アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Feb

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2016

メンテナンス 8 (確認作業)

「メンテナンス 7 (運動の体感)」 では運動の目的の1つとして、
馬に綺麗な姿勢で動く習慣をつけてもらう事と、基礎体力を養うといった内容を書きました。

今回は、2つ目の目的として、
私がメンテナンス運動で重要だと思うことを挙げてみたいと思います。

その目的はというと、馬の動きの確認作業をするということです。
騎乗中に馬が今までに教わった動きを正確に行うかのチェックです。

レイニングホースとして一通りのマニューバーを学習して
仕上がっている段階と見なされる馬から、
乗り手が騎乗中どのような点に留意する必要があるかというと:

・脚に対して素直に反応する(特に前進の合図)

・(レーンをピックアップしたときなど)頭を下げてハミに柔らかく譲る

・ガイドやスピンの時にネックレーンにもたれることなく反応する

・乗り手の舌鼓や停止(ウォー)の音声に確実に反応する

・アライメント(姿勢)を崩さず前進気勢を伴って動く

・ストップの時にしっかりと両方の後肢をそろえて踏ん張る

・後退するときは頭を上げたり体を硬くしないでスムースに動く

・乗り手の指示を待つ (乗り手に集中し指示された動きのみを行う)


上記は大まかな内容なので、その他の細かな点をあげればきりがありません。
ただ、これらの動きの大半は競技会でパターン走行中に
馬がマニューバーを正確にこなすということと密接に関係しているのでとても重要です。


MAH00649-26.jpg


(乗り手に集中している時の馬の表情です。 両方の耳が柔らかく騎乗者の方へ傾いています。)



そしてもう1つ大事なことは、
馬が乗り手の扶助によってではなく、自分の判断で動こうとしたとき、
乗り手はその行動を改める調整運動が必要となります。

騎乗中、普段のメンテナンス運動でも馬に対して曖昧に対応しないように、
また、自分のやることがどのように馬に影響しているかを充分に考えながら乗ります。

馬が乗り手の意志に正確に従っているか、
注意深く馬の反応を確認しながら乗りたいものです。

たとえば、見逃してしまいそうな馬の動きの例としては、
リードチェンジの扶助を与えてないのに、
進行方向が変わったため馬が勝手にリードを変えたような場合です。

リードは乗り手の脚の扶助によって変えられるべきですが、
馬は進行方向とリードを結びつけてリードチェンジをしてしまう場合があります。

このような時は、それを見過ごすことなく、
リードを変えるときは乗り手の合図によって変えるべきだと、
そう馬に理解してもらうための作業が必要になります。

その作業をやるときは馬を懲戒するのはではなく、
きちっとその状況に適した対応を運動の中に取り入れながら、
「それは私の意志ではありません。」
という事を馬に伝えます。

以前のブログにも書きましたが、優れたレイニングホースとは
乗り手の指示を待つことができる馬なのです。

「指示を待つ」 とはどのような事なのかを別の言い方にすると
乗り手の扶助に注意深く神経を集中させている、
そのような馬の心理状態だと思います。









2016/02/17 7:57:55 | リンク用URL

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