2024.November
Sun | Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | Sat |
---|---|---|---|---|---|---|
1 |
2 |
|||||
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
Backnumber
Recent Articles
Nov
27
2014
(前文)
今年最後で最大のレイニング競技会がいよいよオクラホマで始まります。
今月25日から入厩が許され、28日から競技の開始です。
フチュリティー(新馬戦)のファイナルは12月6日で、
レイニングの競技会としては最長期間に渡って行われます。
2014年、オープンクラスの3歳馬が競うフチュリティーには、
411頭が参加する予定となっています。
フチュリティーにエントリーされた馬たちは、
ファーストゴーとセカンドゴー(セミファイナル)の2回の予選を走行して、
その合計点で上位に位置した人馬が、ファイナルに進出できます。
まずは、ファーストゴーがファイナルへの最初の関門になりますが、
ファーストゴーのスコアがセミファイナルへ行ける基準に達さなかった場合、
その人馬のファイナルへの挑戦はそこで打ち切りとなります。
晴れてファイナルまで駒を進めることのできた馬たちは、
わずか10日の間に、ファーストゴー、セミファイナル、
そしてファイナルの3回の走行をするわけです。
その中には、諸々の事情でスクラッチ(棄権)する馬もでてくるので、
実際に競技に挑む頭数は減りますが、ファイナルに無事残った若馬たちは、
とても厳しい日程をこなさなくてはなりません。
今では、その様子を会場まで行かなくてもインターネットによって
ライブで走行が見られるようになりました。
(NRHA Futurity を検索してください。)
これまで、ブログでレイニング競技のことを綴ってきましたが、
オクラホマの大会と時期が重なり、ちょうど良い機会でもあるので、
採点の仕組みを簡単に説明させていただきます。
大まかな説明となりますが、まだレイニングの競技会をご存じでない方は、
ライブの走行と合わせてご覧になるとより大会の観戦が興味深くなると思います。
1年ほど前にオクラホマの競技会について、
ブログで書いた内容の一部を抜粋してここにコピーしました。
この大会がどれほどのものか、イメージしていただけると幸いです。
オクラホマのオープンクラスのフチュリティーは、予選で2回の走行をしなければならず、
その合計点でファイナルに進出できるかどうかが決まる。
3歳の若い馬にとっても、それに騎乗するトレーナーにとっても過酷で厳しいイベントだ。
(オープンクラス:エントリーはほとんどプロの乗り手でしめられるが、
基本的には誰でも参加可能。 優勝するには最も難易度の高いクラス。)
長くても4日間ほどのローカルの競技会とは異なり、
長期戦になるオクラホマの大会では昼夜の区別がつかなくなる生活が
人馬ともに一番こたえるのではないだろうか。
日中、本馬場は競技に使用されるため、
本馬場での馬の調整はどうしても夜以降になってしまう。
トレーナーによっては、一番馬場がすく真夜中から夜明け前に騎乗するので、
予選を勝ち抜けばなおさら、何日も不規則なスケジュールを強いられる。
そのため、ファイナルでは冗談抜きで目の下にくまが目立つ選手もでてくる。
オクラホマのような大舞台でプロとして活躍する場合、
経験を豊富に積み技術も身についた、まだ体力のある30代後半から40代終わりくらいが
乗り手として脂ののりきった時期に思える。
ある程度の年齢を超えると、たとえ技術は素晴らしくても
長期にわたる試合は、体力と気力を持続させるのが難しくなってくるからだ。
そして、競技会は馬に乗るだけではなく、
社交とビジネスにも神経を使う場所なので、期間中に蓄積する疲労は半端ではない。
競技場でのハードなスケジュールに加え、
オクラホマの舞台は、全米から人馬が集まって繰り広げられる競技会で、
馬の輸送時間が10時間以内でおさまる距離に居る場合はまだしも、
それ以上の長距離を移動しなくてはならない時は、
なおさら馬と人のコンディションをキープするのは大変になる。
以前、ニュージャージーに住んでいたとき、
馬運しながらオクラホマに何回となく移動したことがあるが、
30時間トレーラーを繋いだトラックに揺られるのは、
ただ乗っているだけでも非常に疲れたのを思い出す。
ニュージャージーからオクラホマまでは、アメリカ大陸を半分移動するという、
途方もない距離のため、馬の輸送疲れを癒す手立てとして、
競技会場への入厩数日前にオクラホマ入りして、
知り合いの牧場で馬に一息つかせながら調整するということもあった。
___________________________________________
採点の仕組み
レイニングの競技は、13種類あるパターンの中で指定された1つを各々の人馬が走行します。
クラス分けされた人馬は、決められた1つのパターンを順次に演じ、
その演技をジャッジが審査し点数の優劣によって順位が決まります。
1回にかかる走行時間は、パターンにもよりますが4分から5分くらいです。
トップクラスのライダーがランインパターン(駈歩入場)で演じた場合は、
当然小さな子供達がウォークインパターン(常歩入場)で演じたときより速く終わります。
クラス分けは、
ライダーや馬の獲得賞金総額、
ライダーや馬の年齢、
プロのライダーかノンプロ(アマチュア)のライダーか、
など様々な方法で区別されます。
それぞれのパターンには、7つから8つの採点の対象となるマニューバーがあります。
(パターン12の小さい子供用の経路は6つのマニューバーで構成されている。)
マニューバーについては、11月1日に公開したブログ
「レイニングのパターンとマニューバー」 を参考になさってください。
採点は70点を持ち点として演技が始まり、
遂行されるパターンの馬の演技が可もなく不可もなく、
平均的であればその走行に対して1人のジャッジから70点が与えられます。
ただし、この点数はペナルティー(次のブログにて説明)が発生していない場合です。
ジャッジは馬の演技をマニューバー事に区切って採点し、
そのマニューバーの動きに正確さや冴えがない場合は、
程度により、1/2ポイント、1ポイント、1 1/2ポイントという単位で減点します。
また、採点しているマニューバーが優れたもので完成度が高いと、
1/2ポイント、1ポイント、1 1/2ポイントというように減点と同じ単位で加点されます。
参加するクラスの大きさによってジャッジの人数は異なり、
小さいクラスは1人のジャッジで審査され、
もっとも大きなクラスでは5人のジャッジが審査します。
5人のジャッジによって採点されたときは、
最高点と最低点を除いた3つの合計点が活かされます。
(オクラホマのフチュリティーのクラスは5人のジャッジによって審査されます。)
例えば平均的演技でペナルティーが発生してない走行の場合、
1人のジャッジが採点したクラスだと70点、2人のジャッジの時は140点、
5人のジャッジの場合は210点の得点がもらえるわけです。
(今回オープンクラスのフチュリティーにエントリーしているノースカロライナの選手たち。果たして・・・)
2014/11/27 21:53:57 | リンク用URL
GREENWAY RANCH
7875 Brogden Road Smithfield NC 27577 U.S.A
TEL:1-919-915-1088 | FAX:1-919-934-5837 | E-mail:midorifjmtpc2@gmail.com
©GREENWAY RANCH. All RIGHTS RESERVED.