アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Oct

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2010

ロデオに思う (1) (by みどり)

レイン♪ レイン♪ レイニング〜 なんて調子に乗ってブログを書いていたら日照り続き、水不足で節水制限の出ていたノースカロライナはここ3日間大雨です!
今日の天気予報は大雨洪水警報、竜巻注意報がでています。
雨乞いが功を奏したのか・・・、笑。

冗談はさておき、今回はちょっと趣をかえて・・・。

先週18年ぶりにロデオ観戦をしてきました。  

ここから車で30分のBenson という小さな町でどこからか人が沢山集まって、馬とミュール(mule, 馬とロバを交配させてできた種)を町中乗り回すというお祭りがありました。

CIMG0593.jpg


道という道をみんな好き勝手なカッコウで練り歩き、手作りの馬車やゴルフカート、おまけにパトカーを含む車も数多く往来して大都会の様な人口密度・・・、いえいえ人馬密度です。

CIMG0603.jpg


道ばたには出店が軒並みで、遊園地の乗り物を設置した広場も設けられ、その隣にロデオ会場がありました。
日本から来ている研修生の彩ちゃんが「見てみたぁ〜ぃ!」と言うのでロデオを観戦することに・・・。 
(私はこの声に弱いのです、苦笑)

8:00PMのロデオ開始まで時間つぶしをしましたが、どこをあるいてもカントリーウエスタンが大音量で流れてくる・・・、とてもクレイジーなお祭りです。

CIMG0582.jpg


待つこと2時間いよいよロデオの・・・はじまり、はじまりぃ〜

まずはいつもお決まりの全員起立!でアメリカ合衆国の国歌が流れます。
会場の中央で星条旗を掲げている人馬がとってもカッコよく、またその雰囲気にあの国歌は合うんです。 
この人馬、最初に思いっきりギャロップで入場し旗をひらめかせながらアリーナを1周してとても様になっていました。
星条旗のサイズが大きく、かなり風の抵抗もあったのではないかと心配しましたが・・・。

CIMG0624.jpg


国歌が流れる前にアナウンサーによりお祈りもありました。 
それがまた良い!
昔の西部開拓時代に人々が命の危険にさらされながら作業や旅をした、その無事を祈り感謝する内容のものなのです。

そしてその後に国歌斉唱。
私は純粋なニッポン人ですが、思わずグ〜っと来てしまいました。
(アメリカ人はなんと演出が上手いのか・・・、感心、感心・・・。)

みんなにつられて?起立している隣の彩ちゃんが、
「アメリカ人って愛国心が強いですよねぇ〜。」
とつぶやいていました。

不思議ですよね、アメリカ人は色んな人種の集まりなのにこういうときは一致団結する。
(だけどチームワークは日本人がバツグンです!)

空を橙色に染めた夕日は地平線に沈み、お祈りと国歌斉唱も終わってみんな着席、いよいよロデオ本番です。

最初の競技はBareback Riding(ベアバックライディング)!
気合いの入った乗り手のかけ声でシュート(番号がふってある小さな箱)のドアがあけられます。
それと同時にポーンと勢いよく飛び出てくる人馬。
観衆は「おぉ〜〜」とどよめきました。

Bareback Ridingは跳ねまくる裸馬に乗ったカウボーイが8秒間落ちずにいれば「ビィーッ」と音がして「セーフ!」みたいな競技です。
無事に8秒間乗り切ったとき、ジャッジによって馬上でのカウボーイの姿勢や身のこなしなど採点したものがアナウンスされます。

次の人馬が登場するまで、ピエロの格好をした人が始終ジョークを言って観衆を笑わせてくれました。

飛び跳ねる荒馬を指さして、
「あの馬すげぇ〜、買おうっかなぁ!」
それに答えるアナウンサー、
「なんで、お前はクレイジーかぁ?」
「なに言ってんだよ、俺のじゃなくて誕生日のプレゼントだよ。かみさんの母ちゃんがトレイルに行く馬を欲しいって言ってたからさぁ〜。」

次から次へとかなりブラックなジョークを連発です。

一歩間違えれば大けがになりかねない緊張感、その雰囲気を和ませるためでしょうか・・・、理由はともあれカウボーイ達が出番の準備をしているあいだ退屈させません。

小規模のロデオでしたが、荒馬や子牛、大きな雄牛を相手に技を繰り広げるカウボーイ達、また3つのドラム缶をトップスピードで馬と回ってくるカウガール達の勇壮な姿など3時間存分に楽しむ事ができました。

ロデオの展開はとてもテンポが速く、次の出場者を待っている間もピエロのエンターテイメントやアナウンサーのしゃべりが入り軽快なリズムにのったショーです。

競技とはいえアトラクション的で派手で、スピード感もあり観客の目は休むヒマがありません。
舞台の中心になっている人馬や牛は特に目を引くものがありますが、私が注目したのは裏方でショーの進行を助けている人と馬でした。

 ロデオのミニ知識。

ロデオに使われている荒馬は、激しく跳ねる馬を選りすぐりロデオを目的として生産されています。
ちゃんと「良い」跳ね方をする馬を選んできているわけです。
もちろん名前も付いていて、カウボーイ達は「あのXXXXXは手強いぞ」、と話題にするわけです。
                             
続く


2010/10/04 6:17:05 | リンク用URL

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