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Mar
13
2016
グリーンウェイランチを訪れる研修生はそれぞれ異なる目的を持って来ますが、
ほとんどの人は乗馬技術の向上を目指しています。
チャレンジ精神旺盛な研修生は滞在中にたくさんの騎乗数をこなし、
様々な年齢、個性、調教レベルの馬たちと接し、
その関わりは一局面だけで終わるということはありません。
研修期間中に、駈歩がうまくできるようになって喜々としていたかと思うと
ちょっと前まではよく動いてくれた馬が全く違う馬のようにダダをこねたりで、
喜んだり、悩んだり・・・。
研修生と共に時間を過ごす私は彼らの心の揺れを垣間見るので、
その解決策を練るのが仕事の一つに加わります。
そのような環境下で、私が必ず研修生に伝えることがあります。
今回はそれをブログにしてみたいと思います。
ちょうどアカネコさんが今経験している内容に通じるものがあり、
これから書くことは、誰にでも乗馬の上達を目指している時には起こり得ることです。
何かをきっかけに、今まで指示に従っていた馬が豹変する場合があります。
その理由は、乗り手と馬のボタンのかけ違いから生じることがほとんどです。
乗り手の指示と馬が今までに教わってきた内容との間にくい違いがあるわけです。
これを分かりやすく言うと、
片言の日本語は知っているものの、今までずっと英語で会話をしていた人が
いきなり日本語で話しかけられるような状況に似ていると思います。
乗馬にこの状況を当てはめてみると、乗り手が扶助を与え馬がそれに従った時に、
馬の動きに対応する、あるいは合わせるタイミングを逃すと起きやすくなります。
タイミングの不一致に加えて、
指示(扶助)そのものの強さ(明白さ)、またはソフトさ(適度な力加減)を
乗り手が把握していないために人馬の呼吸が合わなくなり
ボタンのかけ違いが生じてしまいます。
これが度重なって起こると、馬は膠着状態になったり、
あるいは体を固くして走りすぎたりといった望ましくない動作にでます。
騎乗中はまたがっている馬の様子を良く観察して、
脚や騎座、拳を通して馬から伝わってくるものに意識を向け、
どのような影響を自分が馬に対して与えているのかを観察すると良いでしょう。
馬が言う事を聞かなくなったのではなく、乗り手の指示を勘違いしたり、
または与えられる指示が曖昧なため、あるいは強引なために
人馬の間で調和が保たれなくなるのがほとんどのケースです。
乗馬は体も使いますが、それ以上に頭と感性を使うスポーツです。
馬の習性や心理を加味しながら様々な方向から乗馬を理解できるようになると、
騎乗する馬とのコミュニケーションの確立ができるようになってきます。
時間のかかる作業ですが、乗馬をこういった方向からアプローチしてみると
馬との調和した掛け合いを経験することになり、
乗馬はいっそう興味深いスポーツになります。
そしてこれはとても大事なことですが、
馬に上手に乗れなかったからと言って悩まないでください。
馬とのボタンのかけ違いが起こった場合は、自分の乗り方を見直す時で
上達の機会が訪れたわけです。
大事なことは、その機会を無駄にすることのないように、
直面した馬との問題を解決すべく挑戦してください。
もし、自分で解決できない場合は指導者からアドバイスを受けて、
諦めず前向きに馬との調和を目指せば、間違いなく解決への道が見つかります。
2016/03/13 0:12:30 | リンク用URL
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