2025.August
Sun | Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | Sat |
---|---|---|---|---|---|---|
1 |
2 |
|||||
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
Backnumber
Recent Articles
Sep
26
2011
2011年の冬はかなりの冷え込みを記録した。
数日間地面に残っているほどの大雪も降り、
ノースカロライナに引っ越して8年目で、初めて道を作るために雪かきをした。
そんな厳しい寒さの冬だったが、
ハナとゴン太がプレゼントしてくれるホットな場面は心を暖かくしてくれる。
ゴン太に出会った当初、猫に全然興味なく馬房に居座り続ける子猫をどうしたものかと
途方にくれた日々が嘘のように私は猫に惹かれていった。
毎年、カレンダーを3つ家の中に置くことにしていて、
1枚は馬のカレンダー、後の2枚は風景や絵画と決めているのを
2011年には馬の代わりに犬と猫が写っているものを買ってしまい、
自分でも呆れたのを覚えている。
さて・・・、
いつものことながら、時の移り変わりは早く、
ゴン太が苦手な冬が終わり季節は草花が芽吹く春を迎えていた。
小鳥たちのさえずりがひときわ大きくなり、虫たちもどこからか沢山湧いて出てくる。
春は馬の出産がひかえているので、予定日が近くなると人はそわそわと落ち着かなくなる。
今年は、初産の牝馬(バレンタイン)がいたのでなおさらで、私は神経をとがらせていた。
お産の兆候が出てくると、あれやこれやと頭の中は忙しくなる。
兆候と言ってもこれは牝馬によって個体差があり、
必ずしも教科書に出ているようにはいかない。
むしろ教科書を信じていると面食らってしまうこともある。
・・・が、やはり多少は参考にして、
毎日出産間近の牝馬のおっぱいから母乳がにじみ出てくるタイミングをチェックし、
お腹の下がり具合や陰部のゆるみなども確認する。
そして、予定日から逆算して与える餌を調節し、
放牧地からお産用の馬房に移動。
そこでの飼育に慣れさせ、夜中に様子を見に行くことも始める。
万が一 出産がスムースに行かない事態に備え、
獣医さんに夜中でも往診してくれるかの打診をしておき、
子馬が生まれた後に使う薬品やタオルなどをそろえておく。
そして来る出産の日。
やはりというのも変だが、バレンタインの出産も教科書のようにはいかなかった。
本にはほとんどの出産は、夜の10時過ぎから明け方の4時頃までにあると書いてあるのに、
バレンタインは朝の飼い付けを完食し、馬房から放牧したときに産気づいた。
時間にして、朝の9時過ぎ・・・午前中は1日の内でバタバタする時間帯である。
牝馬は夜中に出産をして、子馬は朝日が昇る頃にはすでに立ち上がり
危険が迫ったときは母親と一緒に走れる状態になっている・・・。
テレビか本で見たような、そんな動物の習性に感心するような状況とはほど遠い、
太陽が燦々としていて騒がしい中での出産だった。
「お尻から風船のようなものが出ていますっ!!」
という、慌てた研修生の報告で始まり、
子馬が出てくるまで時間がかかった。
前足がやっと見えてきたと同時に、
牝馬のいきみに合わせて彩ちゃんと一緒に仔馬の足を引っ張って
出産を介助しなくてはならなかったが、なんとか無事に大きくて元気な雄馬が誕生した。
その騒動の一部始終をソワソワと見届けたのはゴン太だった。
初産の牝馬が神経質になるといけないので、追い払おうとしたが
馬房の中で起こっている事がただならぬ事態なのでゴン太は興味津々。
いくら追ってもそこに留まる決心の強さに呆れてしまった。
そして、スヤスヤと寝ている子馬にはもっと興味を示し、
そっと近づくゴン太の様子が微笑ましい。
2011/09/26 4:23:32 | リンク用URL
GREENWAY RANCH
7875 Brogden Road Smithfield NC 27577 U.S.A
TEL:1-919-915-1088 | FAX:1-919-934-5837 | E-mail:midorifjmtpc2@gmail.com
©GREENWAY RANCH. All RIGHTS RESERVED.