アメリカ・ノースカロライナ州にある日本人向けの牧場「グリーンウェイランチ[GREENWAY RANCH]」ブログ

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みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 04号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 03号) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)
みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02) みどりのThat’s録・(馬旅2019年 No. 02)
みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat’s録・馬に魅せられて (馬旅2019年 創刊号01) みどりのThat's 録 (ウィリー)
みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー) みどりのThat's 録 (ウィリー)
ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター) ジョイのつらつら日記(ビフォーアフターのアフター)

Mar

18

2019

みどりのThat's 録 (看板作製・シンクロニシティ)

シンクロニシティという言葉をWikipediaで調べると、
「日本語では「共時性」と訳され、複数の出来事が意味的関連を呈しながら非因果的に同時に起きることである。」
他にも難しい言葉でつらつらと書かれているけどここでは排除することにして・・・。

牧場では馬という生き物を中心に日々の明け暮れが巡って行き、
それが理由なのかシンクロニシティを伴いながら
馬たちと関わる人間をも含めて様々なドラマが繰り広げられる。

何か予期せぬ事が起こるとザワザワとした不安な感情が湧く傍ら
それらを客観視する別の自分がいるので、
なんとか今の仕事を続けていられるような感じだが
八方から異なる局面がアプローチしてくると、さすがに自分のコアを保つのは難しい。

「看板作製」というブログを書きながら牧場の流れを回顧し
シンクロニシティの不思議を楽しんでいたはずが、
最近はシンクロニシティが頻繁に起こり、楽しむ余裕はどこへやら・・・。

その一つとしてここ2ヶ月の間に、管理に神経を使わなくてはならない預託馬が
あれよあれよと言う間に11頭入ってきた。

色々書いても仕方ないので、
気を取り直してすっかり間延びしてしまった「看板作製」の続きを書くことにしたい。

客観的に捉える事のできない事件は、
2月のバレンタインデーに起こった。

普段使用するトヨタ車を修理に出して以来、トラックを足代わりにしていた訳だが
そのトラックが事もあろうにハイウェイでエンストしてしまったのだ。
外が薄暗くなった交通量の多い夕方、一人で運転中の出来事だった。

スミスフィールドで雑用を終わらせ、
帰宅途中の上り坂でアクセルを踏んだのにトラックは反応せず
逆にスピードが落ちてくるという今まで経験した事のない状態になった。
沢山の後続車が80キロのスピードで息絶え絶えのトラックを追い超していき
見送る私の心は不安と焦りではち切れそうになった。

(坂を登り切るまで頑張って!!・・・頑張れ!頑張れっ・・・!)
・・・とトラックに声をかけながらやっと緩やかな下り坂にさしかかり
そこで路肩へ寄せようとしたら急にハンドルが重くなった。
とうとうエンジンが止まってパワステの機能を失ってしまったのだ。

力の限りハンドルを回して路肩にトラックを止めしばらく茫然とした。
ここが日本なら私は迷わずJAFに電話をしただろう。
アメリカにもJAFと似たようなロードサービスをするAAAというのがあるが
加入していた時に呼んだら半日過ぎて来たときがあって
それ以来メンバーシップの更新は止めた。

牽引するサービスを探すにもネット環境が悪くてスマホが使えない。
しばらく通り過ぎる車を見送りながら頭を冷やし
ジミーおじさんに連絡をする事にした。

いつも、いつも何かあるとジミーおじさんにSOSを発信してしまう・・・、
本当に申し訳なくて自分の不甲斐なさを反省しながら呼出音を耳にすると
留守電に繋がったのでコールバックのお願いを入れた。

ところが、いつもならすぐにコールバックしてくれるのが
この日は30分近く経っても音沙汰なかった。

鶏の世話かトラクターを操作していて聞こえなかったのかもしれない
と思いながら再度かけたら電話に出てくれたので
私はまだ動転したまま口早に状況を説明した。

私がエンストした場所を伝えるとジミーおじさんは、
「今からそっちへ向かうから・・・」
・・・と言って電話を切った。

私は待っている間、
バックミラーで見慣れたジミーおじさんのトラックが現れるのをイメージしていたが、
後ろに来たのは見知らぬ普通の乗用車だった。

日が落ちて運転手が見えない・・・。
(誰か良からぬ目的でトラックを見に来たのかな・・・)
そんな疑惑が心をよぎり、不安な精神は更なる心配を生んだ。

車外には出ず様子を見ようとした時、後ろの乗用車から出てきたのは、
いつもとは違い小ざっぱりとした格好のジミーおじさんだった。

「バレンタインデーなのでスミスフィールドでファミリーディナーをしていたんだよ。
トラックに鍵はついているのか?」
とジミーおじさんはいつもの早口で質問しながら
トラックに乗りこみエンジンをかけようとしていた。
トラックはキュルキュルキュルと音を立てるが、ブォンとスタートしてくれない。

