アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat's 録 (ウィリー)
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ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター)

Nov

01

2015

メンテナンス 2 (馬の気を感じる)

前回のブログで、
乗り手と馬の間に生じる連帯感の大切さと、
連帯感を持つための馬との気のやりとりの重要さを書きました。

ただ、「気のやりとり」といっても、
何をもって気のやりとりなのか、
どうすれば馬の気を感じる事ができるのか、
今回はそれについて、私が普段注意していることを書いてみたいと思います。


馬の気を感じる。

馬と気のやりとりする時、大切なことは乗り手が馬の気(その時の気持ち)を分かる、
あるいは分かろうとする心がけだと思います。
簡単に言えば、自分のやり方や考えばかりを押しつけないで、
馬の言い分にも耳を傾ける姿勢だと思います。

馬にも個体差があり、ストレートに自分を表現するものもいれば、
たまに何を感じているのか分かりにくい馬もいるので、
乗り手はその様な違いもあるということを踏まえて、
馬に接する必要があると思います。

馬と気のやりとりをしながら、連帯感を築いていく過程で、
私が目安にする馬の反応があります。

これらは、馬を試乗するときや人をレッスンするときに
馬の心理状態を判断するポイントになります。
また、調教を手がけている馬からは自分の乗り方を改める機会をもらえます。


まずは、私が思う運動中の馬の好ましくない反応として:

◎神経質に口を開け閉めする、極端な場合はハミを受けずに頭を上げる
(まだハミになれない若馬はよくこのような動作をします。
ずっと続く様であれば原因を考えた方が良いと思いますが、
鞍数とともに少なくなれば心配はいりません。)
◎耳を背負う
◎尻尾をパサパサとふる
(アブやハエなど刺す虫が出てくる季節もよくこの動作をするので、
虫が原因の場合はフライスプレーなどを使用すると良いでしょう。)
◎首や背を緊張させている。 馬の頭の位置が高く、乗り味が固いのが判断基準です。
(ブリティッシュスタイルで馬が収縮して頭の位置が高くなっているのとは違います。)
◎歩様のリズムにムラがあり、スムースな流れがない

これらは乗り手の五感で確認できる馬の様子です。
馬がこのような動作をするときは、乗り手を信用していない、
あるいは乗り手の作用(扶助)を不快に感じているときです。

その反対に馬の好ましい状態とは:

◎リラックスして口を閉じている(唇をぎゅっと結んだ状態とは異なります。)
◎両耳が柔らかく乗り手に傾いている
◎尻尾は静かに下げた状態
◎頭と首が自然に降ろした位置でハミを受けている
◎馬体がリラックスしているので、乗り心地が柔らかく感じる
◎動作のリズムが安定していて、流れるような動きがある

この様な状態の馬に騎乗すると、乗り手は安心して馬の動きに身を任せることができ、
操作も楽に感じます。

後者の場合は次のステップに進めますが、
もし前者のような状態の馬に乗ったときは、調教途中の馬の場合はバックオフした方が良く、
また完成された馬にはリハビリが必要になります。
(バックオフとは調教を先に進めず前の簡単な段階まで戻すことです。)

少し時間のかかる作業ですが、馬との連帯感を持つのにとても重要なことなので、
ぜひこのリハビリやバックオフという段階を踏んでから、次のステップに進むと良いでしょう。

馬が乗り手の扶助を不快に感じている、あるいは乗り手を信用していない状態の時、
当然のことながら相互の意志の疎通は難しくなるからです。

また、前者のような馬は、乗り手の指示に協力して動いているのではなく、
強制的にその動作をやらされているため、人が油断すると意に反した動きをする可能性があります。


少し脱線しますが、今回のブログを書くきっかけになった経験を書かせて下さい。

私は、渡米して1年後の2000年に、
レイニングの競技会にデビューする機会を持つことができました。

競技会初挑戦のパートナーは、Bobby Dough Badgerという、
カッティングのトレーナーに調教された4歳の馬でした。
栗毛の美しいゲルディングでしたが、反応が軽くて落ち着きのない馬でした。

