アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Jan

09

2016

ホースセンス (いつやるの? 今でしょ!)

これからしばらく、「ホースセンス」というタイトルで、
馬と接する日常からハタと気が付いたことをブログにしていきたいと思います。

ホースセンス(horse sense) は和訳にすると(日常的な)常識、あるいは俗識、
英語では common sense  と辞書に書いてあります。

「horse sense」 は、そのまま直訳すると「馬の感覚」といった意味合いにもなります。
私には、この言葉の語源はホースマンから出たもので、
馬たちと暮らしたホースマンが、実に理にかなった馬の習性や学習能力を見て、
common sense と同じ意味を horse sense という言葉として表現したような気がします。


さて、今回のブログはそのホースセンスにまつわる内容です。

新年のご挨拶の時に使った「いつやるの? 今でしょ!」という昔の流行語ですが、
実はこれに秘められている哲学?は乗馬にも十分通用するため、
今回も同じサブタイトルにしました。

乗馬をされる方は、まだ初心者のころに馬にバカにされた記憶はありませんか。
馬は実によく人の行動や感覚(感情)を見る動物です。
特に競技馬として教育を受けた馬は、人に対してとても集中するようになります。

競技馬の乗り方を熟知している人には乗りやすいと感じますが、
逆に教育を受けた馬への対応の仕方を知らない人には難しくもなりえます。

それはどういうことかというと、
人に集中するという習慣をつけた馬は、わずかな指示で動くようになっています。
音声に対する反応はその最たるものです。
また、乗り手が馬の好ましくない行動をそのままにしておくと、
素直に動いていた馬が、かなりの確率で言う事を聞かない馬へと変貌します。

でもこの変貌は、ただ人の指示に馬が耳を傾けたため結果として生じたものなのに、
まだ経験が浅い乗り手の場合はそれが理解できません。

そのような状態を防ぐために必要となるのが指導者です。
私が思う指導者の役目は、レッスン中に人と馬の関係を良好に保つということです。
例えていえば (人と馬の間に立つ)通訳のようなものです。

グリーンウエイランチでは乗馬レッスンをするとき、
乗り手が初心者であっても、他の馬に先導させてそのあとをついていく部班方式はとらず、
人と馬の一対一の関係作りを重視しながらレッスンを進めます。

レッスンの相手には仕上がったレインニングホースを使います。
年齢的にも熟していて安定している上、乗り手の指示に忠実だからです。
ところが、忠実でいるのはあくまでも人馬の呼吸が運動中に合い続けた場合なのです。

その人馬の呼吸のタイミングを合わせられるように計るのも指導者の役目で、
その役目を上手にこなすとレイニングホースをレッスンに使っても、
馬のクオリティーを損なわずにすむことができます。

私がレッスンするときは、かなり重点的に馬の動きに注目しながら行います。
馬の動きから判断して手綱、脚、姿勢などをいつどのように使うべきか声をかけるわけです。

乗り手が馬の動きに遅れないように、
けれど先走りしないようにタイミングを計りながら声をかけます。

とてもタイミングが重要で、
乗り手に指示の声をかけても 「いつやるの?」という様子がある場合は、
「今でしょ!」 となってしまうわけです。
そうしないと乗り手の指示が馬に対して意味をなさなくなるからです。

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(バカになんかしてないよー、ちゃんと言う事は聞いてるからねー、ブヒヒヒィ〜)









2016/01/09 7:14:52 | リンク用URL

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