「原因はバッテリー?」と聞く私に
「音からしてバッテリーではなく、ディーゼルに水が混じっているのかもしれない。」
エンジンのかからないトラックから降りてきたジミーおじさんに、
給油した直後にエンストした事を伝えたので、一つの可能性を言葉にした。

そして 「さて、どうしたものか・・・。」 と言いながら再びトラックに乗りこむと、
下り坂を利用してジミーおじさんはトラックを更に路肩の隅に移動させ、
後ろに取り付けてある牽引用の道具を盗難されないように取り外して車内に入れた。

完全にエンジンの止まっている大きなトラックのハンドルを回すのは私には無理である。
また盗難防止の措置も私には思いつかなかった。
(男の人って凄い!)
とジミーおじさんの行動を見て頼もしさを感じた。

「また(ディナーに)戻らなくてはならないからその前に家まで送るよ。トラックはディーゼル車なのでガソリン車のメカを知ってる人でも修理は出来ないから、どこへ修理に出したらよいか知り合いに聞いてみるよ。 牽引の手配もしなくてはならないし・・・。」

そんなジミーおじさんの言葉を耳にしながら、
また迷惑をかけてしまって、それも大事な日にと申し訳ない気持ちでいっぱいになり、
穴があったら入りたいと思った。

それに付け加え一度に2台の車を修理に出す羽目になった状況に
その晩の私は、すっかり打ちひしがれてしまった。

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私や研修生ができない仕事をいつも手助けしてくれるジミーおじさん。
私だけでなく、ここへ研修に来る人たちにもジミーおじさんの存在は大きい。



 








2019/03/18 21:43:31 | リンク用URL

Mar

12

2019

いっちゃんのブログ28「それが一番大事」

こんにちは、いっちゃんです。
今季のノースカロライナは本当に暖冬です。

去年11月ごろに来た時の気候を思い出すと
かなりの落差があります。

願わくば、このまま雪が積もる事なく春を迎えたいです^^

さて、馬に乗る際にインストラクターさんに
「もっとリラックスして〜!」って言われた事はありませんか?

例にもれず、私もみどりさんに「もっとリラックスして」と言われるのですが、
騎乗している本人はちゃんと意識的にリラックスしようとしているんですよね、実は。

あれ〜?リラックスしてるつもりなんだけど
未だ注意される…。なぜだ!(笑)

「リラックス」については
さんざん頭を悩ませていたし
やってるつもりでも言われるから何でやねんと思っていました。

そして、その不出来なリラックスの成果は
鏡のようにダイヤモンドに反映されてしまうので
バカっ走りされたり、逃げられたら困る所で逃げられたりを繰り返して、辟易していました。

そんな時、ふとギル先生の乗り方をマネしてみようかな。

と思い、プリンスの授業参観ついでに
しっかりと目に焼き付けて、騎乗している彼の動きを
頭の中で思い浮かべるようにダイヤモンドに騎乗し続けました。

最初の頃は、いくらギル先生の乗り方をマネしようとも
全然上手くいかなくて、ケンカになることもありました。

でも、みどりさんやギル先生が騎乗している時に発見した
私なりのポイントがあって

・感情的にならない
・いつでも馬の中心に座る
・ガイドは優しく
・勝手な動きがあれば、エクササイズの動きをしてもらう
・手綱はガイド以外はリリース(放るように)

もちろんポイントを反復しつつ騎乗するのですが
この最後のポイントが中々難しく
勇気がいるんです。

だって、私にとってはブレーキついてない車に手放しで乗るのと同義ですもの…

加速されたくないから
手綱を握っていたいですもの。(;´・ω・)

しかし、それはそれ
本当に馬に信頼されて騎乗するためには
こちらから信頼せねばと、えいやっと手綱を放り
並歩から速歩に移行し、ガイドも良い感じかなと思った矢先

駈歩に移行しようとしたら、鳥が近くで急に羽ばたくもんで
ダイヤモンドが驚き、一瞬ダイヤモンドの体が硬直した事で
私自身のリラックス状態が崩れ、鐙を踏んでいる踵が上がり

それによって、扶助と勘違いしたダイヤモンドが
駈歩しはじめちゃって、さぁ困った(-_-;)

トレーニングしている場所が柵ありの馬場だったので
逃げられる心配はないものの、鐙が抜けて
いつもよりバランスよく乗ってあげられないため

ダイヤモンドの歩様が乱れて乗りにくく
手綱を引いても、本人(馬)はそれどころではなく止まらない(笑)

