アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Jun

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2014

本物への道〜ダイヤモンドとのつながり (津田綾)

この3か月の研修で、今回は3歳馬のブレーキング(鞍つけ)のトレーニングもしている。
いまブレーキングをしているのは、ライダーとダイヤモンド。

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ダイヤモンドと同じ歳のライダー


私はライダーよりも少し体が小さく、少し控えめな性格のダイヤモンドとコンビを組むことになった。
今までの私のブレーキングのトレーニングといえば、助手的な役割はしたことはあったが、
今回のように一からというのは初めての経験。
「ダイヤモンドのこれからが私にかかっている!」と緊張のスタート。

まず初めはラウンドペンでの追い運動から。
人の合図でしっかり常歩、速歩、駈歩ができるようにして、
「ウォー」という掛け声で止まることを教える。

ダイヤモンドは落ち着いていて真面目な子なので、合図はすぐに覚え走ってくれるようになった。
彼の真剣さが走りながらもすごく伝わってきて「真面目に走るなぁ。」と感心していた。
でも、最初はダイヤモンドの相棒、ライダーと一緒に放牧地から連れてきて何日かトレーニングをしていたが、
徐々にライダーとは距離をおき、相手が見えない環境でトレーニングをするようになると
ダイヤモンドは外を気にするようになり、ライダーの姿を探すようになっていった。

私もそんなダイヤモンドの行動が気に障り、より一層走ることに集中させようと躍起になる。
でも効果はなく、ついにはダイヤモンドはいななきながらライダーの姿を探すようになってしまった。

そんな私たちの姿を見てみどりさんが、
「ダイヤモンドとちゃんとつながりを持っているの?」と聞いてきた。

「つながり?毎日一緒にやっているのだから、あると思います。」
その時はそう答えたが「つながり」と聞かれた私はいまいちピンとこなかった。
私自身がピンとこないのだから、ダイヤモンドは「つながり」なんてもっと感じてはいなかったはず。

それでも毎日トレーニングを続けて、真面目な性格のダイヤモンドは鞍をつけるところまで難なくクリアしてしまった。
だから私も「つながり」をそこまで重視していなかったように思う。
だけどその「つながり」がきちんとできていなかったと実感される出来事が起こった。

ラウンドペンで調馬索をつけて綺麗に回れるようになり、広い馬場に出して回すようになると、
ダイヤモンドは自分の放牧地のある方に行こうとして、私からは遠ざかるばかり。
しまいには回らなくなって逃げ出してしまった。

みどりさんからは、
「ダイヤモンドにしっかり走れという要求ばかりを小言のように言い続け教育ママみたいだ。」
と言われた。
そして「まだまだ若い馬なのだからグレーゾーンを多く」「もっと遊ぶように」「馬との会話を大事にしなさい」と。

ダイヤモンドは控えめで我慢強く、真面目な性格だから私の言うことを一生懸命受け留めていてくれた。
なのに私はそれに気づかず「もっともっと」と押し付けてしまい、ダイヤモンドは耐え切れなくなってしまったのだ。

ダイヤモンドにとって鞍をつけるということは初めての経験で、
最大級の緊張の場面なのに私は、リラックスをさせてあげること、
人を頼れば大丈夫だと信頼させてあげることをどこかに置き忘れてしまったようだった。

今まだブレーキングのトレーニングは続いている。
私は今回の出来事に臆病になりすぎず、大胆にでも慎重にダイヤモンドと接することをし、
彼が今何を語りかけているか耳を傾けることを心掛けて、もっとダイヤモンドと上手く会話をできるようにしたい。
そして、つながりをきちんと持ち、彼から信頼されるよう、
一緒に楽しみながら共に成長出来るようにとトレーニングに日々励んでいる。

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2014/06/11 10:20:27 | リンク用URL

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