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01
2013
いよいよ9月に突入。
秋の気配が朝夕に感じられる今日この頃。
暑い夏を無事乗り切った感があって、ちょっとホッとすることもあるのだが、やっぱり自然は厳しい。
今頃になって、蜂の巣を突いたようにあちこちから飛来する巨大なアブに馬達は悩まされている。
アブは人をめったに襲うことはないが、以前刺された時は強烈な注射のごとく、すごく痛かった覚えがある。
さすがに蚊には動じない馬達も痛いアブは大嫌いで、アブから逃げるため走り回ったり、尻っぱねしたり。
背中に止まったアブを口で追い払う時は、首を思いっきり振り回すものだから、その勢いがすごくてむち打ちになるのではないかと心配をしてしまうほどだ。
(バレンタインの尻っぱね、ヒーハー!!)
(これはデューリー、ほとんど逆立ち状態?)
今年は3頭いる繁殖牝馬の内、バレンタインの出産はお休みで濃厚飼料を仔馬連れの2頭より少なくしている。
バレンタインはさっさと自分の分け前を食べ終わると、他の馬の分を横取りするので飼い付けの時は、みんなが食べ終わるまで見張るのが日課である。
暇だから馬の様子を見ていて、このアブ騒動で馬の知恵につくづく感心させられるときがある。
アブがしつこくてあらゆる手を尽くしても払いきれないとき、馬達はシェッドの下に駆け込む。
それを見て分かったことだが、アブはそこまで追いかけてこないようである。
そしてくつろぐときは、みんなひとかたまりにくっついてお互いの尻尾で虫を払い合う。
このあたりはよく見かける馬達の虫対策だが、先日生後わずか3ヶ月半の仔馬がすごい技を披露してくれた。
ブログ「妖怪変化」に書いた仔馬のロージーが、やっぱりただ者ではないと思わせるような術を使ったのを目撃してしまったのだ。
繁殖牝馬放牧地の飼い付けは、みんなが公平に食べられるようにと3箇所に分けて餌を配るようにしている。
馬達はそれぞれ自分の場所をわきまえていて、各自の持ち場でマナー良く餌を食べるのだが、そこでアブに襲われるとちょっとした一騒動で、アブを払いながら騒々しい食事になる。
(3つのグループに分けてお食事タイム)
そんな時、ロージーはさすがに仔馬だけあって身が軽いせいか尻っぱねの連発を試みる。
ビューッという音と共に、両足を綺麗にそろえて何回も蹴り上げる姿はなかなか見応えがある。
それでもアブがしつこくて払いきれない時は、母馬の元を離れ一目散に他の馬の所まで走っていく。
一体なにをするのかと見ていると、走り寄った馬に自分の体をこすりつけるのだ。
そうするとアブはブゥ〜ンとロージーにすり寄られた馬をターゲットに飛んでいく。
自分の体に付いたアブをちゃっかり他の馬に移すと、今度はまた駈け足で母馬の元へ戻ってきて、一緒に涼しい顔をして餌を食べる。
(この利発そうな横顔、将来が楽しみ?)
ビックリするようなアブ対策を発見したものだと、まったくロージーには感心させられるが、この知恵が果たして調教の段階になったときに吉と出るか凶と出るか・・・、恐らく一筋縄ではいかないだろう。
くわばら〜、くわばら〜。
2013/09/01 0:17:49 | リンク用URL
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