アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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2011

ゴン太のはなしC 挑戦

子猫がハナに襲われた翌日は、ココちゃんのお休みの日だった。
普段は彼女が子猫に気を配っているが、今日は私の番だ。
馬の飼い付けをすませ、一段落して様子を見に行く。

100_1235.jpg


(野性味の強いハナ)

怪我をしてないことは分かっていたが、
心配なのはあの事件が子猫の精神にどう影響したかだった。
やっと環境に慣れ始め、行動範囲も広くなってきたのに
またこもったような状態になるのではないかと思った。

餌を用意してスノコの下を覗いてみる。
「キティキティ、キティキャット。 ご飯だよ・・・」
と静かに呼びかける。

警戒して出て来ないのではないかと思ったら、
薄暗い奥のほうから白い毛並みがこちらへ動いてきたのが見えた。

最初のころは、呼ぶとスノコの縁まできて躊躇したりしたが、
餌をあげだして数日経つとすんなり出てくるようになってきた。
そしてこの日もためらうことなく外へ出てきてくれたのでホッとする。

「きのうは大変だったね・・・、可哀想に・・・。」
体をそっとなでながら声をかける。

子猫はそれに返事をするかのように、
「グルル〜、グルル〜、グルル〜、・・・」
と喉の奥から音を出してる。

それがどのような意味なのか分からないが、
リラックスしてなければ出さない音だというくらいの知識はある。

手のひらで頭をなでると、
すっぽり手の中に入ってしまう小ささがなんとも言えなかった。
ハナや馬をなでる力加減だと子猫の体がゆれてしまう。
なでる時は指先を使った方がやりやすい。

大きな動物ばかりと接している者にとって、
手に伝わる子猫の感触は新鮮なものだった。
そっと抱き上げると手をそえてる部分で、胴体がグニャっとしなる。
この柔らかさはなんとも不思議な感覚だ。

腕の中に抱くと、モゾモゾと勝手悪そうに動いてスルッと降りてしまった。
ちょっとガッカリしながら、
「キティキャット、またあとでね。」
と、大きな動物相手の作業のために気持ちを切り替える。

子猫の先行きはまだ決まってなかった。
もらい手を早急に捜さなければならないが、
この時点でしなければならない事はハナとの関係を改善させることだ。

もしかしたら不可能な事を考えているのかも知れないけど、
試みもせずに諦めることだけはしたくなかった。

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(干し草の中でウトウト)

ラリーに猫を飼っている友人がいるので
ハナと子猫の経過を説明し意見を聞いてみた。
猫用の使ってないケージがあり今度それを持ってくるので、
それで慣らしてみてはどうかというアドバイスだった。

ここでは繁殖牝馬を初めて一緒に放牧するとき、
馬房を隣り合わせにして2〜3日様子を見ることがある。
お互いの反応を観察し、相性が悪そうだったら一緒にしなかったりする。
また、隣り合わせで何日か過ごすとお互いの存在に慣れることもある。

そうした段取りを経て放牧しても、
どちらが上かとの多少の悶着はあるがまずは安全である。

大きな囲いに何頭も繁殖牝馬を放牧する大牧場では、
このような悠長なことはしないが
ここは一つの放牧地で2頭あるいは3頭までの放牧と決めているので
この方法は役に立つ。

果たして馬で経験してきたことが猫と犬にどのように役に立つのか、
新しい挑戦に興味が湧いて少しワクワクする。

DSC00109.jpg


(繁殖牝馬たち、なるべくゆったりと)
















2011/07/31 22:04:24 | リンク用URL

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