アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Dec

31

2013

こちらも追って、行く年来る年

日本はあと数時間で2013年が終わり新しい年を迎えます。
ノースカロライナはそれより14時間遅れて、「行く年来る年」です。

皆様にとって2013年はどのような年でしたか。
そして2014年はどのような年にしたいですか。

今年は日本からの便りで、富士山が世界文化遺産に登録され、
2020年のオリンピック開催地が日本に選ばれたと知り、
とても嬉しく思いました。

もしかしたら海外に住んでいる日本人だからこそ、
世界に認められた日本を誇りに思う気持ちはなおさら強いのかも知れません。

最後に帰ったのが4年も前なので、
その場にいて日本を肌で感じることが長い間できないでいます。

ただ、遠くから見た日本の印象はというと、どこか元気がないような感じを受けました。
特に長引く景気低迷の時期に、
これでもかと東日本大震災の追い鞭を受けてからはさらにそう感じるようになりました。

復興には長い時間がかかり、まだ続いている状態なので無理もないことだと思います。
福島の原発問題は、今朝のアメリカのニュースでも取りあげられていました。

もし私の感じる日本が現状ならば、「富士山とオリンピック」を吉兆ととらえ、
以前の勢いのある日本に戻ってくれることを願ってやみません。

今年のグリーンウェイランチや私個人のことを書かせてもらうと、
牧場は、日常の作業は例年と変わりなく忙しい日々でしたが、
営業的にはここをオープンして以来、初めて経験する動きの少ない1年でした。

それがきっかけかもしれませんが、「引きこもる」という心理をチョッピリ味わいました。
普段なら人といるのが楽しく、変化が好きな性格なのになぜか牧場から外へ出る気持ちになれず、あえて世間との関わりから離れた状況を選んでいたようです。
(だからと言って、毎日くらい気持ちでいたわけではないのですが・・・。)

日記を見たら、最長で1ヶ月近く牧場から外にでない時もありました。
買い物にも行かなかったので、一体なのを食べていたのか・・・、
今思えば不思議です。

人間も1人1人、その人特有の時代の積み重ねで人生が終着すると思いますが、
今年の私は日本歴史の流れに例えるならば、鎖国をしていたような感じでした。

そのため良くも悪くも外部からの影響がなく、
自分独自のものを自分の中に作れた時でもありました。

不思議と、私がもっとも苦手とする「淡々と同じ日を繰り返す」ことを、
苦痛に感じなくなったのは1つの収穫でした。

毎日、馬と犬に話しかけ、空の様子や風の流れ、植物や昆虫などの動き、外で体感する自然、
それだけで充分満たされるという感覚を初めて心から味わう経験をしました。

あるがままに受け入れる。
かまえることなく、気持ちにフィルターをもたず素直に周りの事象を受け止める。
そんな悟りの境地に至ることができたような日々でした。

私が積み重ねたこの時間の流れは、
2011年に猫のゴン太のことでブログを書いた時から始まり、
今年の秋で自分の中に必要だった新しい部分を完成することができたような感じがします。

やっと自分の中に長年抱えていた心の中にある問題をクリアでき、
私の1つの時代が終わっていくような感覚です。

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終わりは次への始まりです。
いよいよ新たな流れを作るために、始動開始を目標として新年を迎えたいと思っています。

2014年は、グリーンウェイランチにはゆかりのある干支、
「午年」でもありますから思う存分、前進気勢をもって動いていこうと思います。


皆様も喜びと幸せに満ちた新年を迎えられることを心よりお祈りしています。


DSC01413.JPG


グリーンウェイランチの「馬背連峰」







2013/12/31 22:09:50 | リンク用URL

Dec

23

2013

グリーンウェイランチ住人からのご挨拶

今日は、12月22日。
そして21日の昨日は冬至でした。
英語では、 Winter Begins と暦に書いてあり、いよいよ本格的な冬到来のはずです。

ところが、ここグリーンウェイランチのある所は妙に生暖かく、
日中の気温は26度ほどです。 
今日の朝は、馬房の作業をしていて汗ばんでしまいました。

天気予報では、あした雨が降り、
クリスマスには寒気団が来て、いっきに最低気温は零度以下となるそうです。

今年の冬は、月に2〜3回のわりでこのパターンが繰り返され、
気温の上下が激しいのが特徴です。
着るものを選ぶとき考えてしまいます。

可哀想なのは馬たちで、人間は着衣で気温の変化に対応できますが、
彼らは冬が訪れたと、せっせと冬毛を伸ばしたのはいいけれど、
突然、春到来のような気温になってしまうのだから大変です。

