アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Sep

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2011

ゴン太のはなしG バーンキャット

迷い猫が馬小屋に住み着いて4ヶ月が経過した。

不慣れな猫の飼育。
それに付け加え世話をしなければならない動物の数が多すぎて
ぐずぐずと決断するのに時間がかかったが、
猫に 「ゴン太」と名付けてやっと飼う決心がつく。

犬のハナとゴン太の関わり合いの変化を見るのは、
想像以上に驚きに満ち溢れ、心を和ませてくれるので毎日の楽しみになった。

優柔不断の私は、
猫を飼うのにさんざん時間がかかったわけだが、
いざ気持ちが固まると、そく次の行動に移るのはいつものパターンだ。

まずは獣医さんに去勢をするための予約をとる。

可哀想だが、雄猫なのでそのままにしておくと、
オシッコをあちこちにひっかけてマーキングをしたり
(それがなかなか臭いらしい)、
盛りのついた雌猫を探しに何日もいなくなると聞いたからだ。


ちなみに、馬もマーキングめいた行動が見られることがある。
雄馬などは、放牧された場所に他の馬のボロ(糞)があったりすると、
じっくりと臭いをかいだ後、その真上にお尻を持っていき
ボトボトっと自分のボロを落とす。


ゴン太を去勢したい理由は他にもあった。

牧場のすぐ目の前は、
オールドスミスフィールドロードという道が走っていて、
昔はスミスフィールドとゴールズボロを繋ぐ主要道路だった。

路肩はほとんどなしの対面通行で、
田舎道とはいえ、車は時速80キロですっとんでいく。

運転していると
車にひかれた動物の死骸を嫌と言うほど見かけるので、
そのような事故に遭遇されるのが一番の心配だった。


アメリカの馬の牧場は、ほとんどが犬や猫を飼っている。
馬小屋に住んでいる犬をバーンドッグ(barn dog)、
猫はバーンキャット(barn cat)などと言う。

ペットとしてだけではなく、
その犬や猫は、やるやらないは別として
役割を期待されている。

犬は牧場内の見回りや番などで、
猫はネズミ退治をしてもらうため、ということになっている。

ネズミは馬の濃厚飼料を目当てにバーンで繁殖し、
電気のコードをかじって火災の原因を作ったり
糞尿は馬に病気をもたらしかねない。

その点で、ゴン太は優れたバーンキャットだった。
本領を発揮し、見事な仕事ぶりを見せてくれた。

ハナと同様、ゴン太には生きる知恵があり、
そのハンターぶりには思わず感心してしまう。


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この写真はゴン太がネズミの出入り口の前に構え、
ネズミが出てくるチャンスを待っているところである。
これがなかなか辛抱強く、半日でもこうしていることは珍しくない。

いざネズミを捕まえると、これがまた猫の性質でいつまでも獲物を
生かしながら遊ぶので、さすがに憎きネズミでも可哀想になる時がある。

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ハナはネズミにはまったく興味を示さないが、
ゴン太が口にくわえて遊んでいるところを見ながら、
興味津々な様子が微笑ましい。

最初の頃、2匹でよくケンカしていた姿はどこへやら・・・。
お互いになくてはならない存在になりつつあった。

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2011/09/05 1:58:42 | リンク用URL

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