アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Jan

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2016

シンプルに、且つ着実に動かす (メンテナンス 6)

今回のブログも前回の(メンテナンス 5)に引き続き、
馬の肩のドロップに関係したことに触れてみたいと思います。

レイニングホースのメンテナンス運動をする時、
ワンハンド、ルースレーンで拳を馬の背峰の真上に保ち、
左右に拳を動かすことなく、ラージサークルとスモールサークル、
Uターンやストレートラインなどの図形を馬場に描いてみてください。

この時馬は、
乗り手がガイド(ポイントしながらの誘導)する方向へ自由自在に動き、
回転時は内側へ倒れ込んだり、外側へ膨らんだりせず、
またストレートラインでは真っ直ぐ進んで行くようであれば、
馬の肩のドロップに関して心配する必要はないと思います。

DSC00306.JPG


(右へサークルをしています。 拳は背峰の真上でも綺麗なサークルを描けるときは、
馬がバランス良く走っているというのが分かります。)


馬の肩のドロップを防ぐために、
馬の頭を内側へ向ける運動や、横の運動を長時間する人がいますが、
必ずしもレイニングには向かないような気がします。

レイニングは馬の前進気勢、
つまり、元気よくリズムに乗って馬が動くことがとても大切です。

馬に過度な柔軟運動をすると日本語で的確な表現は分かりませんが、
英語だとWigglyな動きをする馬になる可能性があり、
また前進気勢も損なわれます。

グリーンウェイランチを起ち上げるまで、
私は3カ所の牧場でレイニングホースの調教を見る機会がありました。

そこのオーナートレーナーのもとで何ヶ月何年の単位で自分も馬に乗り、
レイニングホースが仕上がっていく過程を見ましたが、
日常で彼らが馬の横の運動に重きを置いている所を見たことがありません。

もちろん彼らは調教中に馬がハミに譲る、乗り手の脚やレーンのタッチに譲る
ということを徹底的に教えることは怠りませんので誤解のないようにしてください。

レイニングホースの乗り方や調教方法はトレーナーにより様々ですが、
ここでは、私がもっとも簡単な方法と思うものを紹介しています。


騎乗時に馬の動きをみる(テストする)ときに、
乗り手が必ず行って欲しいのは、
レーンを持つ拳が、馬の背峰の真上にある状態で騎乗するということです。

馬場の上で角度をつける回転運動の時、
例えば、ラージサークルからスモールサークルへのガイドインや
Uターンの動きであっても、
乗り手の拳は背峰の真上から進行方向へわずかしかずれない状態で
馬がちゃんとガイドされていることが大切です。

馬をガイドするときに手綱を大きく使わなくてはならない場合は、
馬の肩がドロップしている(アライメントがちゃんとしていない)のと、
乗り手の脚が十分使われていないことが原因と考えられます。

仕上がっているレイニングホースが崩れる一つの大きな原因として、
次のことがあります。

レイニングホースはレーンの軽いタッチで動くように調教されるため、
乗り手が運動中に必要以上に拳を左へ右へと動かすとそれに反応して
馬がフラフラと動くようになってしまいます。

原因は、乗り手が脚を使わず拳の指示のみでガイドするためで、
その結果として馬を振り回し、馬は正確な姿勢をとりながら運動しなくなります。

上記のような乗り方(馬をガイドするときに拳で振り回す)は、
レッスン中によく見受けられる乗り手の動作です。

メンテナンス運動をするとき、
乗り手はしっかりと脚を使うことを目指すのも良いかと思います。
ぜひ、普段の何気ない運動でも乗り手はきちっと脚で馬を前に出し、
リズムに乗った運動を心がけてください。

レイニングホースに乗る時の楽しみは、
スピンやストップ、早いサークルなどスリルのある動きということもありますが、
馬のアライメントに気を配り、着実な運動をさせることに面白さを感じられるようになると、
馬の調教崩れはかなりの確率で防げます。

私が、しばらくレッスンに使った馬の再調教をする時に、
レイニングホースの崩れていく過程がよく分かるので
今回のブログの内容となりました。

レイニングホースに限らず、
乗馬するときに脚を使うというのはとても大事なことです。
この次に乗馬するとき、拳より脚の方を意識してみてください。
馬との意思疎通がより良くなること請け合いです。









2016/01/20 2:53:03 | リンク用URL

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