アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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Sep

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2011

もう 「あいつ」なんて言わせません

もう誰にも「あいつ」なんて言わせません!!

と彼が、断言しました。  皆さんは「っん?? あいつって誰?」  って思うでしょう。  

彼です彼!!   
以前私が、ホルターブレーキングをするのに四苦八苦し、頭に来たあげく普段ライダーと呼んでる彼を「あいつ」と言うあだ名で私のブログに登場した例のあの彼です。



100_4015.jpg





その彼が、ノア(餌屋さん)のおかげで大変貌を遂げていました!!


先週、モールとその子供ダイヤモンドを馬房に連れて来たついでに、ホルターブレーキングをしました。 
最後にしてから2週間以上もあいてるしまた、抵抗するかもと思っていたら、
イヤイヤ、彼はホンマに良い子で難なくホルターを掛けることが出来ました。

よしよし、この調子で、引き馬もやっちゃうかと言うことで、母馬の横に付けて引き馬をしました。
彼はたまにターンする時や、母親の反対側に行きたい時にほんの少し抵抗するだけで他の時にはまず従順で大人しく後をついてきました。

見た感じも綺麗で、頭も良いし ホンマに何て良い子何やろ、 
あいつ(この頃はまだ、あいつ呼ばわり)とは、大違い。



DSC01211.jpg






今週は、あいつの番・・・。  はぁ〜上手く行くやろか?!  
体格もダイヤモンドに比べて大きいし引き馬の時に立ち上がったり、反抗したりしたら難儀やなぁ・・・。



母馬ヴァレンタインと一緒に馬房に連れてこられる時もあちこちの馬に挨拶をして回り、
挙げ句の果てに興奮しお母さんに心配を掛けたりと腕白坊主ぶりを発揮。  
母馬と馬房を別にして、みどりさんが先にホルターを掛けてみる事に!!




DSC01241.jpg






っん!!  意外にすんなり!!! あれっ??  ちょっと、拍子抜け。


みどりさんと交代し、私が中に入りホルターを掛ける。  
全然普通。  嫌がりもせずに大人しい。

「よしっ  じゃあ引き馬やってみるか」と みどりさん。 
 
馬房から出し、母馬と一緒に歩かせてみると、全く抵抗がない!!
ダイヤモンドの時よりも抵抗がなくターンする時にリードロープを少し引くだけで問題なくターンも出来た!!
みどりさんから「意外に乗るようになったら、ダイヤモンドよりもこの子の方が素直カモね」 とのお言葉まで頂いた。

彼から言わせれば
「もう 誰にもあいつなんて呼ばせるか  僕は、ライダー様様だ!!」
って言ってるかも♪♪




DSC01247.jpg







2011/09/28 4:15:29 | リンク用URL

Sep

21

2011

チビちゃん一時帰宅 (霜村 有希)

チビちゃんこと ガナライズド・アインシュタイン 2歳 ♀ がトレーニングから休養のため一時帰宅いたしました。


DSC00509.jpg




先週辺りからみどりさんが
「そろそろ、チビちゃんを引き取りにいかなくちゃなぁ」っと言っており、
本当は、今日引き取りに行く予定だったのですが、今日はあいにくの天気(雨・・・。)になる予定でした。

チビちゃんを預けている先のフランス人トレーナーのテリーが
「乗ってるのを見てから連れて帰ったら?」と言う事で、
天気の良い昨日のうちにトレーラーを飛ばして引き取りに行く事になりました。

テリーは人当りが良く,とても熱心にトレーニングをしてくれる人だそうです。


DSC00522.jpg



ただ、テリーの仕事場の馬房はお世辞にも最高とは言えず、
グリーンウェイの馬房に比べると狭い上に暗い・・・ 
放牧地も無い為雨の日は馬房に入りっぱなしで、
普通の日でもトレーニングの時だけ出して貰えるような感じらしい!!

う〜ん・・・それでは、ヤッパリ可哀相と言う事で
トレーニングの休養もかねてグリーンウェイに連れて帰ることにしました。
馬房で見た、チビちゃんは、狭い窓から外を見ていて、見てるこっちが暗〜くなってしまいそうなほど。  
「これじゃ、根暗になっちゃうで〜」

私たちが行くとテリーは、チビちゃんに鞍を装着し、早速乗る準備を整え馬場に!!

私たちの前でトレーニングの成果を見せてくれました。 
チビちゃんは色々出来るようになっていました。 
トロットは勿論、キャンターやストップ・少しスピンも出来ました。  
素質ありで立派なレイニングホースに近づいて来ています!!!!

グリーンウェイに着いたのは夜の7時過ぎ、辺りはもうすぐ暗闇です。  
遅い夕食を馬たちに上げ始めると
「何で今日はこんなに遅いねん!!」って言わんばかりのブーイングの嵐!! 
ブーブー言う(特にスプークとカサノバ)に餌をあげチビちゃんを早速、放牧地に放しました。

しばらく様子を見ると、ちょっとヤバイ位はしゃぎ過ぎ
「今夜は、馬房で寝かそ」っとみどりさん。  
確かに、暗い中で柵を壊したら大変なので、今夜は中で寝てください。

みどりさんが言うには、トレーニングばっかりしているのも良くない!! 
たまには、休養も大事!!  
休養をして、心も体もリフレッシュして、また、トレーニングをすると、馬の覚えも良く良い馬になるとの事!!!
(なるほど×2)

チビちゃん、ユックリ放牧地で草を食べて、体を伸ばしてリフレッシュして立派なレイニングホースになってください。
(って今週は、天気悪い日が続いてなかなか外で走り回られへんけどね・・・。 来週は、キット思いっきり羽を伸ばせるでぇ)


2011/09/21 2:25:54 | リンク用URL

Mar

17

2011

リードチェンジの落とし穴 B (by みどり)

前回の 「リードチェンジの落とし穴 2」で、質問を頂きました。
良い機会なので、ブログの中でお答えしたいと思います。



質問:その場ですぐさま手綱を引いて馬を止める 
    (この時はウォーというかけ声はしない)

    ウォーというかけ声はしないで手綱引くのはパニッシュメントですか。どういう効果がありますか?
    シートはどうしますか?ストップの位置に引きますか?


