つ。

果たして馬で経験してきたことが猫と犬にどのように役に立つのか、
新しい挑戦に興味が湧いて少しワクワクする。

DSC00109.jpg


(繁殖牝馬たち、なるべくゆったりと)
















2011/07/31 22:04:24 | リンク用URL

Jul

24

2011

ゴン太のはなしB やっぱり・・・

一時的に子猫を飼うと決めたは良いが、あれやこれやとハナとの折り合いが心配になった。
だけど休む間もなく馬屋の作業に追っかけられる日常で、
四六時中2匹の行動を見張っているわけにはいかない。
気にはなるが、見ないふりして経過に任せることにした。

1週間以上ハナに襲われずにいたのだから、
「何とかなるさ」 
とポジティブに考えるようにする。

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(ハナに追いかけられて高いところに避難)


子猫をココちゃんは 「ニャン太」、私は 「キティキャット」、「キティキティ」、
などそれぞれ思うがままに好き勝手な名前で呼ぶようになった。

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(まだ少し警戒モード)

餌はハナが馬小屋を留守にしている間を見計らって与える。
子猫は最初の数日間、餌の時だけスノコの下からでてきていたが、
体をなでたり声をかけたりしている内に心を許すようになってきた。

IMG_5136.jpg


(ココちゃんと)

なにか音がすると敏感に反応して、脱兎のごとくスノコの下に隠れてしまうけれど、
日が経つにつれ行動範囲が少しずつ広がっていく。
乾草を束ねてあるヒモを目の前で動かすと、それを追っかけてじゃれるようにもなった。

牧場があるところは、スミスフィールドとゴールズボロという町の狭間にあり、
ちょっと買い物をするといっても近くのお店まで20q近く離れている。
郵便局や銀行もしかりで、1週間に1度のペースで出かけて
買い物やその他の用事を一回の外出で済ますことにしている。

そんな状況なので子猫にはしばらくあり合わせの食べ物で我慢してもらった。
いざお店に行って猫の餌を買うときは、なにやら興奮したのを覚えている。
なんせ初めての体験なのだ。
犬用に比べて袋は小さく、オシャレな物が棚一杯に並んでいてウキウキした。

スーパーの2つの棚には様々なペット用品が豊富に陳列してある。
棚といっても日本のサイズと比べるとかなり大きくて長い。
1つの棚に犬用、もう1つの棚は猫用と分かれ、
餌の他に首輪、リード、クッション、健康管理用品、おもちゃ、おやつ、etc.etc.
ペット産業の勢いを痛感させられる。

沢山ある餌の種類にさんざん迷ったあげく、
包みの絵が子猫に一番似ているものを買った。
「あっ、この顔○○ちゃんにそっくり、かっわいぃ〜!」 
なんて、買い物客の心理はそんなものなのかもしれない。

餌をあげ始めて10日ほど経ったある日のことだった。

事務作業をしていたところに、ココちゃんから電話が入る。
慌てた口調で、子猫がハナに襲われたと伝えてきた。

話を聞いてみるとやはり同じパターンだった。
子猫はハナに見つかり、追い詰められたところで、
首をくわえられ、左右に振り回されたのだ。

振り回されている間、子猫は四肢のツメでハナの顔にしがみついていたため、
大事に至らずにすんだが、間に入ってハナの攻撃を止めさせたココちゃんは
指に深いひっかき傷を負ってしまった。

やっぱりだめだ。
時間の経過に任せるなんて、甘い考えをした自分が愚かだった。
子猫が生活に加わってほんわかとした気分を味わったのもつかの間、
今後の対策を考えなくてはならなくなった。



















2011/07/24 21:38:34 | リンク用URL

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