花が咲き乱れるような天気の時にセーターを着ているようなものですから、
まったく気の毒に思います。

そんなお天気でクリスマスという気分でもないですが、
グリーンウェイランチの住人がご挨拶したいと言っております。

まずは、今年の The Horse Of The Year の 「引き馬大賞」部門に選ばれたエンターこと
A Smart Enterprise から・・・、

DSC01481.JPG


「楽しい年末をお過ごし下さい。 来年もぼくたちをよろしくお願いします!」



そして、グリーンウェイランチのガードマン、ハナも何か言いたいと言うので、
サンタさんの帽子をかぶせましたが、嫌だったみたいでこんなふうになってしまいました。

DSC01282.JPG




「それじゃぁ、ハナはサンタさんと一緒に写真に写ったら・・・」、
とサンタぬいぐるみを渡したらくわえてしまいました。
さすがにガードマンらしいハナですが、この人は悪者ではないからね。

DSC01372.JPG


「あたしと遊びに来てね!!」



2013/12/23 2:03:13 | リンク用URL

Dec

08

2013

祝88歳BD・最高のバースデー

誕生日イベントの数日後にわかった事だが、
英子さんもこの日はなぜか私と同じ様な感覚を味わっていた。
2人とも気がついたときは、オルガおばあさまは馬上の人になっていた、
ということで一致しているのだ。

私はエンターに噛みつかれたため馬に気が行っていて、
英子さんは馬を押さえながらやはり馬に気が行っていたので、
男性陣がオルガおばあさまを馬の背に乗せる瞬間を
2人して見逃してしまった。

英子さん自身は、私がブログでその時の彼女の様子を書くまで
自分が馬にした行動はまったく覚えていないという。
無意識の内に馬を押さえたというのだからすごい。

おばあさまが馬にまたがる瞬間を見る事は出来なかったが、
その時に英子さんが取ったとっさの行動から推測すると、
これに参加した人達全員の間には、
ぜったいに失敗してはならない、という緊張感があったのが感じられる。

その時は、不思議なほど静かで物音も人の声もしなかった。
今思い出しても空白の一瞬としか表現できない妙な時間の流れだった。

恐らくそこに参加していた全ての人の心には、
オルガおばあさまを何事もなく安全に馬の背に乗せるという使命感と、
そして、おばあさま自身が馬に乗る事を快く感じて欲しいという、
そんな思いが強かったに違いない。

みんなの差し迫る気持ちは、
オルガおばあさまが晴れて馬上の人になったときの様子からも感じる事ができた。

おばあさまを持ち上げた男性陣の1人に、ロベルトさんという陽気で、
パーティーが始まった時から、場の雰囲気を盛り上げてくれたムードメーカーがいた。
その彼が、おばあさまを馬上に見届けたとき、大きな声で何か叫んだ。

スペイン語だったので意味は分からなかったが、
ただ1つ聞き取れた単語に 「馬」というのがあったので、きっと、

「やったぁ〜! やったぁ〜! とうとうばあさまが馬にまたがったぞぉ〜〜〜!!!」
そのような事を叫んでいたのではないかと思った。

その叫びはまるで、なにかの試合で点数が入ったときの歓声のように私には聞こえた。

そして、ロベルトさんは歓声とともに手拍子を始め、周りで見ていた人達もそれに加わり、
全員大笑いの中、喜びとも興奮ともつかぬ感情をみんなで分かち合った。

私は、オルガおばあさまが馬から下りてしまう前に、
英子さんにエンターの手綱を渡し、撮影したのがこの写真だ。

DSC01467.jpg




オルガおばあさまはちょっと不安げな表情をされているが、
彼女を囲むみんなの笑顔がその時の全てを語っているような気がする。
ちなみに歓喜の声を上げたロベルトさんは、向かって左から2番目の方。

IMG_1925.jpg


IMG_1927.jpg



無事にオルガおばあさまに下馬してもらい、パーティーの最大のイベントが終わったあと
馬小屋で英子さんたちが用意したケーキにロウソクがともさた。
そして、オルガおばあさま88歳の誕生日は、親戚一同から暖かく祝福された。

最後に英子さんご一行が牧場を去るとき、
最初に出迎えたときと同じように一人ずつ握手を交わした。

お別れの握手の時は午前中の挨拶とは違い、
「ありがとう。」と互いにかわす言葉としっかり握りあった手から、
みんなと心が1つに通うような感じがして、なんとも嬉しかった。

私は、グリーンウェイランチを作ったときに、
ここは1つの舞台のような場所にしたいと思っていた。

ここに訪れた様々な人たちが主役になり、
馬たちに助演をしてもらって、自分の人生のストーリーを作っていく。

今でもその気持ちは変わらず、
この牧場が訪れる全ての人の舞台になるよう、
自分でできる役割は精一杯やっていく。

そんな、なにかを創造できる場所にしたいといつも思っている。

そして、オルガおばあさまのバースデーパーティーがあった11月23日は、
日頃の私の願いを完璧な形で実現できた、忘れられない1日となった。

この日は偶然にも自分の誕生日でもあり、
心がポッと温かくなる、いつまでも思い出に残るような
エキサイティングな1日を過ごせたのは、
私にとっても、最高のバースデーだった。








2013/12/08 1:37:28 | リンク用URL

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