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2011
今年も牧場ではもっとも神経を使い緊張する作業を始めた。
2歳子のブレーキング(新馬調教)だ。
今回はウエスタンの新馬調教に関心のある彩ちゃんが引き受けることになった。
(2009年撮影)
この子は2009年3月生まれで、通称「チビ」と呼ばれている。
気の毒なニックネームだけど実際本当に小さいので仕方ない。
正式名は Gunnerized Einstein (ガンマンになったアインシュタイン)と命名。
女の子に付けるにはすごい名前だが、両親の名前を考慮しながら「強く賢く」みたいな願いを込めて決めた。
ガナ−を父親に持つ繁殖牝馬にアインシュタインリボルーションを付けたものだ。
身長はあとで伸びてくれればいいし、たとえ小さく育ったとしても地面からの距離が近いから良としようと変に納得する。
小さいながらに体型は幅があって綺麗な子馬だと思う。
将来はマッチョな牝馬に変身するだろうと期待している、笑。
(2010年撮影)
脱線はこれくらいにして・・・、
ブレーキングと言ってもいきなり放牧地から引っ張り出して鞍を背負わせることはしない。
ブレーキングは人それぞれやり方が千差万別で、どこへ行っても不思議なほどパターンは異なる。
グリーンウエイランチ流はまず放牧地で人にハンドリングされることに慣れた後(と言っても産まれた頃から触りまくっているので人への警戒心はない)円馬場に連れてきて手入れ、足あげなどをしながら円馬場という違う環境に慣れさせる。
放牧地から移動すると仲間から遠ざかり景色も変化するので、子馬は不安な状態になりそわそわしだす。
この状況では作業を先へ進めてもマイナス面が多く出るため、それが落ち着くまでじっくりと子馬との会話を続けることからする
優しい声をかけ、ブラッシングなどをして体に触れていると人に対して集中してきて、落ち着きを取り戻し引き手をドロップしたままでもそこにじっとしている様になる。
ブレーキングは今後の乗り運動にもかなり影響してくるので、この段階で子馬に怖い思いをさせるのは絶対御法度だと思っている。
けして急がず充分子馬に納得をしてもらい信頼感を深めながら、一つずつ丁寧に作業をこなしていくことが大事だ。
子馬にとって人がやることは未知の事で、ハンドラーはできないことに対して子馬を懲戒してはならない。
子馬も人と同じで個性がそれぞれあり、理解を示すまでの時間差があるので辛抱強く接することが大切だ。
何世代にもわたりレイニングホースとして繁殖されてきた現在の馬達は、持って生まれた素質やメンタリティーがあり、充分扱いやすくなっている。
そのことを踏まえ、もしトラブルが起こったときは自分のやり方を見つめ直し何か馬にマイナスな影響を与えてないか考えてみるのも良いと思う。
(2011年撮影)
チビのブレーキング諸作業は彩ちゃんがブログを載せるのでここでは省略するが、馬の本質がよく観察できる作業でかなり興味深いものがある。
アメリカではこのブレーキングを専門としている人もいて、彼らは馬との関わりのなかでこの部分が一番面白いとも言う。
2011/01/19 3:17:54 | リンク用URL
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