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09
2011
ある日、友人の家のパーティーに招かれて遊びに行った時のこと。
ゴン太と出会ってすっかり猫が好きになった私は
その家の飼い猫にも興味を引かれた。
パーティーもたけなわを過ぎほとんどの人が帰ったあとで
その時を待っていたように友人の猫が部屋に入ってきた。
沢山の人が集いでいるところは苦手なようで、静かになるまで待っていたようだ。
椅子に座っているネコに近づいてみる。
声をかけて触っても大人しくしていてくれたが
その目はじっと私を見つめるだけで無表情だった。
友人のネコは以前から私が知っている猫そのものだった。
そう・・・、猫らしいネコ。
帰り道を運転しながらあらためてゴン太は
私の猫に対しての観念をすっかり変えてくれたネコだということに気がついた。
人が牧場に訪れるとゴン太は必ず挨拶をしにくる。
・・・というか、誰なのかなんなのか確認しないと気が済まないような感じなのだ。
人見知りはせず、初めての人にも体をすり寄せかなりの社交性を見せる。
名前を呼ばれると毎回 律儀に 「ニャーッ」 と返事をし
触られれば必ず大きな音でゴロゴロと喉をならす。
数人がかたまって話をしている時は、
人の足下を行ったり来たりして呆れるほどの自己アピールぶりなのだ。
自分の事を話題にして欲しいような感じでどんどんと自分の存在をアピールしてくる。
私は、 「節操のないネコだ。」 と悪い冗談を言ったものだが
まったくゴン太は、極端に人なつこい犬のような猫なのである。
馬房掃除をしていれば、馬房を移動する度について回り
オガをふるフォークの位置をウロウロするので、
掃除のじゃまになり何度も追い払われるはめになる。
挙げ句の果てに、居場所がないので一輪車の下に座っていたりする。
バーンの中を急ぎ足で歩いていると
「グルル〜ニャー!」と言いながら後ろから駈け足で追いかけてきて目の前で止まる。
そして次の瞬間、地面に身を投げ出し、その反動で小さく 「ゥッ!」 とうめいて
ゴロリと横になってお腹を見せるのである。
こっちは不意をうたれ、ゴン太を避けるために転びそうになることも度々あった。
だが、その様子があまりにも必死なので思わず笑ってしまう。
馬房のバケツにホースで水を入れている時は
水が溜まるまで人はしばらくじっとしているので
ゴン太が寄りつくにはかっこうのチャンスなのだが
次のバケツに移動するさい、ゴン太に気づかず足やシッポを踏んでしまうことがある。
「ギャッ!!」 という悲鳴とともに走り去るゴン太に
「ごめんねぇ〜、ゴン太。 だけどあんたが悪い。」 と謝るがあとの祭り。
しばらくはどこかに消えている。
人間の足下は危険だということをいい加減覚えてくれればいいものを
それが何回痛い目にあっても懲りない。
ゴン太のくっつき虫症候群はかなりしつこいものがあり
なぜかトイレに入ると出てくるまでドアの外で待ってたりすることもよくあった。
むかし飼っていた犬が同じ行動をしていたのとそっくりそのままで、
ドアマットの所にちょこんと座って待っている。
バーンの中央にはまとめて4つのドアがあり
休憩室、トイレ、タックルーム、工具を置いてある部屋となっている。
それが不思議とゴン太が待つのは、トイレのドアの前だけなのだ。
休憩室の場合は、部屋から出るとドアマットに
ネズミや鳥の雛の死骸が置いてあったりすることがあった。
それに気づく瞬間はギョッとするが、片づける時に思わず苦笑が出てしまう。
これはゴン太流のプレゼントの仕方だったのだろう。
カメラを向ければシャッターを押す時にはすぐ目の前に来てしまい
しょっちゅう写真を取り損ねる。
「ゴン太よ、いい加減にしつこくするのはやめてくれ〜!」
と叫びたくなる時もあった。
なんせ人が好きで、馬が好きで、怖かったイヌのハナとも仲良くなり
呆れるほどにフレンドリーで陽気な犬的ネコに惹かれないでいられるはずがない。
(ゴン太は子馬にはひときわ興味があったようだ)
(ハナと一緒にいるところは当たり前の光景になった)
もしゴン太が従来知っている猫のような性格、性質であったなら
飼うことを決心した時に餌は与えたかも知れないが、
馬小屋に住むただの一匹の猫に終わったのかもしれない。
それがあの小さな体で
私にはものすごく大きな存在になろうとはあの時は想像もつかなかった・・・。
(ゴン太のお気に入りの場所、トラクターの運転席)
2011/10/09 9:50:31 | リンク用URL
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