いっそ落ちてしまおうかと体をホーンに近づけて
身を低くして外側に落ちようと思ったのですが

声かけをして、内側の手綱を少し引いて
スピードダウンとダイヤモンド自身の体の傾きを
少し修正した隙に、スポッと鐙を入れて落馬を免れました(-_-;)

という訳で一度目のチャレンジは
あまり良い結果を出せず、しょぼくれたものですが
諦めず、再度チャレンジ。

段々と柵付き馬場で何とか喧嘩せずに
まとめることが出来てきたので
アリーナに出て、ガイドをしようとすると
馬場の中でも滑りやすい所に向かって逃げる逃げる…

ここでポイントなのが
ムキにならないこと。

ひたすら逃げようとする方向に
手綱と脚で壁を作り、指示を与え続けたんです。

すると、ダイヤモンドが肢を滑らせてずっこけまして…

右前から、崩れたようで
私は手綱を持ったまま
腕から肩、背中と流れるように受け身を取り
自分でも意外なほどに素早く立ち上がりました。^^

ダイヤモンドは起き上がると
二回跳ねて落ち着きました。(笑)

そこからが面白い所で
嫌な事があったから、また反発がエスカレートするかもしれないと思いきや、
馬が変わったように真面目にトレーニングを受けてくれました^^

あれは、なんだったのでしょう(笑)

ともあれ、手綱を放って余計なプレッシャーを
与えない状態で、ガイドしたりエクササイズをしたりする
トレーニングをしばらく続けていると
ある時、ダイヤモンドの首がスッと下に下がるようになってきました。

そして、そのまま運動を続けてくれる。

あれ?これって何のサインだっけ…と考えると
みどりさんが
「リラックスが大事だから。騎乗者がリラックスしていないのを馬は必ず感じていて、ほらその証拠に首が上がったままでしょう。楽に乗って、リラックスしてみれば馬の首が下がってくるはずだよ」

と言っていたのを思いだしました。

これだーーー!!!

この時、初めて馬から
リラックスのOKをもらえました。

結局…
一口にリラックスと言っても
馬から落ちるかもしれない恐怖や
自分自身のバランス、馬が色んな動きをした時の
自分の対応のバリエーション、どんな事にも平常心でいられる心など
色んな要素が必要なんだな〜と感じました。

そして、それは騎乗しないと分からないし
馬を理解して感じる感覚が大事だと思いました。

いや〜リラックスって深いです。

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2019/03/12 0:48:24 | リンク用URL

Mar

09

2019

みどりのThat's 録 (看板作製・アメリカと車)

グリーンウェイランチを建てて、瞬く間に12年が過ぎた。
新しかった家や馬小屋、ホーストレーラーにトヨタ車
そして様々な機械や道具がドンドン古くなっていく。

牧場の作業に欠かせないトラクターとフォードのトラックは中古で購入したが、
バッテリーやオイルとタイヤを交換をするくらいで何年もの間、
沢山の労働をこなしてくれた。

そして、この世に存在する物の常で時間と共に古くなっていく。
物を所有するのがこんなに面倒くさい事なのかと呆れるほどに
多種多様なメンテナンスと修理に追われ、この1、2年はとみに頻度が増した。

そんな矢先、2008年に新車で買ったトヨタ車のボンネットの塗装が
なぜか見る間に剥げ落ちてきて再塗装をせざる得なくなり
2月9日に修理に出すことになった。

ありがたいことに住まいと仕事場が同じ敷地内なので
アメリカでは生活必需品の車を頻繁に使う必要がない。

トレーラーの牽引や大きな荷物を運ぶ時に使うトラックは、
その年によって数えるほどしか運転しない事もあるせいか
2年ごとに2つのバッテリー交換が必要で無駄極まりないと思っていた。

よくよく考えてみれば運転上手な研修生が来ない限り、
車を運転するのは私一人なので、トラックと乗用車両方持つのは
保険や税金、メンテナンス費用が余分にかかり出費となる。
牧場運営に必要なトラックが1台あれば十分事足りるので乗用車はいらないはずだ。

そんな事を思い始めた去年は、
既存する2台を売って新しいトラックを買おうかと考えていた。
ところがトヨタ車を塗装修理に出している間トラックを使えたので
車2台持つのも悪くないと思っていた矢先に事件が起きた。
それも今となっては忘れもしない2月14日のバレンタインデーに・・・。

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後ろにタイヤが4つあるトラックは通称デューリーと呼ばれ、
力仕事の時は頼りになるが小回りが利かないところが不便。

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荷物がけっこう積めるし、街中の運転も楽なトヨタSUV。
だけどホーストレーラーの牽引など労働はできない。



















2019/03/09 6:47:18 | リンク用URL

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