アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Dec

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2014

レイニングの採点とペナルティーポイント

今回は、レイニングの競技中にライダーがもっとも避けたい
ペナルティーポイントについて説明したいと思います。

NRHA の 「Rules for Judging」 を参照しながら書きましたが、
翻訳すると理解しにくい個所もあると感じ、文章を補足しながら
ペナルティーの種類とポイントを説明するのに必要な部分のみ抜粋してあります。

ジャッジがレイニングの走行を採点するとき、
演技の良し悪しに応じて加減点していく作業の他に、
ペナルティーの有無にも注目しながら審査します。

ペナルティーを簡単に説明すると、

 ・パターンを走行する上で、指定されていない動きを馬がした場合
 ・ライダーが馬に対して禁止されている行為をした場合

そのような時に、ペナルティーポイント(マイナス点)が付けられます。
ペナルティーは、
マニューバーごとに演技の良し悪しを審査する加点、減点とはまた別のものです。
パターンの走行中にどこにでも起こり得ることで、
スコアシートには加減点とは区別して記録されるようになっています。
ペナルティーは、1/2ポイントから始まり、上限はありません。

加減点は馬の動きを中心に行われますが、
ペナルティーはライダーも審査の対象になっています。


下記は、ライダーや馬のどのような動作でペナルティーが生じるかの内容です。

・ライダーによる5ポイントのペナルティー:

   ・腹帯の前で拍車を使用する。

   ・手を使って馬を驚かしたり、誉める(愛撫など)。

   ・鞍をつかむ。
   (鞍につかまることが許されている10歳以下のユースクラスは除く)


・馬による5ポイントのペナルティー:

   ・キックする、噛みつく(ライダーの足など)、立ち上がる、
   (足で地面など)強く叩く、跳ねるなど馬の明らかな反抗が見られたとき。



レイニング競技の特徴は、指定されたパターンの開始から終了までが駈歩で行われ、
そのパターンの中の決められた数々のマニューバーを駈歩で繋いでいきます。

下記は、馬の歩様に関係しているベナルティーの内容とポイント。
その他スピンやロールバック、
そしてマニューバーを遂行する時の馬場の位置付けに関しての
ペナルティーの内容とポイントです。

2ポイントのペナルティー:

   ・ブレークオブゲイト(駈歩の最中に速歩が入る)
    注:NRHAのグリーンクラスはシンプルリードチェンジ
      (リードチェンジをするときに速歩を入れる)
      が許されているため、このペナルティーは発生しない。
 
   ・スピンやロールバックの時に膠着する。

   ・センター(馬場の中央)にてキャンターデパーチャー(駈歩発進)で演技が開始される
    パターンで、センターを通過する前に駈歩をする、
    またはセンターで停止か常歩をせずに駈歩発進をする。

   ・ランイン(駈歩で馬場に入場するパターン)で最初のマーカーに達する前に
    駈歩をしていない、または駈歩が速歩になる。

   ・指定されたマーカーの手前でストップの体勢をとる。


リード(駈歩の手前)のペナルティー:サークルの開始、サークルを走行中、
またはフィギアエイト(八字乗り)を走行中に:

   ・駈歩がアウトオブリード(手前が逆だったり不正駈歩)の場合1ポイント発生する。
    アウトオブリードのベナルティーは累積され、1/4周ごとに1ポイント追加される。
    
   ・リードチェンジの時に、指定された場所より1ストライド(1完歩)遅れた場合は、
    1/2ポイントのペナルティーが発生する。

   ・サークルの開始(駈歩発進)で速歩が2ストライドまで入った場合、
    または、ロールバック後の駈歩をするにあたって速歩が2ストライドまで入った場合は、
    1/2ポイントのベナルティーが発生する。

    2ストライドを超える速歩で1/2周以内のサークルを走行、
    あるいはアリーナの1/2以内の長さに渡って
    速歩をした場合は2ポイントのベナルティーが発生する。


(ストップ&ロールバック後の直線に続き、次のランダウンに入る前Uターンしながら弧を描く)半円を走行中:
    半円の最初の半分、またはそれ以内で正手前の駈歩をしていない場合は、
    1ポイントのペナルティーとなる。
    さらにそれが半円の後半まで及んだ場合は2ポイントのペナルティーとなる。


ストップへのアプローチ:

   ・ストップあるいは、ストップ&ロールバックへ向けてアプローチをするときに
    壁から最低20フィート(約6メーター)以上あけていない場合。
    1/2のペナルティーが発生する。


スピンのペナルティー:

1/2ポイント
   ・1/8周(45度)までのオーバースピン(停止位置を超えるスピン)、
    アンダースピン(停止位置に届かないスピン)。

1ポイント
   ・1/8周(45度)以上1/4周(90度)以内のオーバースピンとアンダースピン。



レイニングの審査でジャッジが決める加減点は、それぞれのマニューバー事に
最低の減点で -1 1/2点、最高の加点でも 1 1/2点です。
それに比べ、ペナルティーというマイナスのポイントはたった1回でも時として
最終的な得点を大きく左右します。

レイニングの競技に参加するライダーが良い結果を望むのであれば、
まずはペナルティーを発生させないよう、 
正確にパターンを走行することがもっとも重要だと言えます。





2014/12/03 8:16:03 | リンク用URL

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