DSC01336.jpg


(Bobby Dough Badgerを絵にしました。)

Bobby が手元に来て、競技会までは2ヶ月もなかったと記憶しています。
その頃は、競技会に向けて馬をどう調整していってよいのかまったく分からず
雲をつかむような思いで乗っていました。

アメリカでも、技術は見て覚えろ、みたいな感じがありますから、
馬の操作が悪いと怒られることはあっても、教えてはもらえません。
そもそも、みんな忙しくてそれどころではないというのが現状です。

ただ、1つ分かっていたことは、
Bobby が運動中にリラックスしないということでした。
またがればすぐに速歩になってしまい、
ロープオフ(駈歩発進)1つにしても体を固くして唐突に動きました。

馬がこの状態でパターンを廻れば、
なにか起こりそうな気がしてそれが一番の心配でした。
 
Bobbyはたえず緊張していて乗り手を怖がっているのが伝わってきたので、
私がやったことは、競技会までただひたすら運動中に馬がリラックスできるよう専念しました。
腫物に触るような乗り方とは違いますが、私はあなたを傷つけないからね、
と馬に理解させ安心して運動できるように心がけました。

競技会までマニューバーはほとんどしませんでした。
馬を確認するためにしたスピンやサークル、ストップなどは、
スピードは求めず、正確にすることだけ注意しました。

そして、結果は・・・、というとリミテッドオープンに優勝してしまったのです。
ペナルティーはありませんでした。

その頃のリミテッドオープンのクラスは、男性ばかりでそれもトレーナーの卵たちです。
彼らは私よりもずっと経験が豊富で、運動神経もバツグンな乗り手たちです。
そのクラスで優勝できたことは夢のようでした。

DSC01332.jpg


(初のウイニングピクチャー)

1回目の走行では、結構Bobbyを走らせましたが、
翌日のリミテッドオープンでショーイングした時も
馬は安定していて2位につくことができました。

好成績の理由はなにかというと自分でもハッキリ分かりませんが、
今回テーマにしている、馬との連帯感が関係していると思います。
馬が私を怖がらずにやるべきことに集中してくれたわけです。

もちろんBobby にそれだけのスコアを出せる能力があってのことですが、
それを人馬互いに心を通わせることで、馬が結果を出してくれたのだと思いました。

この状態を作るのに実際になにをするか、私流を次回のブログで綴ってみたいと思います。






2015/11/01 23:18:03 | リンク用URL

Oct

29

2015

「お問い合わせ」について

最近のテクノロジーの進歩は素晴らしく、
以前は、アメリカと日本間で郵便による通信が1週間かかっていましたが、
今は電子メールのおかげであっという間に連絡することが可能になりました。

グリーンウエイランチホームページの「お問い合わせ」からも
様々な方たちからメッセージを受け取ることができて大変便利になっています。

ただ、ほんの一部なのですが頂いたメッセージに返信できなかったり、
送っていただいたメールがこちらで受信できない場合があります。

ほとんどの原因は、送信されたメールのプロバイダーをサイトのプログラムがはじいてしまうようで、該当するプロバイダーをご使用なさっている一部の方には大変なご迷惑をおかけしています。

グリーンウエイランチでは、
「お問い合わせ」からメッセージを送信して頂いた場合、
3日以内には必ずお返事をしています。

もし、それ以上の日数が経ってもこちらからの返信をご確認できない場合は、
こちらで、送っていただいたメールを受信できない、
あるいは返信の操作ができなかったとご了承ください。

その場合は、大変申し訳ありませんが、
別のメールアドレスにてメッセージを送信して頂く、
フェイスブックの 「藤本みどり」 あてにメッセージを頂く、 
あるいは、下記の電話番号、または郵便によるご連絡をして頂けると大変助かります。

ご不自由をおかけして大変申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

グリーンウエイランチの電話番号: 1−919−915−1088
住所:7875 BROGDEN ROAD, SMITHFIELD NC 27577 U.S.A.