答: この作業はストップを目的としたものではありません。
パニッシュメントと言うわけではなく、運動をあらためて行うと言った意味のほうが近いと思います。
その他、馬の注意を乗り手に向かせるという効果もあります。
シートはストップさせるときのシートと同じです。
手綱は片手で持っているのであれば自分の方へピックアップしながら引き、
両手であればジーパンのポケットの方へ引いて止めれば良いと思います。 
馬のレベルで使い分けて下さい。




質問: リードが変わるが前が右リードであれば左脚により右方向へしっかりと大きくサイドステップをさせる。
     新たに右リードの駈歩発進をする。 
     この時、手綱をピックアップして肩と頭のコントロールを忘れないように。)

     このときサークル運動であればサークルが小さくなりますが、具体的に何mくらい
     サイドステップしますか
     再発進の後はもとのサークルに戻しますか?新たな小サークルにしますか。


答: サイドステップは馬が脚に対して、軽く譲るまでしっかりとやります。
素直にしてくれても2〜3ステップほどして下さい。
再発進するときは、若干直線をロープするような感じで。
それから元のサークルへガイドしてください。




質問:ライダーが意図しないのにリードが変わった場合、

    というのは
    @本当に馬が勝手にリードを変える場合と、
    Aライダーが脚のコントロールの未熟で無意識にチェンジの合図を送って馬がチェンジしたのを、
    勝手に変えたと認識する場合があります。
    どちらのケースも上記の方法がよろしいですか、ライダーは@かAか区別が付かないレベルです。

答: 馬はちゃんとしたリードチェンジの合図によってリードを変えるべきです。
ライダーのわずかなバランスの崩れで、ふれた脚によって変えるべきではありません。
その馬の勘違いを直す方法だと思って、上記の運動を試してみて下さい。
馬にしっかりと脚の入れ替えが合ったときにのみ、リードが変わるように理解してもらいましょう。




質問: 一つの方法として、リードを変えずにやる8字乗りがある。
     左回り、右回りのサークルを同じリードを持続して行う運動である。
     これをするときは、必ずリードに対しての外方脚で馬のヒップ(腰)を押し続ける。
     (右リードであれば、左脚)
     ノーズエキササイズで右リードにして馬の前寄りにスパーをあてて首を右にしたままセンターで
   プレッシャーを強くすると左周りになりそのままカウンターキャンターの形になりますが
     こちらは駄目ですか

答: おっしゃる運動は、馬の肩と頭をコントロールする目的が強いと思います。
ダメということではないですが、運動の内容が違うと思います。
私がお勧めしている運動は、馬のヒップ(腰)のコントロールを重点的に行うものです。
カウンタキャンターをしながら、馬のヒップを外へ押し出すべく脚を使ってください。




質問: 理由はいくつかあるが、ほとんどがアライメントをくずしたために起こる。

     アラインメントというのはどういう意味ですか。


答: 説明をなるべくわかりやすく、日本語に訳しながら書いたりしていますが、
この「アライメント」に該当するような日本語が頭に浮かびません。

馬の頭、肩、腰を線で結んだときのラインとでもいいましょうか。
腰から背中を通して肩へ、肩から首を通してうなじ、鼻先に行き着くまでの、
馬の力が流れるラインとでも説明できるでしょうか。
突き詰めると難しくなるので、簡単な例えを説明します。

車にはアライメントという言葉が使われますね。
アライメントの狂っている車は、直線でハンドルを真っ直ぐさせて、
ハンドルから手を離すと左か右へ寄っていきます。
真っ直ぐ走ることができません。

また、人に例えるのであれば、運動をしていないほとんどの人は、体の左右のバランスが崩れています。
どちらかの肩が下がっているとか、左右の腰の高さが違う人もいます。
そのような状態で真っ直ぐ歩くことは、難しいですよね。
馬もそれと同じ事が言えます。

レイニングなど馬場的要素のある動きをさせるには、ダンサーがやるような柔軟運動や、
バランスをとる訓練が必要なわけです。
馬に柔軟性が出て、自分でバランスを保てるようになると、マニューバーもきちっとこなせるようになってきます。
馬の初期的調教は、この柔軟性やバランスを作るための作業がほとんどといっても過言ではありません。

馬のアライメントがちゃんとしているかどうか、
この一つの判断方法として、例えばサークルをルースレーンで、拳を馬の背峰に置いて運動してみてください。
ほっておいても馬が内に寄れたり外へふくらむということがなく、安定感がありますか。
また、ルースレーンで直線を走った場合、やはり拳は背峰に置いている状態でも、
寄れることなく一本の線上でロープ(駈歩)あるいはウォーク、ジョグ (常歩、速歩)ができますか。

上記のことは、仕上がっている馬でも運動の始めはきちっとできないので安心してください。
そのための準備運動があるわけです。

2011/03/17 23:17:33 | リンク用URL

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