DSC00783-002.JPG









2015/10/29 5:33:15 | リンク用URL

Oct

27

2015

メンテナンス 1 (連帯感)

馬を扱うときや乗馬する時に大前提として私が大切にすることは、
馬との気のやりとりです。
これなしにして、馬のトレーニングは不可能だと言っても過言でないほど、
馬と気持ちで繋がることは大事だと思います。

馬と気のやりとりをすると、信頼関係、人馬一体感、相互のリスペクト、連帯感、等々、
どんな言葉を使っても表現しきれないほど、とても奥の深いものが生まれるような感じがします。
この表現に値する感覚は、ある程度の鞍数を重ねてくると、
外乗や馬場での軽い運動の中で感じられる瞬間もあると思います。

ところが、競技に出場するときや競技馬のトレーニングは、
普段の乗馬とはまったく違う局面を持っていると言えます。

それは、馬が普段しない体の動き、
自然体ではやらない動きを人為的に作る、あるいは馬にさせるという事です。
馬からしてみれば、できればやりたくないことなので、
この部分で馬との関わりはさらに深遠、またその反面困難になりがちです。

飽きっぽい性格の私が今まで馬を辞めずにいたのは、
もしかしたらこの部分をもっと掘り下げたかったのかも知れません。
乗馬の楽しみを味わうだけであれば、これほど馬には夢中にならなかったと思います。

どうすれば乗り手も馬も、楽しくストレスフリーで運動できるのか。
どうやったら馬とケンカせずに、自分の意志を馬に伝えることができるのか。
様々な思いが、競技へ向けて馬をトレーニングするときや、
完成された馬に乗るときに心をよぎります。

そして、日常の試行錯誤の中で私なりに少し分かってきた内容が、
今回のブログになりました。

これからシリーズで公開していくブログは、基礎を重視する人や、
馬との関わりを真剣にとらえる人には共感できる部分もあると思います。

理屈ばかりこねていても仕方ないので、
実際の運動としてどうすれば馬と良い関係が築けるのか、
またそうするために私が感じる馬の心理にも時折ふれながら
ブログを継続していきたいと思います。

そしてブログから、
「乗り手や馬を扱う人の心のあり方が馬の動きや馬の行動を反映する」、
ということを馬の背にまたがったときや馬を扱う時に
常に心に抱いて頂けるとありがたいです。


馬との連帯感を作る。
「人馬一体」という言葉は、人と馬の理想的な様子を表現するのによく使われますが、
言葉のニュアンスが神々しすぎるので、あえて連帯感と言わせてもらいます。

連帯感は、意志の疎通が乗り手と馬の相互の了解のもとにできたときに
初めて生まれてくるものだと思います。
そのような状況下では、乗り手は馬に伝える手段をしっかりと踏まえているため、
馬の動きは強制されたものではなく、馬が人の意志をくみ取って動きます。

人が馬を相手に言葉による意思の疎通を図るのは難しいので、
乗馬時の馬との会話は主に乗り手の脚、拳、音声によって成り立たせることができます。

乗り手の脚、拳、音声が馬との会話において言葉の役割をすると考えた場合、
それは、人が頭で理解しやすい馬に対しての会話手段だと思います。
なぜならこの方法は人が理論的に理解できるからです。

それとは別に、乗馬中に人が意識しないのに馬には伝わるものがあります。
それは、乗り手のからだ全体から馬が感じるものです。

これを簡単に人間同士の会話で例えると、
相手が発した言葉の意味そのものより、表情やしぐさから無意識に相手の本意を感じる。 
その様なものだと思って下さい。

ここで言う、馬が感じる「からだ全体」とは、
乗り手の緊張やリラックスしているときの体の状態、
そして乗り手の気や感情です。

馬と意志の疎通を試みるとき、直接的な作用を馬に与える脚、拳、音声と同様に、
乗り手のからだ全体の状態は、馬に大きな影響力を持つので無視できません。

Top-6.jpg


(左スピンをしているところです。連帯感が生まれると、早い動きの中でも馬はリラックスして体を動かすことができます。)




2015/10/27 4:53:49 | リンク用URL

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